新春浅草歌舞伎〜種之助さん編〜
前々回、前回と配信で視聴した感想を書いてきたが、今回は推しである中村種之助さんについて書こうと思う。
種之助さんは4役を見事勤め上げられたが全て初役。
Ⅰ.本朝廿四孝 十種香 〜白須賀六郎〜
今まで三枚目の注進(盛綱陣屋の伊吹藤太など)は見てきたけど、格好良い注進(暴れの注進というらしい)も良き。
鬘から衣装まで全てがお似合いでほんの少しの出番だけど、凄く印象に残った。
Ⅱ.どんつく 〜太鼓打〜
こういう楽しい踊りは種之助さんにぴったり。終始口角を上げて明るい表情の種之助さんがもう可愛くてたまらん。
Ⅲ.流星
今回の浅草歌舞伎で1番注目していたのがこの踊り。
踊りの内容は流星=種之助さんが七夕に織女(織姫)と牽牛(彦星)が逢瀬を楽しんでいるところに雷の夫婦が喧嘩しているという注進に来て、(また注進かよ笑)喧嘩の一部始終を踊りで表現するというもの。
種之助さんは4役(雷の夫、妻、子ども、婆さん)をお面を付け替えて演じ分けるという難役。
お面の付け替えが速くなるところもそつなくこなされて、素晴らしい踊りを見せてくれたと思う。
お面をつけて踊る部分が終わったあとに、手ぬぐいで団扇のようにあおいでフゥー疲れた〜みたいにするところで凄い拍手が起こっていたのが印象的だった。
あと個人的に、衣装が肌の露出が多めでガッチリめの腕と太ももからふくらはぎにかけての筋肉がたまらなかった笑
共感してくれる人いないかな~
Ⅳ.魚屋宗五郎 〜小奴三吉〜
これも種之助さんにピッタリの役。この役を演るにあたって、今までに演ったことのある先輩から話を聴いたらしいのだが、「暁ちゃん(種之助さんの本名)、そのまま演ったらいいよ」と言われたと歌舞伎夜話で語ってた。
空気読めないけどなぜか憎めない役どころなのだが、「自分って空気読めない奴って思われてるのかな」って言ってて、そんなことないよと他の浅草メンバーからフォローされてた笑
さてこの役で印象に残ったのが、おなぎさんに「茶ァ上がんねぇ」と言って立ったままお茶を出し、宗五郎に「バカ!立って茶を出すやつがあるか。座って出せ座って」みたいに言われる場面。
これ3回見たのだが、種之助さんの「茶ァ上がんねぇ」に毎回クスッと笑ってしまう。
なんか種之助さんの三吉は立ってお茶を出しても許せちゃうんだよなー
可愛いなー💕って。
他の方が演ったらたぶん許せない笑
とここまで書きたい放題書いたが、1番言いたいのはこれらの役をいつか歌舞伎座はじめ本興行で見たいということ。
これは種之助さんだけじゃなく、他のメンバーに関してもそう。
浅草歌舞伎への出演が一区切りとなったわけだからこの願いが叶うのはもうすぐだと思っているがどうだろう。
あと今年の秀山祭は歌舞伎座で生で見たいと思っている(最後に見たのが2019年)
地方民なので生で見るのがなかなかに難しいがなんとか種之助さんに会いに行きたい!!