70代母と20代娘と40代夫婦で横浜~東京旅③
※今回のレポートは昨年秋の内容となっています。
楽しく歌って、ホテルまで歩いて、妹一家とはここでお別れ。どうやら3人は、冬に北海道に遊びに来る予定らしい。また近いうちに会えるかもしれない。
ご機嫌で部屋に戻った相方は、ベッドに吸い込まれ、あっという間にいびきモンスターに変身。長女からは母が無事に眠ったとメッセージがきた。そして深夜の大浴場へ繰り出すようだ。離れて暮らし始めて一年。お風呂で色んな話もできるかな、などと思ったが、私には、明日の移動スケジュールをたてるという、勝手な使命感が。何となく、出発時間と乗る路線とその乗り継ぎのイメージを頭の中で成功させたかった。『もう、無理』となるまでスマホとにらめっこしたが、正解はみつけられなかった。
翌朝は緊張感で早く目が覚め、朝風呂としゃれこんだ。大きいお風呂何年振りだろう~。しかも横浜 。人生は本当に面白いな。母とすぐ下の妹と、私はあまり相性がよくないので、極力関わらないようにしてたのに、母の望みを叶えようと、横浜まできて、妹一家と食事してカラオケまで楽しんでいる。
朝食はバイキング。薬膳を自力勉強中の私は、疲労回復に効きそうな食べ物や、消化吸収がよさそうな食べ物を選んでいく。その時食べたいものを選ぶのも良いが、こんな時はこの食材を…と、自然と頭に浮かんだ事が嬉しかった。
横並びに座る。皆、眠そうだ。母は歩きっぱなしによる足のだるさもつらそう。今日はキャリーを運んであげよう。
荷造りをして、チェックアウトしたら、次の冒険だ。さらば、横浜、またいつか。どうか妹一家が平和に暮らし続けられますように…。
天気は雲ひとつない青空。まぶしいくらいの日の光。ありがとう、皆の日頃の行い。元気に駅に向かう。
…路線図をみて、切符を買うのだが、行きたい先が『~』になっていて、いくらの切符を買えばいいかわからない。(便利な乗り物用ICカードを用意しようと思ったが、この時だけのためにつくるのもなーと思ってやめてしまったのです)
すぐに駅員さんに聞く。「そのさきは他の会社になるので乗り越し精算してください」とのこと。…同じ線路なのに、同じ車輌なのに会社変わるのー!?北海道民には『?』しか出てこない。ガイドブックであんなにうっとりと路線図見てたのに。夜も遅い時間まで乗り継ぎ調べてたのに。わからないはずだよ、あぁ、面白い、電車、好きだ!年を重ねる事に電車熱があがっているな、自分が面白い。
母のキャリーケースを運んでみたものの、小さいのにものすごく重たい…漬け物石でもはいってるのか?位のずっしり具合。
この旅のために、末の妹の子ども達から借りたキャリーケースとリュック。普段は小さな巾着袋でうろうろしているのに、使いなれないリュックを持ったものだから、肩からずり下がり何度も引っ張りあげていた。今の私にできることは、石のように重いキャリーを引く事だけだ。
「乗り換えアプリが便利だよ♪」と、長女がツアコンをかってでてくれた。東京や大阪などを年間何度も訪れる生活をしていた彼女なので、そのまま頼ってみよう。
東京までは乗りっぱなし。その後2本か3本乗り換えたら到着の予定。スタジオツアーの予約時間には余裕で間に合う。何かあっても良いように昼過ぎの時間で予約しておりました。
「次の駅で降りたら、反対側に来たのにのるよ」
長女はきびきびと指示してくれた…が、次の駅の名前が違う。反対方向のに乗ったようだ。さすがです、長女。降りて、再び乗り換える。すぐに次の便がきて、リカバリーできてしまう…これ逃したらなん10分待ちとかじゃないんや…東京すごいなー。
豊島園駅に無事着いた。もう、ハリー・ポッターの世界が始まっている!ついに、あの場所に。
ここでも母が「タバコすいたい」。駅横のコンビニ周辺をうろうろするが、すえそうな所はない。
キャリーをひいて現場へ向かおう。歩いている人はみな、同じ場所を目指している。色んな所でオブジェがお出迎えしてくれている。
入場手続きの列に並ぶ。沢山の人たち。海外からの人達も大勢いる。ワクワク感がすごく伝わってくる。
入場したらすぐに、キャリーケースを預ける列に並ぶ。どのスタッフさんも、テキパキと荷物をさばいている。海外からの客が多いので、英語や他の国の言語がすらすらと出ている。かっこいい…プ、プロフェッショナルや…!
間違いがないように対策がされたクローク。思い思いの衣装に着替えるお客さま達。まだツアーは始まっていないのに、ハリー・ポッターの世界に入ってしまっている…!まずは落ち着くためにホグワーツの食堂がイメージのレストランへ。ここも本当に素晴らしかった。
しっかりランチするほどお腹は空いてないが、何も食べないと途中ではらぺこになりそう。のんべえはビール、カフェイン依存者はコーヒー、そしてフィッシュ&チップスを皆でつまむことにした。
オーダー後、平たい機械を受けとる。フードコートで持たされる呼び出しのやつかと思ったら、テーブルに置いておくと、お料理を持ってきてくれるやつだという。
ほー、どういう事かわからないが、飲み物を飲みながら待つ。しばらくするとスタッフの人が運んで来てくれた。すごいーけど、どうしてー?!
腹ごしらえが済んだら、ツアーの時間までお土産を物色することにした。ここをみてまわるだけでもう、来て良かったーを連発することとなる。