店内を飾ること=ものづくりをすること
今日は、なんでマッサージ屋がものづくりをしているのか?を書いてみたいと思います。
作る事自体は小さい頃から好きだったんです。
でも、偉そうに書きますが、マッサージも職人だと思っています。職人でいるには、ちまちまものを作っている程の余裕はなく、ひたすら学び、実践し、維持し、結構大変な毎日でした。
唯一できる作りものは、店を飾ること。
作りたい気持ちの他にも、店内を飾る理由があり、マッサージ屋の店内といえば、単調な色使い、白か茶色で、清潔感や安心感があり、悪く言えばつまらない。
気が利いている店でも、少しヨーロッパ調か、アジアンリゾートを思わせるものくらい。
つまらない。
私としては、つまる店内であって欲しいのです。居ることが面白い所にしたいのです。
マッサージを受けにいらっしゃる方は、マッサージそのものだけでなく、空間も買ってくれていると思っています。
なので、居て面白い場所、少しトリップしてしまう感覚になれる場所にしたいと心がけていました。
マッサージやとして、独り立ちして、すぐの頃は自宅の一室で施術をしていました。
その時の画像がないのが残念ですが、現代の日本の一般家屋のイメージで作りました。
窓には和紙のロールスクリーンを付け、イグサの葉を飾って香りを和風にしているのに、いろいろな国の置物を置き、照明を怪しい赤色にしました。
日本の家は大体、和室もあるのに洋室がメインだったり、いろいろ統一感がないのが一般のお宅なのではないでしょうか。
その方が日本人は落ち着くと思います。
懇意にしている、骨董や海外の家具や雑貨も扱っているお店で、いつも相談して飾りを買っていました。それがまた不思議で変わっているものばかりで、お客様からもご好評をいただいていました。
フランフランやイケアの商品を使っていても、骨董品や海外の変わったものを置くことで、安っぽくならないし、重すぎる感じにもならないのです。
その後に店舗を構えた時は、反対にしっかりと色を決めるというやり方をしてみました。
足もみを台湾で勉強してきたので、台湾を前面に出した装飾にしました。
一般の方が台湾といえばどんな感じか?と考えた時に、九份の雰囲気かな?と思いました。「千と千尋の神隠し」の舞台になったとも言われている所です。
まず、照明は提灯に。でも、ガッツリ台湾だと中華料理屋さんになってしまうので、外人が見たアジア、特に日本、を意識しました。
外人さんが着物をローブの様に着るイメージです。
ちょっとそれは日本ではないよね、という様な、勘違いしている状態を表現したかったのです。
もしくは、外人さんが日本やアジア圏に住んで、その国の様式を取り入れているはずなのにどこか洋風というか、表現が難しいけど、ベタベタな東洋人がそのまま住んでるより、かっこいい装飾をしている感じです。書いている事が通じると良いのですが。
こんな感じです。
結果、ちょっとした女郎屋になってしまったのですけどね^_^;
で、夏も赤だと暑くてかなわないので、ガラッと青に。アラビアンナイトをイメージして作りました。
照明はトルコランプに。カーテンもそれっぽく縫ってみました。
そんな事ばかりしているので、店内の様子を見てみたいというお客様が、某宣伝サイトを見て全国からいらしてくれました。
掴みは良かったかと思ってます。