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ポテト不足がコンビニにもたらす恩恵【関連購買に注目】

サプライチェーンの混乱で巷では「ポテト不足」となっています。特にマクドナルドの供給縮小はポテトファンにとってはあまりにも残念な状況と思います。これをチャンスとばかりにハンバーガーチェーンは「ポテト」のキャンペーンを打ち出しています。この意味を深く理解することでコンビニエンス経営をしている皆様も潜在ニーズを掴むことになりますし、粗利益の高いファストフードにて利益の薄い1月、2月を乗り切って欲しいものです。

ファストフードチェーンのポテト対抗策

①ロッテリアバケツポテト
フットワークよくポテトの増量を打ち出したのはロッテリア。バケツポテトシリーズを値引き。

②フレッシュネスバーガー
国産ポテト25%増量キャンペーンのロングラン。

ファストフードチェーン以外から見れば、マクドナルドのポテトの売上を奪い取ってやろうという戦略ではありますが、それだけではないと考えます。

某コンビニエンスストアのファストフード買い合わせ状況

以下は少々昔のデータではありますがコンビニエンスストアのファストフードの買い合わせを1か月間調査したものです。

FFポテト類との買い合わせが多かった上位5カテゴリ-
FFチキン類と買い合わせが多かった上位5カテゴリ-
主食と買い合わせが多かった上位5カテゴリ-

ポテト購入とチキン購入の親和性

上記の調査からわかるように、ポテトを購入するお客様はチキンの購入頻度が非常に高い状況です。一方チキンの購入者はポテトの購入頻度が高い状況です。要はポテトを売ること、ポテトで集客することはチキンの売上にも大きく影響するということです。
またコンビニエンスゆえに、ポテト・チキンを購入されるお客様は「おにぎり」の同時購入も非常に高い調査結果です。

主食とファストフードの親和性

とはいえコンビニの柱となるのは「主食」である弁当・パスタ・焼きそば。これがコンビニのレシートの幹です。切り口を「主食」としているためカップラーメンを含めましたがそうなってくるとポテト類の買い合わせが非常に高いことがわかります。ファストフードチェーンにおいても主食(ハンバーガーのサブにポテトが選ばれますよね)。この関連購買をまとめていくと以下のような関連性が出てきます。

コンビニ主力商品とFFとの買い合わせ関連図

まとめ

初めに話は戻りますが、ハンバーガーチェーンがポテトの増量キャンペーンを打ち出すのは決してマクドナルドからポテトだけを奪おうというものではなく、おそらくチキンなどとの関連性が高いものだからと考えます。ちなみに直近で25%増量キャンペーンを打ち出したフレッシュネスバーガーの商品関連を牛耳っているのはコンビニ出身者です。

コンビニエンスストアにおいても市場でのポテト不足はチャンスでしかありません。ホットケースへの作成はポテト・チキンをしっかり在庫を持つことが最大限の利益改善につながるのではと考えます。
・主食やおにぎりが強いSEJさんはそれが中心になって「ポテト」が売れる時期です。
・チキンが強いFM、LWさんはポテト類の作成が重要な時期です。
・ポテトの強いMSさんはチキンの作成が重要な時期だと思います。
併せて、チキンやポテトを売り込むことはコンビニの主力「おにぎり」の販売を底上げるアクションにもなるものと思います。

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