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【小さな暮らしを始める②】捨てない片付けで部屋を整える


部屋を片付ければ不思議と生活が整う

小さな暮らしを始めた時、ミニマリストやシンプルライフを送っている方の発信をよく拝見しておりました。特に佐々木ふみおさんの穏やかな発信が好きで、今でも時々拝見をしております。物を減らした効果は革命的でした。濯物を溜めて、食器洗いがめんどくさくて、家事をためて重い気持ちになっていた過去の自分が嘘みたいに変わりました。すぐに終わるとわかっているので、家事がめんどくさいと思わない。ストックは必要以上に買わず、よく考えてから買うようになるので、買ったけど使わないとか、洗剤などの日用品や食べ物を使わないで捨てるという事が少なくなりました。ゴミは減って、お金は減らないという良い循環が生まれていることを感じています。

片付ける=捨てるではない

物を手放すということは魔法のようなもので、暮らしを簡単に整え、気分が高揚してきます。ですが、片付け動画を見ていると「とにかく捨てろ」「今すぐ捨てろ」「一度全部捨ててから買いなおせ」といった熱い指導を見かけることがあります。中にはハイブランドなどの価値のある物も捨てるよう説得しているのを見かけたり、見ていて辛くなるような動画もありました。「なんでもかんでも全部捨てる」という暮らしの整え方は環境にも、心にも負担がかかるし、サステナビリティの取り組みが進んでいる昨今、捨て活の方法もアップデートをする時期に入っているのかもしれません。

ゆっくり片付ける事で、小さく暮らす習慣が整う

一般家庭の片付けはゆっくり行っても、問題がないように感じています。引越し、病気、遺品整理、生活が崩れて暮らしの立て直しが必要になった場合など、危機の迫った状態であれば全てリセットする必要があるのかもしれませんが、普段の片付けは数ヶ月、数年位かけて暮らしを整えた方が根本的に暮らしを整えることができたので個人的にはよかったです。

大切にしたい事を強調していく

捨てないで売ってお金に戻したり、リサイクルボックスに入れて素材に戻したり、生活の中で使い切ったり。ゆっくり片づけていくうちに、大切にしたいものや自分の考えを整理する事ができます。月15万円をベースにした小さな暮らしですが、自分にとって大切な楽しみは叶えたり、心から欲しいものはやりくりをして買っています。私の場合は北欧のプロダクト、日本の民芸品、フランスアンティークなどが大好き。とびきり好きな物を時々手に取る。良い空間にいると良いアイデアも浮かんでくるから、毎日暮らす部屋は自分をもてなす空間であったら良いなと思います。

捨てない捨て活でゆっくりと物を減らす

買い物も好きだったし、片付けも好きになって、一生分物を買って、一生分物を捨てた気がします。部屋は片付きましたが、捨てる以外にも物を整理する方法はあったと思います。振り返ってかいてみます。使ってはいないけど、ゴミとして捨てるのはもったいないという感覚は自然な感覚で、サステナビリティを社会全体で考える時代になっている今、その感覚は大切にしたい感覚なのかもしれません。

お金に戻す、素材に戻す、最後まで使い切る

物を減らすということは、生活を整える上で変化を感じやすい方法ですが、捨てるという方法が一番早く片付けられる方法かというと、そうでは無かったように思います。いらない物をゴミ袋に入れると部屋は片付きますが、ゴミを捨てるまで保管しておいたり、不燃ごみなどの隔週で回収のゴミ出しを忘れたりと不便も多かったです。リサイクルショップは毎日どこかしらで営業をしているし、リサイクルの回収ボックスや回収ステーションなら毎日どこかしらで回収を受け付けてくれている。しかも今は電子マネーのポイントがもらえるサービスまで出ています。着なくなった服をウエスや布ティッシュにすれば、掃除用シートやティッシュを買いに行かなくも良い。早く家から物を出すという意味でも、捨てずにお金に戻したり、素材に戻すことで結果的に楽に早く片付くという事に気がつきました。

