ケーブルトラフに有害な石綿が使われていた。
ケーブルトラフというのはトレンチ内での高圧の電力ケーブルを火災などから守るために設けられたケースの事を言います。
(下の写真画像)
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この樹脂系のトラフの内側に石綿を塗布する事で、防火の役目を果たすという事で、原子力発電所でも多用されていた事はあまり知られていません。
例えば、東海第二原発においてもトラフではありませんが、ケーブルに直接、塗布して使われていた事が明らかになっています。
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トレンチ内の高圧ケーブルは送電すれば熱を帯び、約、60℃くらいになります。また、ケーブルの劣化を防ぐためにトラフを使用するのです。
そして、特に火災になる恐れが高いのが高圧のOFケーブルなのです。下の写真画像をご覧下さい。(気を流す導体の周りに絶縁紙を巻き、絶縁油を含ませたもの)
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この、高圧ケーブルは柏崎刈羽原発の洞道(トレンチ)でも利用されていて、2007年の中越沖地震を機にCVケーブルに交換が始まったのです。
私はその、交換作業に加わっていたのです。
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そして、上記のトラフに納められていた3本のケーブルを1本ずつ、ミニチェーンブロックを利用しトラフからつり上げて中の通路側に移動させて、電動コロなどの上に降ろし、引き抜くのです。(詳細は後に記事にします。)
さて、このトラフの問題ですが、作業のあとから、聞いた話しによれば、トラフには石綿(アスベスト)が塗布されていたと言われたのです。そのような事は一切、知らずマスクすら使用しないで作業していたのです。そして、洞道内というのは、作業中には大型の送風機が回されていますから、粉塵も舞い上がり、それを吸引しています。そして、時は、中越沖地震後ですから、ある程度、放射性物質も放出されていました。(これも後日詳細)
で、原発作業から退かされた後に出た病気が心臓と肺の疾病で、結果的に心臓手術と肺の病気として、サルコイドーシスが疑われ、今もって不明なのです。
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(つづく