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山ガール


今は、梅雨。

本当は、山ガールと山登りに行きたいのだが、
このお天気の悪さ。

しょうがないので、定番の食事デートに落ち着く。
そこまで、食に対しての欲求がない私には、
セックスに至るまでの、我慢大会の様なものである。


いつもまどろっこしいと思うのだが、
ご飯を食べるという行為は、ある意味、お互いの欲求を満たし合う作業なので、
楽しく食事ができる相手というものは、
気持ちよく、その様な行為を行うことができる可能性を秘めた相手なのかもしれないし、
全くの赤の他人では、男女の行為の相性など、分かりようはないのだが、
食事をすることで、多少はそのテストに近いことが行える。
ということなのかもしれない。

いや、違うな。すみません。

まあ、おしゃれなお店とか、空間作りを意識したカフェととかは、好きだから、
今回行くお店も、ちょっと気になったところだ。

今回も彼女チョイスのおしゃれな店。
しかも、感染対策バッチリの半個室。

店内は、その半個室がいくつもある様な構成。
段差があったり、壁があったりで別の席はよく見えないし、
半個室の入り口にはサテン素材の半分透けたカーテンがあって、
二人の世界に浸ることもできそう。
ドアのない、カラオケのボックスの様である。

店の中は青いライトで浮かびあがる流れる噴水?見たいのがあったり。
熱帯リゾート風なインテリアも良かった。

でも、なんで今まで気づかなかったのか。
と思わされるくらい、大通りに面したところにあった。
敷地内にいろんなお店があるし、
駐車場も広くて、止めやすい。
ファミリーでも行きやすいお店。

ここは、オムライスと、パスタがメインらしい。

大人数で来ても、大丈夫な様に、2〜3人分とかかなり大盛りにできる感じ。
彼女は以前母親と来た時に、その量の感覚を失敗して、
1人前が2人分くらいの量あって食べきれず、お持ち帰りしたそうだ。

なので、今回は二人ともレディースサイズにした。
タッチパネルで料理を選んでいる時も、二人で席で寛ぐ時も、
なんとなく居心地がいい。

多少の緊張はあるのだけれど、これまでの女性と会った時間のおかげで、
だいぶ冷静だし、彼女のこともしっかり見れる。

相手もそんなに緊張している感じはしないが、どちらかというと
マイペースな雰囲気である。
しかし、目があんまり合わないんだよね。
右見て、左見て、話の最後で目があって、微笑むみたいな。
そんな仕草の繰り返し。
なるべく顔を見ない様に話している感じなので、おっさんの顔は見たくないのかも。

かと言って、目を覗き込む様に直視してくる人も苦手なので、話しやすくはある。

ドリンクバーと取りに行く。彼女は結構水分を取る人だ。
二種類の飲み物を持っていく、でも、そのときお茶か、ハーブティの
香りや、メロンジュースの香りを気にしていて、自分にも
グラスを鼻元に近づけて来て、香りチェックをさせられたこと。

まず、男性と会うのに慣れていない人の行動ではないなーと思った。
そして匂いを共有する心理としては、結構動物的な人なのかもしれない。
相手のプライベート空間に入り込むのは、それなりに負荷がある。
そして、常にグラスやら、お手拭きやらを先にとって、渡してくれる。
保育士というお仕事柄、世話には慣れているのだろうか。

半個室にもどる。やはり貸切の様で良い。
カーテンをまた彼女が締め直してくれた。
そんなことでも、彼女を独占できている様で嬉しい。男というのは本当に単純な動物である。

料理が運ばれて来たので、食べ始める。
食事を共にできる相手というのは、長続きするらしい。
でも、まだ知り合ったばかりだし、お互い相手に合わせているだろうから、
正確には相性はわからないだろうけど、彼女は
まあ、普通な気持ちでご飯を食べれる気がする。
半個室のおかげで、いつもの様に他の客の視線や、ディスりが聞こえてくることもないし、対人不安がある人は、
ただ人が周りにいるだけで、理由もなく緊張するものだから、
空間的に、かなりリラックスできる条件だった。

彼女と一緒にいると、一人ではしない様な、こともやってしまう時がある。
寛いでいるのか、楽しんでいることを相手に伝えたいのか。
自分でも不思議である。
この前会った時も、フレンチトーストのお土産が入った袋を、
一緒に帰る時に、妙に振ってた記憶がある。


1人で歩いてる時は勿論不審者っぽいので、そんなことしない。
家族や、友達がいる時にする様な行動をしてしまう。

まあそれだけでも、結構、彼女は相性がいいのかもしれない。

逆に食事をしている時、視線のやり場や、身の遣り場などに困って、
中に浮いているのでは思うくらい、緊張した人もいた。
何度も会えた女子というのは、大抵食事を楽しくできた人である。

だから、まどろっこしいことでも、食事デートは大切なのかもねえ。
と再確認。



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