めんどくささとの向き合い

丁寧な暮らしをしている人を見るとすごいなあと思います。私は丁寧な暮らしを送っているように見られる時もあるのでが、実際のところはかなりのめんどくさがりやです。片付けるのがめんどくさいから、物を減らして家事を減らしているという感じ。特に嫌いな家事がゴミ出しです。片付けたその日はテンションが上がってるけど、ゴミの日まで保存しておいたゴミを、気持ちが冷めた時にゴミを出しに行くのがしんどい。片付けの気分が盛り上がっている時に片付けて、部屋から出してしまいたい。こんな気持ちがあるので、ゴミ回収の日に捨てる物を極力減らして、回収ボックスに出したり、リサイクルショップに持っていく方が楽だと感じています。

素材に戻す

その日に回収ボックスに入れられる物から片付けると早く片付く

片付けの第一段階は明らかなゴミをまとめて、落ちている物を拾い、洗い物をすること。明らかなゴミをまとめることは判断をする必要がないので、楽です。洗ったりする必要はあるのですが、ゴミ袋に入れて、ゴミの日まで保管しておくより、最寄りのスーパーや自治体の回収ボックスに入れた方がゴミを出したい時に出せるので、早く片付くのではないかと思うようになってきました。

スーパーなどで回収をしている品目

小型家電の回収ボックス

ゴミを持ち込まないライフスタイルへ変える

そもそもなのですが、ゴミを持ち込まなければ、面倒なゴミ捨てという家事をしなくてもいいかもと気がついて、ペットボトルを買うという習慣を無くしました。ペットボトルは災害時の水のストックと、水筒を忘れた時に渋々かうという感じになってきました。ポット型の浄水器ブリタを愛用して、水筒を持ち歩くという生活に変えたらペットボトルを捨てるという家事が無くなって生活が楽になりました。仕事帰りにお惣菜をどうしても買ってしまうのですが、お惣菜が続くとゴミがすごく増えて、お財布のお金もいつの間にか無くなっているという悪循環になる事が多いです。この辺りはゆくゆく改善していきたいです。

フードバンクへ寄付をする

未開封の食品で、消費期限が1ヶ月〜2ヶ月ある場合、フードバンクに寄付をするのも良さそうです。景気が悪化した際には利用者が増える為、あまり寄付が集まらずに困っているという報道を見る事があります。無印良品などにもフードドライブが設けたれているところもあり、捨て活や片付けの際には普段の家事に取り入れたい習慣です。フードロスが問題になっているのもよく聞きます。

寄付が迷惑になる場合もある

喜ばれる寄付もありますが、寄付が迷惑になる場合もあるようです。汚れたものや時代遅れの服を身内に押し付けて困るケースはイメージが湧くのですが、善意の気持ちで海外の途上国などへ服を送る事が問題になっているようです。現地の繊維産業を破壊して現地の経済活動を停滞させたり、世界中から送られてきた服を活用しきれず、放置されて環境破壊に繋がっているなど。送られてきた服のことで国際問題に発展しているケースもあるようです。捨てるということもなかなか奥が深いテーマので、私たちの日常の暮らしは世界と繋がっているのだと考えさせられてしまいます。

自分で売れば、欲しい人に渡せる

フリマやフリマアプリ売ることは、次に使いたい人に直接譲れるので、環境の面でもいいのかもしれないと、海外の古着の寄付の問題を見ていて思いました。ファストファッションという物は長い間問題になっていますが、今の日本を見ていると、ファストファッションの悪循環から抜けられるのは今がチャンスのようにも感じています。寄付って難しい。相手が欲しいかどうか分からないから…いらないもの、価値のないものを求められていない国に輸送のコストをかけて送りつけてしまうという事は、結果的にゴミを押し付けている事になっているのかもしれない。ファストファッションの服は作る過程でも人道的、環境面でも問題があり、企業が破棄をするときも、消費者が破棄をするときも、問題が大きい消費のスタイルのように感じます。

ファストファッションの服は引き取り手が少ない

プチプラの買い物が楽しくて、安くてかわいからつい買ってしまい、飽きたら捨て活をしてすっきりしたい。リセールバリューがないからリサイクルショップでは買取NGのお店も多いから、海外に送ってしまおう。そんな何気ない日常の行動で、遠い外国の国の経済や環境を破壊してしまっているなんて。ゴミを押し付けてしまっているのか…と衝撃を受けました。お金を出しても欲しい人に譲るのは、相手の欲しいという意思の表れなのかもしれません。物が多くて判別が難しい場合は、メルカリでそこそこの値段で売れそうな物は残して自分で売って、リサイクルショップへ持ち込んで再販できるものとできないものを物を分けてもらって、引き取りも難しい物はウエスにして使うのも良いかもしれません。

