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【FX】TradingViewに45分足が有り8時間足が無い理由の考察

TradingViewの期間設定の項目に、標準で45分足が選択できることに気が付きました。また、よく使うという認識の8時間足が有りませんでした。
特に45分足に関して、この1時間の約数にならない時間足を使う理由がわかりません。しかし、そもそも5分足や4時間足を使うべき理由も私は知りませんでした。よい機会なので、なぜよく使われる時間足があるのか考えてみたいと思います。
ついでに表題の疑問についても、一応の答えをだしてみました。

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時間足の倍率

よく使われていると思われる時間足のその一つ下位の足に対する倍率を下の表に示します。

月は365/12/7で平均日数から計算

重要なところは、分足と時間足の分割になると思います。日、週、月、年は、暦そのものであり、倍率も年を除けば大体他の倍率と近いところにあるため、それ以上分割する必要がありません。
大体5倍くらいがよくつかわれているようです。

ローソクの長さ

下のグラフは、横軸に分単位の時間、縦軸にローソク足の実体部分の値幅をとったものです。プロットは、1分足を基準に、1時間の約数になる分足と、24時間の約数になる時間足と日足以上の足です。
ここで赤の破線は、1分足の大きさを基準に2倍毎の値幅に引かれています。5分足、15分足、1時間足、4時間足は下位の足から倍の値幅になっています。
おそらく、この性質と扱いやすい倍率によりこれらの時間足がよく使われるのだと考えます。
週足以上はずれが大きくなっていますが、こちらは暦の都合で倍率が決まっているので、ずれが許容されているのだと考えます。

赤破線は2倍毎

値幅が2倍になるのに時間が2倍ではない理由

ローソク足の形状はどの時間足でも、ひげ、実体の長さのそれぞれ平均をとると、おおよそ上ひげ1:実体2:下ひげ1になります。
つまり、上下合わせると実体と同じ程度のひげが存在するため、下位足ではそれなりの大きさの押しや戻りが発生しています。
下の図は1対2対1にはなっていませんが、下位足6本で実体が2倍の上位足を形成している模式図です。これが、値幅が2倍になるには時間が2倍より多くかかってしまう理由となります。

1対2対1では作れないので同じ比にはなりませんが6本で上位足を構成

使われやすい足

以上により、使われやすい時間足は、
・期間は、その上位及び下位の両方に対してキリの良い倍率になっている。
・足の長さは、その上位及び下位に対して1/2と2倍になっている。
という条件に合ったものが選ばれているようです。
利益の源泉として、ローソク足の長さが倍になっていくような時間足が自然に、もしくは意図して選ばれているということだと考えます。

なぜ8時間足が無いのか?、なぜ45分足が有るのか?

表題の疑問ですが、これには明確な理由が存在するはずです。
なぜなら、チャートプログラムは人為的に作り込まれたものであるため、作成者の意図として答えがあるからです。
そのため、私の考えた理由がその答えに合っているかどうかについては、分かりません。
しかし、面白い理由を思いつけたと思います。

・8時間足が無い理由
8時間足が無い理由については、上記までに示した使われる理由に当てはまります。
4時間足は1日24時間を分割するのにキリの良い数字であり、quarterの逆数としてもわかりやすい数字です。そのため、4時間足を必要な時間足と確定とすると、8時間足はその2倍でしかなく、使いづらいところがあります。
また、世界の主要な3つの市場を分けるのに8時間足が便利そうではありますが、実際には証券所の営業時間はきれいな8時間足にあてはまりません。
また、チャートを提供する会社がある米国の立場からすると、夏時間と冬時間では時刻のずれが発生するため季節により足の性質が変わることになります。
8時間足を市場足として使う場合には、不確かさがあり標準で備えるほどの時間足ではないのだと考えます。

NYクローズが起点の8時間ローソク足

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