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からかさ小僧
からかさ小僧(からかさこぞう)は、日本の昔話に出てくるユニークでちょっとかわいい妖怪です。見た目は古い傘が変身したような姿で、一本の足と大きな目がひとつだけついていて、ベロっと長い舌を出しているのが特徴です。からかさ小僧は、普通の傘が長いあいだ大事にされずにほったらかしにされると、妖怪になってしまったといわれているんだ。
からかさ小僧は、怖いことをするわけではなくて、どちらかというといたずら好きなんだよ。夜道で人が歩いていると、ふいに飛び出して「わっ!」と驚かせたり、ひょいっと跳ねてちょっとびっくりさせたりすることがあるんだ。でも、からかさ小僧はあまり悪意がないから、ただ驚かせるだけで人に危害を加えたりはしないんだよ。
見た目は少し変わっているけれど、からかさ小僧はどこか親しみやすい妖怪で、むしろかわいらしいと感じる人も多いんだ。大事にされていない物が妖怪になるとされているから、物を大切にすることの大切さを教えてくれる妖怪なんだよ。