売りながら手放すことで学びになる

売りながら手放す事で、ものとの付き合いの学びになる事が多かったです。自分が思っているほど価値がないんだなとか、洋服の流行が変わっている事や、古い家電を引き取ってもらえないなどといった事です。意外な物が売れることもあります。リサイクルショップで査定の際にコメントをもらったり、買取NGのブランドの一覧を見る事によって、リセールバリューを学んだり、こういう物を買うと手放すのが大変だから買うのを辞めようなどといった学びがあって、買い物がうまくなっていきました。手放す時にもお金が入ってくる物を選んでいるので片付けの時にも迷いにくい。売りながら手放す事で学びやお金にもなり、価値があると判断した人に渡せる。売れなかった物は素材に戻す手段を探したり、自宅で新しい役割を与えて使い切る。捨てるのは最後の最後にするようにしたらお金が減りにくくなりました。

捨てずに手離す片付け 整理をしやすかった手順

なるべく捨てずに手放そうとした時、整理しやすかった手順を書いてみます。いわゆるエコへの関心は少しあるのですが、そこまでモチベーションが高い方ではなく、なるべく売って、お小遣いにできたらいいけど、手間をかけるのはちょっとめんどくさいというマインドです。手放すものは服、本、生活雑貨、時々家具といった感じです。

①回収ボックスに入れられる資源ごみをまとめる

いわゆるゴミは判断をする必要がないので楽です。回収ボックスに入られるものは洗ったりする必要はあるのですが、ペットボトルやトレーなどは近所のスーパーなどの回収ボックスをチェックしおいて、片付けたい時に手放せるので休日にまとめて片付けたい時はそのほうが楽かもしれません。

最近はセブンイレブンやイトーヨーカドーでペットボトルや、場所によっては古紙を回収していて、nanacoに交換できるリサイクルポイントがもらえるようです。嬉しい取り組みです。HPから回収スポットと回収をしているものが確認できるようなので、私もnanacoポイントを貯めたいと楽しみにしております。

すごく助かると思ったのは小型家電の回収で、東京世田谷区などの場合は以下のような物が回収対象のようです。捨てにくい物が多くて、助かります。これらの製品には希少な金属が含まれているようです。

携帯電話(スマートフォン含む)/電卓/タブレット端末(パソコンを除く)携帯ゲーム機器/デジタルカメラ/ポータブルビデオカメラ/音楽プレーヤー/ポータブルカーナビ/ICレコーダー/電話機(ファックス付除く)
電子辞書/ACアダプター/コード類

②街中のリサイクルショップへ持っていく

1年以内に買ったものや、状態のいいもの、高かったものは物量が減って余裕が出てきた頃にフリマやフリマアプリで売った方が高く売れるし、欲しい人にダイレクトに届けられるので後回しにして、まだ使えるけど思い入れの低いものなどを街中のリサイクルショップへ持ち込んでいます。セカンドストリート やオフハウスなどへ持ち込む事が多いです。袋いっぱい持っていって、数百円くらいになる事が多いですが、整理目的の物をピックアップしているのであまり気にならなくなりました。服だけではなく、未開封の洗剤なども買取対象のようです。余裕がある時はフリーマーケットで手放すのも楽しい。

③フリマアプリで出品をする

これはもういいかなと思う物が無くなると、素敵だけどなくても良いかなと思う物たちが残ります。推しの一品たちはフリマアプリで大切に手放しています。出品は苦手なので、1日3点程度、10点から20点くらいまでの出店が1回の片付けでの私の出費の限界です。本の出品は楽しくて、服の出品は苦手だと分かったので、苦にならない物を中心に出品を楽しんでいます。

