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日本人は英語は話せるという勘違い
私が住むパレルモという街は、外国人観光客も多く、特に時計台やドームをもつ私たちの教会には観光客がたくさん訪れます。この教会でアルバイトをすることになり、神父たちは教会の仕事があるため、”文化的活動枠”に入るチケットの販売と教会運営を担当しているふたりの若者を紹介されました。こちらの男性の方は神父の弟でした。
この人Maurizzio、30代後半で、すごいガッチリしてて、両腕にはびっしりと刺青、神父と兄弟だと知ったのはごく最近で(すでに知り合ってから4年)、びっくりしました。
面接かと思いきや、淡々と教会の空いている時間、チケットの説明、観光客の対応などを30分ほど受けたあと”じゃぁ、いつから入れる?英語大丈夫だよね” と、言われ、一枚の書類にサインをすると、制服を渡され、翌日から教会窓口でのバイトがはじまりました。
昔、アメリカにすんでいたこともあり、少しは話せるけど、ここ数年、イタリア語に全集中したあげく、私の英語はイタリアなまりのひどい状態(笑)。
でも、このおかげで外国人と英語で話す機会が増えて、少しましになってきたのを肌で感じています。
日本のように”仕事”という感じではなく、観光客にチケットを売る以外は、おしゃべりしたり、暇な時は本をよんだり、好きにしても何も言われない。
それにしても”日本人だから英語ができる”と単純に思われ、それで採用、誤解されたのは本当にラッキーだったと今でも思っています。
(写真はchiesa del carmine、陶器の尖塔がとても美しい)