光の人
その人は
口数少なくほかの大人と違い私を褒めも叱りもせずただそこにいた。
私の逃げ場にいつもいた。
その人は嫌われ者。
子どもに好かれる人は大人に嫌われる・・・ありがちだ。
私の大好きな人。消えない光。
私はその人の過去を知らない。
好きだけど、好きだから、その人が通った景色にも味わった辛苦にも興味がない。
その人について何かを知っても知らなくても何も変わらないことを知っている。
私のおじいちゃん、あんたについて書こうと思うよ。
よく呼んでいた“おじいちゃん”というありふれた俗な呼び名を使って。
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