アーモンド・スウィート
東神田小学校について
東神田小学校は神田駅から歩いて大人の足で十五分、子供の足で二十分の場所にあります。都心にある小学校としては今どき珍しく、1学年百二十人居ます。1学年は三クラス。1クラスの男子が二十人、女子が二十人です。女の子が全国平均に比べて多いのも珍しいです。
校舎は校庭を囲う形でコの字形で四階建て。一階は玄関、職員室、校長室、給食調理室、用務員室などがあります。二階に一年生、二年生の各教室。三階に三年生、四年生の各教室。四階に五年生、六年生の各教室があります。家庭科作業室、技術科作業室は一階。理科実験教室は二階。図工工作室は三階。音楽室は四階にあります。
全校生徒が七百二十人も居るので、校舎にコの字形に囲まれた校庭が一つでは狭いし足りません。なので道路を挟んで向かい方に第二校庭があります。これも珍しい特徴です。第二校庭の大きさは、東神田小の敷地と同じ大きさですが、敷地の中には体育館が建っています。校舎と第二校庭の間は道路があり、直接校庭に行くのには横断歩道を渡ります。もう一つ方法があって、校舎の二階四階から体育館に連絡通路で繋がってあって、二階の通路は体育館のプレイコートと直接に、四階は体育館上部を囲うように巡っているベランダ、応援席に行けます。体育館の一階には二十五メートルプールもあります。運動場の機能を期待出来る場所として校舎四階の上に屋上もあります。ただしコの字の一面には花壇と理科の観察研究用のスペースがあるので、運動場として使えるのは二面だけです。休み時間は必然、一年生は第一校庭に集まり、二年生は体育館の中に、五年生は屋上の一面に、六年生も屋上の一面に集まります。割を食う形なのが三年生と四年生です。第一校庭に下りるか、二階または四階の連絡通路を使って第二校庭の方まで下りて行くか悩みます。どっちを使っても一年生、二年生、五年生、六年生に比べたら休み時間の有効活用の時間は短くなり、毎日不満を言っています。可哀想に三年生、四年生はストレスが常に溜まってます。
生徒の不満の種はもう一つあります。文房具やちょっとした生活雑貨を、登校時と給食後の休み時間に玄関に台を出して露天形式で売店が出来て売っているのだけれど。朝は七百二十人が一斉に登校してきて玄関が只でさえごった返していて買いづらく、給食後の休み時間は遊ぶ時間に使いたいのにと思う子供たちが多いです。学校側の意図としては朝の売店は午前中の授業に備えて買い忘れた物がないように、給食後の売店は午後の授業に備えて買い忘れた物がないようにというもので。子供たちの気持ちも分かっていますが、出来れば学校から帰ったあとに鞄を家に置いて、改めて買い物に行って必要な文房具やもろもろの道具を揃えて欲しい考えているのです。
神田駅に近いある町とこの東神田小学が物語の舞台です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?