なにもしなくても未来はやってくる
11時間労働の初日。
新しい店がオープンするたびにこんな勤務になる。新店の従業員が足りいないので近くの店からランダムに選ばれた社員10人ほどが応援にいきオープンを乗り切る。
同期はいるけど同じ店になることなんてほとんどないので、応援は同期と会える数少ないタイミングだ。
知らない情報を同期はたくさん教えてくれる。
「今月も残業が50時間」
「自店で8時間働いてから応援に来た」
「店長がまじさいあく」
「元旦しか休みがほぼない」
そして気づく、ぬるま湯であんだけ毒を吐いてると。
同期が残業50時間とかしてると聞くと、明日は我が身かもしれなくてこわくなる。
いつかわたしにもそのときが来てしまう。こんな会社のために身を粉にして働くなんて考えられない。
でも、実際そうやって毎日働いている人がいる。
このまま続ければいづれ訪れてしまう未来なのだ。
だから踏ん張るしかない。まだ11時間労働が3日だけですんでる。フレックスタイム制だから残業代なんてつかないけど、でもその分4時間だけ働いて帰る日もあったりする。
身を粉にしないといけない日が来てしまったら、もうそこから抜け出せないと思う。朝から晩まで仕事がある中、副業や自己投資なんてできるような人間ではない。
だから今が1番楽なんだ。
過去を振り返ればもっと自由な時間があったときがある。だけど過去には戻れない。どんだけなげいても戻れないんだよ。なにもしずなげいてたって、四六時中働かないといけないときは刻一刻と近づいてくる。
そんな未来を回避したいから今日もチャレンジを続けるしかない。
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