雪女(ゆきおんな)は、冬の寒い山や雪の降るところに現れる妖怪です。雪女はとても美しい女性の姿をしていて、白い着物を着ていることが多いんだ。肌は雪のように真っ白で、どこか冷たい雰囲気があって、雪の中でもふわりと浮かんで歩くように見えるんだよ。 雪女が現れるときは、たいてい吹雪のときで、人が寒い山道を歩いていると、ふいに目の前に現れてびっくりさせることがあるんだって。雪女は冷たい息を吹きかけて、相手を凍らせてしまうことがあるんだ。だから、昔から「雪の日に山へ行くときは気をつけな
一反木綿(いったんもめん)は、日本の昔話に出てくる不思議な妖怪で、見た目は大きな白い布のような姿をしています。「一反」というのは布の長さの単位で、一反木綿の体はとても長くて細くて、まるで空をふわふわと飛んでいる大きな布のように見えるんだ。 一反木綿は、夜になるとふらふらと空を飛び回って、特に山や田んぼの上を通ることが多いんだって。風に乗ってすごい速さで飛ぶことができて、そのスピードはまるで風と一緒に走っているようだといわれているよ。遠くから見ると、ただの白い布が飛んでいるだ
座敷童子(ざしきわらし)は、家の中に住んでいるとされる小さな妖怪です。見た目は、かわいい子どもみたいで、男の子や女の子の姿をしていることが多いんだよ。座敷童子は、ふだんはあまり姿を見せないけれど、ときどき家の中を歩く音が聞こえたり、子どもみたいな笑い声が聞こえたりすることがあるんだ。家の人がふとしたときに見かけるときもあって、そのときはすぐに消えてしまうことが多いんだよ。 座敷童子がいる家は、「幸せをもたらしてくれる」といわれているんだ。だから、座敷童子が住んでいると、その
天狗(てんぐ)は、日本の山に住んでいるとされる妖怪で、ちょっと怖いけれどカッコいいところもあるんだよ。天狗には、赤い顔に長い鼻を持つ姿をした「大天狗(だいてんぐ)」と、カラスのようにくちばしがあって翼が生えている「烏天狗(からすてんぐ)」がいるんだ。天狗は山の奥深くに住んでいて、ふだんは人前にあまり姿を見せないけれど、山に入ってきた人がうっかり迷ったり、悪いことをしていると姿を現すことがあるんだ。 天狗のすごいところは、いろんな不思議な力を持っていること!例えば、空を自由に
狐(きつね)は、日本の昔話や伝説に出てくる妖怪で、ふだんは普通の動物の「キツネ」だけど、実はとっても不思議な力を持っているんだよ。狐は、人に化けるのが得意で、とくに美しい女性に変身することが多いんだ。見た目はまったく普通の人と同じように見えるから、近づいてもすぐには気づかれないんだよ。 狐が変身する理由はいろいろあるけれど、いたずら好きなところがあって、人間をちょっとからかうことがあるんだ。たとえば、道に迷わせたり、家のものを少しだけ動かしたりして、ちょっとびっくりさせるん
鬼(おに)は、日本の昔話や伝説に出てくるとっても強くて怖い妖怪です。鬼は大きな体をしていて、力がとても強いんです。見た目は、角が生えていたり、体が青や赤の色をしていたりして、普通の人とは違ってすぐに見分けがつきます。鬼の顔はとってもこわもてで、鋭い牙(きば)や大きな口を持っていて、手には「金棒(かなぼう)」といって、鉄でできた大きな棒を持っていることが多いです。 昔話には、鬼が村を襲って人々を困らせる話がよく出てきます。でも、勇敢な人やお坊さんが鬼を退治するお話もたくさんあ
河童(かっぱ)は、日本の川や池に住んでいるとされる妖怪です。見た目はカエルやカメに似ていて、体が緑色をしていることが多いです。頭の上には「お皿」と呼ばれるくぼみがあって、そこに水が入っているのが特徴です。このお皿の水がなくなると、河童は弱くなってしまうんだって。 河童は泳ぎがとても得意で、川の中をスイスイ泳いで魚を捕まえたり、時には人間といたずらをして遊んだりするそうです。よく知られているのは、人と「相撲」をするのが好きなこと!力が強い河童もいれば、相撲の勝負でうっかりお皿
ぬらりひょんは、見た目は少し不思議なおじいさんのような姿をしています。頭が大きくて、つるんと丸く、どこかのんびりした表情をしていることが多いです。ぬらりひょんの不思議なところは、勝手に人の家に入り込んでしまうこと。特に夜、みんなが忙しくしているときや目を離したすきに、ふらっと家に入ってきてしまうことがあります。 ぬらりひょんは、ただ入ってくるだけでなく、まるで自分の家にいるような顔をして、堂々とした様子でふるまうんです。台所でお茶を飲んだり、くつろいだりして、まるで家の主み