情報システムが業務に合わない:トラブル発覚
情報システムのトラブルのほとんどは、「業務に合わない」です。
私が独立してフリーのSEになったときに、自分でも経験しました。
そして、他の開発を見ても同じようなトラブルをたくさん見聞きしました。
情報システムのトラブルの「ありがちな対立」
依頼企業の言い分は...
どうなってるんだ、話しが違う!
「良いシステム」と言ったじゃないか!
何でもできると言ったじゃないか!
業務に合わない
頼んだシステムと違うよ!
使い物にならない!
優秀だと紹介されたのに!
信頼していたのに!
裏切られた!
開発会社の言い分は...
そんなこと、聞いて無いですよ
いまさら言われても、困ります
作る前に言って欲しかった
要求通り開発しました
言われた通り開発しました!
議事録もあります!
印鑑も押してます!
いまさら違うと言われても..!
と言うような対立が良くあります。
私自身、打ち合わせをしているときに...
「これは、後から違うと言うな~」と感じたことは
必ず、言葉と場面と変えて3回確認します。
それでもダメなら、議事録に押印してもらっていました。
でも、でも、押印してもダメなんです。
「池田さん、そうは言ったんだけでホントは違うんだよ!」となります。
私は、3回確認しましたよね。
「イイですね!、これで開発したら戻れませんよ」とハンコも貰いました。
でも、違うんですよね。
どうしましょう...
と言うことが、何度もありました。
システムを修正することで、
「使えるシステム」になれば良いのですが...
そういかない場合もあります。
よく「デス・マーチ」とか「炎上プロジェクト」と言われる
大変な状況に陥ってしまいます。
実は、私は「炎上プロジェクト」の助っ人に入ったことがあります。
結局ダメで、ゼロからの作り直しの提案をして通ったので、
担当をしたことがあります。
解決する方法は!
すべては、お客さんが
「どんな業務の運用をしたいか」を明確にし
それを実現する情報システムの開発を行うことが必要なんです。
これを要求定義、要件定義と言います。
・要求定義
どんな業務の運用をしたいか業務運用の仕組みを作る
・要件定義
業務の運用を実現する情報システムの開発の要件を設計する
要するに原因は
・要求を明確に定義しないで
・開発の要件の定義をしてしまった
ということが問題なのです。
使えないシステムを開発したい技術者はいないのです。
開発者の多くは、まじめで一生懸命に仕事をします。
でも、顧客の要求を正しく掴んでいないのです。
問題は、そこにあるのです。
顧客の「上手く言葉にできない「心で想う期待」を
具体的な業務運営の仕組みにする応援をすることが求められます。
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問題の原因「顧客の口で言っている言葉 ≠ 心で望む期待」
要求定義コンサルタント (図解の池田)
池田 秀敏
URL: https://www.teoria.co.jp/
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顧客の上手くで言葉にできない潜在ニーズを掴むことで...
システム導入の満足度を高めるSE・技術営業を育てる
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