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日本は民主主義の国なのか?

 上の写真をご覧になって読者の皆さまはいかように思われますか。左の方は、ご存知、今は職務停止中の韓国の尹大統領で、元検事総長で大酒飲み北嫌いで国会では、いつも野党とケンカして夫人は、これまた、ドイツからの輸入車を扱うドイツモーターズの株価操作に関与した疑惑や、知人から不法に高額ブランドバッグを受け取った疑惑などや、今度は政治ブローカーと共に補欠選挙に不当な介入などなど数々のスキャンダルだらけ
 
 それで、アタマにきて、独裁を利用して『非常戒厳令』…
非常というくらいですから、何でもできるのです。そんなことだから、日本と違い、草の根民主主義が根付いている韓国国民は大激怒するのはあたりまえです。

 では、右に座ってビールのグラスを片手に笑うそんな、日本の岸田文雄前首相はビールと日本のエセ民主主義に酔って、伊と馬が合うのでしょう。

 では、日本の『エセ民主主義』とは、どのような事をいうのでしょうか。

 皆さまもご存知のように「民主主義」とは与えられるものではありません。韓国では「民主主義は血を吸って育つ」と言われ、厳しい闘争を得てこそ味あえる果実とも言われています。ところが、日本はどうでしょうか、広島出身の岸田氏は原爆をほんとうにご存知なのでしょうか。民主主義をご存知なのでしょうか。広島県出身で、ヒバクシャも多く輩出している郷里を持つ、私は疑問に思っています。

 日本の民主主義が「エセ」と書いたのには次の理由があります。

 日本は近代以降、下からの民衆によって、政府を転覆させた事も、政権を変えた事もありません。こういう事を書くと、「弓場は過激だとか、反日」だとかいってレッテルを貼る方もいるでしょうが、そのような方はお勉強されてください。

 日本は嘗て明治維新という政治的大改革は確かにありました。これは支配層内のクーデターと考えられます。ですから、これは草の根の民衆の力による、反乱でも革命でもありませんでした。そのため、日本の「民主主義」は今でも空虚で貧弱のままなのです。
 私は1951年の生まれで、戦後にあった60年安保闘争、70年闘争もある程度は知っており、犠牲もあった事を否定するつもりはありませんが、また、転向した吉本隆明のようには、この歳になってもなりたくはありません。

 今の日本は米軍の占領政策によって成立し、制度化されていますが、一度も市民の抵抗、闘争によって政権を変えた事はありません。…「いや、選挙で変えた…」と仰る方もおいででしょうが、定期的に選挙を行い、形式的に政党政治と議会制を維持する事で、自ずと民主主義が実現するわけでは無いと思います。政党政治と代議制民主主義という形態は維持しても、内容は事実上の独裁体制、あるいは既得権支配層による寡頭支配体制でしょう。こうした国家または政府の特徴は、「民主主義」を標榜しながらも、実際は平凡な市民の要求を無視して、国家機構を私益追及の手段に転落させ、既得権支配層の利益だけを貫徹させている点でしょう。
 だけども、「民主主義」とは、もともと、民衆が自律的に自分の生活の問題を統制する政治システムであり、要するに、多数の民衆が主権者としての権限を実際に行使する事が、可能になってこそ、それが「民主主義」と呼びうるのではないでしょうか。

 今回、韓国の尹大統領が朝鮮民主主義人民共和国などからの直接的な武力攻撃もないのに、自国民に対して非常戒厳を出し、軍を国会内に入れようとしました。それに対して国民は怒り、すぐさま行動を起こし、国会前に20万人以上集まり、抗議の声をあげました。日本で仮にこのような状況下におかれたら自ら行動ができるでしょうか。韓国には1980年に起きた光州事件以降、「イムのための行進曲」という歌が抗議中に歌われます。

 また、5月18日には(数名)の大統領が光州に出向き、光州事件で亡くなった人たちの墓前でこの曲を歌っています。


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