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見えない世界を見る

マッサージ屋として生きるということは、ある程度成果を出してしまうと、他のこともお客様から期待されるということ。

例えば腰が痛いと言っている方の症状を緩和できたりすると、家族間のゴタゴタの相談まで出てくるという具合。

信頼していただけるのは嬉しいことですが、まだ走り始めの時は、全てを治してあげられなかったらもうご依頼いただけないのかもしれないという恐怖心から、かなりいろいろな勉強をし、資格もたくさん取りました。

そんなこんなしているうちに、お世話になっていたゴットマザー的な風格の女性から、「あなたは見えない世界のこともしっかり修行した方がいい」と強く勧められました。

ゴットマザーは、沖縄からいろんな事がわかる“おばあ”を連れてきました。嫌だと言ってもそう決めたらそうする人なので、おばあが沖縄から来る度に修行と称して、おばあのお客様をマッサージしました。

普段のやり方と違い、思いのままに背中を触ったり押したりしなさいと言われ、その間に何か感じる物があれば抜き取りなさい、と。

そして、目の前に横たわっているお客様はお前自身だよ。と言うのです。

きちんと原子原則を教えてはくれず、全部体感で学ぶしかありませんでした。

そもそも私は、人の何某かを受け取りやすい体質なので、人の体の中の別の人を私の体に移し、そして、おばあが移った誰かと話すという事もしていました。

小さい頃からあった不思議な感覚は仕事になるんだとその頃から気づき始め、普段の自分のお客様にも面白くて試していた時期もあります。

基本的には見える世界で生きる為に人間をしているので、見えない方は死んでからでいいと思っています、真逆の発送ですが。

細かい話は、又後々書きますが、とにかく、何もわからない人よりは少しは勘がいい程度の感覚で日々施術をこなして、今があります。

話が何転かしますが、ものづくりを始めた時に、“見えない世界 も 見る”というのが役に立つのではないかと思いました。

アクセサリーをご依頼いただいた方に焦点を合わせると浮かんでくる、その方の性格などからのイメージや、寝ぼけた時間に映像として展開する製作方法などなど。

そしてそういう頭の使い方が今は面白くて仕方がありません。



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