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呼吸器内科にいってきたのです

  胸の息苦しさと呼吸の辛さが限界だったので、近くの呼吸器内科を受診した。
  その日は月曜日。その病院は月曜のみ19時まで受付していたので、仕事を早退せずに診察してもらえる。しんどくて労働時間をい減らしてる時給で働く身としては、ありがたい。
  
  問診票に書く。病が増えたおかげで時間がかかる。
  中待ち合いに呼ばれたが、ごった返してる。ドクター2人、ナース2人体制でバタバタしている様子。
  
  ナースに呼ばれる。そして 第一声「この時間じゃないとこられないんですかー?」

…え、もしかして、ダメだったの?でも、受付の人は何も言ってなかった…。

  困惑しつつ「今日は仕事あがりできたので、今日以降は調整可能です」と答えた。なんだかドキドキ。

  問診票を、見ながら症状についての質問や確認がすすむ。そのうち「うちの病院だとレントゲン撮る位しかできることないけどいいですかー?」と言われる。
  過去に高度な医療を求める困った患者がいたのかな?そのために先に伝えるスタイルを…?

  勝手に月経随伴性気胸の可能性を感じていた。気胸だったらレントゲンとったら即診断できるなと、思っていたので、「それで充分です」と伝えた。

  酸素飽和度を測ろうとするも、「マニキュアされてるんですね、全部の指ですか?あー」…ごめんなさい。貧血の症状で爪がどんどん割れるから厚めに塗ってます…他の病院では、そんな指摘受けたことなくて、更にドキドキ。

  一通り終えて、ドクターの診察待ち。苦しさもしんどかったので目をつぶって待機。

  かと思ったら、「レントゲン撮ります」と呼ばれた。もう1人いたナースだ。ふんわり柔らかい物腰のタイプ。腰回りに被爆防止用のプロテクターを着けてくれた。その配慮が嬉しい。
  
  続いて、心電図。
  
  その後しばらく待つ。午前中の常連らしいの高齢患者と、問診してくれたナースのやり取り。
「○○さん、なーんでこの時間にきたのー」「夕方のほうがすいてるかなって」
「逆だよーお仕事帰りの人が沢山くるからー」
「そうだったのー」

  このナース、厳しいのか優しいのかわからなくなってきた。ズバズバ言ってしまうタイプ?そもそも私の気にしすぎなのか?

  ドクターに、呼ばれた。レントゲン写真がある。
  「写真では特に見当たらないようですね」
  「良かった、肺に穴が開いてるかと思ってたので…」
   「心電図でも、何もなかったので、心臓に
水がたまってるなどもなさそうです」
    「良かった…」

  そこから、子宮内膜症や、バセドー病の事を伝え、前回の甲状腺内科での血液検査の結果をみてもらうが、ひっかかる項目はなさそう。
  「ここで何も見つからなければ、メンタル系かなと思ってます」とも伝えた。
  
  明確な症状があって、検査での数値などもみて、明らかにこの病気ですね、となるのが理想だが、調べてもわからない、見つからない事があるというのも、これまでの経験で知ってる。

  「では、肺活量の検査しましょう」

  学校でふーっと息を吹き込んだ、蛇腹の装置?が脳裏に思い起こされた。昭和生まれにしか伝わらない記憶かな?

  ズバズバ言ってたナースと、もう1人のナースの会話が聞こえてくる。
「もう大丈夫だから、あがって!遅くなってごめんね!」
  「いいんですか?じゃあ、ここ片付けたらあがります」

  月曜のみ夜7時まで診療してくれてる背景には、きっと色々な事、理由があるんだろうなと勝手に考える。
  体がしんどいと余裕がなくて、心がギスギスしてしまう。穿った見方をしてしまうこともある。
  前半のナースとのやり取りには、面食らってしまったが、途切れる事なく来院する患者の数とナースの人数は合ってなくて、いっぱいいっぱいだったのかもしれない。
    
  少しずつ患者がはけて静かになってきた。肺活量の検査に呼ばれた。
  ハイテクな機械が鎮座している。患者情報を入力して、何パターンかの呼吸を吹き込み、その量から、呼吸の状態を調べるようだ。
  ズバズバナースは、入力に四苦八苦している。あまりつかう機会がないと、あたふたするよね。勝手に気持ちだけは寄り添う。

  息苦しいなかで、色んな呼吸を吹き込むのは大変だったが、これで、何か見つかるなら…。

  診察室に呼ばれた。
「検査の結果をみると…」
どうやら色んな検査項目の中で、肺活量が低くて、ピークフローというのも低いようだ。
「気道が狭くなって呼吸が苦しいようです。吸入のお薬を使って、その後どうなるかみてみましょうか」
  
  レルベアという薬の説明をされる。吸入したあと、しっかりうがいをしないと 、口腔内にかびが発生するという…。それを阻止すべく、夕食前に吸入して、うがいして、食事して、薬をしっかり流し込む意図だそうだ。薬はリスクと背中合わせ。
  吸入薬は、喘息もちだった長男や相方が使っていた。コロナに罹った時に使った事もある。
  2週間後にもう一度受診してその後をみてもらう事になった。

  静まりかえった中待ち合いに、私の後に、また呼吸機能検査を受けている人がいる。ズバズバナースは大きな声で「大きくすってー、はい、ふーーー!!」と言っている。

  実は、私の呼吸機能検査が終わった後に「辛かったね、これで、原因見つかるといいね!」と、このナースは声をかけてくれたのだ…ファーストコンタクトとの落差…!弱ってチクチクしていた私の心はすっかり針を無くしたのである。

  そして吸入をして数日で、胸の苦しさからは解放されている。なんて生きやすいんだ!ただ、少し負荷がかかると息が上がるのは続いているので、まだ、通常運転はできないようだ。
  次の診察まで、吸入をして、うがいして、口腔内にカビができないように、頑張ってみよう。


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