前回の記事に書いたように、今回は江戸川乱歩の美女シリーズ(天知版明智小五郎)で特に好きな3作品を挙げたいと思います。 ※結構盛大にネタバレをしているのでご注意を。 第3位…魅せられた美女(1980年) 美女役は岡田奈々。 この作品の魅力は、何といっても天知さんが明智役と岡田奈々演じるアイドル歌手·沖晴美の兄·沖良介の2役を見事に演じ分けていること。 特に沖良介のほうは酒グセが悪くて悪態をつく場面があるのだが、天知さんは全くの下戸だったというから驚きである。 しかし沖良介
今年4月からBS松竹東急で放送されている「江戸川乱歩の美女シリーズ」。 平成生まれの私は当然リアルタイムで見てないのだが、ミステリー好きであること、そして昭和の映画やドラマ好きなこともあり再放送されることを知ってテンション爆上がりだった。 いざ放送が始まって驚いたことは、事前にネットで調べて知ってはいたものの、ほぼ毎回入浴シーンなどで女優の乳房があらわになっていたり、ラブシーンが結構強烈なことである。今だったら完全にR指定だろっていうのが盛りだくさんで昭和はここまで大らかだ
昭和は輝いていたという番組の作詞家·橋本淳さん特集を見て、小さい頃から昭和歌謡好きな私が長年疑問に思っていたことがようやく解決した。 それは「ブルー・シャトウ」は実在した同名のキャバレーが由来で、ストックホルムに行った時に見た森の間に小さい湖がある風景を重ね合わせてできた歌であるということ。 初めて聴いた時からブルー・シャトウって何だろう?なんてメルヘンチックで、聴く人の想像力をかきたてる歌詞なんだろうと思っていたがまさかキャバレーの名前だったとは。 そのキャバレー、この
BSで放送された1986年の国立劇場公演「仮名手本忠臣蔵」を視聴。 歌舞伎公演データベースで調べたら、1986年の10月〜12月の3ヶ月で大序〜十一段目まで本当の本当に(上演されてない段が無い)全て通しで上演されていることにまず驚く。これを当時の歌舞伎界を背負っていた名優たちが演ったって言うんだからそりゃ最高峰だわな。 ただ、放送されたのは三段目の松の間〜四段目の扇ヶ谷塩冶館の場、七段目の祗園一力茶屋の場だけ。大序、討入の場はダイジェストって言えないくらいのただ映像が流れた
前々回、前回と配信で視聴した感想を書いてきたが、今回は推しである中村種之助さんについて書こうと思う。 種之助さんは4役を見事勤め上げられたが全て初役。 Ⅰ.本朝廿四孝 十種香 〜白須賀六郎〜 今まで三枚目の注進(盛綱陣屋の伊吹藤太など)は見てきたけど、格好良い注進(暴れの注進というらしい)も良き。 鬘から衣装まで全てがお似合いでほんの少しの出番だけど、凄く印象に残った。 Ⅱ.どんつく 〜太鼓打〜 こういう楽しい踊りは種之助さんにぴったり。終始口角を上げて明るい表情の
前回に続いて第2部の感想を。 Ⅰ.熊谷陣屋 初役の歌昇さんの熊谷、師である吉右衛門さんの熊谷をそばで見てよく勉強していただけあって、役の肚を大事にする播磨屋の芸を体現していると感じた。 なかでも首実検の後、妻の相模に 「コリャ女房、敦盛卿(本当は小次郎。熊谷と相模の実の息子)の御首、藤の方にお目にかけよ」という台詞を言うが、その言い方に息子を失った父親の哀しさ無念さ、でも義経の前で取り乱してはいけないから必死で哀しみを押し殺し、なおかつ(妻よ、お前もさぞかし哀しかろう)と
先月26日の千秋楽がライブ配信されるとのことで、当日は見れずにアーカイブで視聴。(といっても2/4までだったのでほぼ1週間前のことを書きます) 演目は時代物から世話物、舞踊まで幅広く、よくぞ若手だけでここまでのことができたなと。しかも1人3役4役演るんだから凄すぎるわ。歌舞伎では当たり前のことなんだが。 今回でメンバーの殆どが浅草歌舞伎を卒業するとのことで、もう少しこのメンバーで見たいというのが正直なところだが、どんどん下の世代が出てきてるから研鑽の場を与えてあげないといけ
子供の頃から昭和が大好きな平成3年生まれの私。 当然周りの同年代と話が合わなくて、なかなか自分の好きなことを心を開いておしゃべりする相手がおらず、ずっとモヤモヤしていました。 このモヤモヤを解消するにはSNSに自分の思いを吐き出すしかない!と思い約5年前からTwitter(今はX)を始め、思うままにつぶやいてきました。 今では日本中に私と同じ思いを持った平成生まれの仲間がたくさんいることを知り、Xからいろんな学びや刺激を受け日々を過ごしています。 しかし、語彙力不足で物事を