④フリーマーケットへ出品をする

雨で中止になることもあるので、片付けというより、遊びの延長で出店を楽しんでいます。送料が高くてフリマアプリで売りにくいものや、開封した日用品など、他の手段では売れにくいものも人気があったりするので、たまに出店をすると楽しいです。高く売りたいものはフリマアプリやオークションで売って、安くても良いので誰かに持っていって欲しいものを中心に持っていくようにしたら、値切られてもあまり気にならなくなって、フリマがより楽しくなりました。昔からある方法ですが、エコという意味ではフリマがいいのかもしれません。買い物でも利用してみようと思います。


⑤ウエスや布ティッシュとして使う

フリマ、フリマアプリ、リサイクルショップでも買取NGの服をみてみると、使用感があったり、流行が古くなって活用が難しかったり、需要のないブランドだったり、シミがあったり。いくつかの方法で試してもNGの場合、物として寿命なのかなと諦めがつく事が多いです。リサイクルボックスに入れるのも手ですが、ウエスや布ティッシュとして、使い捨ての紙製品の代わりに生活に取り入れたら快適だったので、カットして使用をしています。掃除用のスポンジは定期的に買い替えているのですが、食べこぼしをして汚れが付着したニットをカットして、お風呂掃除やシンクの掃除に使用するのも便利そうです。掃除のために使い捨ての掃除シートを買っていたのですが、不要になった服で代用できるものもありそうです。

⑥取り組みに共感できるリサイクルボックスへ入れる

BRINGという服から服をつくる取り組みが面白そうです。リサイクルボックスもいろんな処理方法があるようなので、取り組みに共感できるリサイクルボックスへ入れてみたいです。

⑦家具を出品をする

家具はジモティーかフリマアプリへ。無印良品の家具は人気で、綺麗な物は定価に近い値段で売れていってくれたものもあります。無名の安い家具は手離れが悪く、ジモティーに出品するか、地元のリサイクルショップに無料で引き取ってもらえたらラッキーという感じで、処分が本当に大変で、お買い物をするときによく考えるようにしたいです。

最近はジモティースポットという持ち込みができるスポットがあるようなので、自分が住んでいる自治体にないか調べてみるのも良さそうです。

⑧エコリングへ持っていく

折れた傘、台所用品、メッキのアクセサリー。ゴミとして捨てるような物たちも買い取ってもらえる場合があるようです。素材として買い取っているとのことでした。基本はブランド品の買取のようで、1点1点丁寧に扱ってもらえるので恥ずかしいので、マーガレットハウエルとか、コーチなど良いものと一緒に持っていっているのですが、査定の際に勉強になる事が多いのでエコリングに行って査定員さんとお話をできる事を楽しみにしています。

⑨捨てる

捨てるしかない物は捨てます。すごく環境に配慮しているというわけではないので、余裕がない時は捨ててしまう事もありますが、朝寝坊したり、ゴミ出しという嫌いな家事から流れるには、お金に戻す、素材に戻す、最後まで使い切ったほうが良い循環が生まれる事に気がつきました。あとは、価値がある物まで捨ててしまうのはあまり良いと思わないためです。いろんな方法で片付けをして楽に片付ける方法が、リセールバリューのある物をセカンドハンド(中古)で買って、またセカンドハンドで手放す方法です。セカストで買ってセカストに売る…みたいな服の買い方が最近は楽で気に入っております。売れなかった物はウエスや布ティッシュへ。嫌いな家事の一つにティッシュの買い出しと、掃除用シートの買い出しというのもあり、布ティッシュの導入は結構良かったです。(配送されて段ボールがたまって捨てるのも苦手です…)ティッシュを使うペースが減ったので、鼻セレブが買えるようになってきました。鼻セレブを1つ買っておけば良いので、買い物も楽になりました。

捨てるはいがいと奥が深い

捨てるという事は日常生活の中の行動ですが、遠い外国に負荷をかけていたり、暮らしがうまくいかなくなってゴミ屋敷になったり。捨てる以前に持ち込まないライフスタイルを作ったりと、エコや環境に関心が強くなくても、ゼロウェイの考えを学ぶ事で片付けなくても良いライフスタイルを作れそうです。せどりのような感覚でセカンドハンドで服を買って、手放す時は買った時より+500円になるように買うと売るを工夫してみたり。捨てるを制する人は暮らしを制することができるのかも?などと思い、結構遊べるテーマなんじゃないかなと思っています。また何が気になる暮らしのトピックがあったら更新したいです。




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