原発労働と偽装請負について

 福島第一原発においては2014年から汚染水対策の労働者不足から外国人労働者(日系ブラジル人)を雇用していたが、偽装請負で任務についていた事が2016年になってから毎日新聞などで報じられた。

https://web.archive.org/web/20180727092004/http://mainichi.jp/articles/20161107/ddm/001/040/211000c

 しかし、偽装請負になる東京電力の、このような対応や対策は、今に始まった事ではないことを私は知っている。なぜなら、私は中越沖地震直後から東京電力の柏崎刈羽原発で働いていて、日系ブラジル人の人たちとも働いていて、労働形態としては私も上記の図のような形態だったからだ。私の場合は元受けが大手のケーブル企業で一次下請けとしてケーブル工事会社が入り、さらにその下に地元、新潟の地下埋設や空中線工事を請け負う会社あり、その下に当時、私が働いていた派遣労務会社があったからだ。
 そして、主に現場での作業の指図、指示は新潟に本拠地がある、Ⅿという会社の班長らが下していたが、ケーブル敷設など大きな工事になれば、直接的に一次受けでもある、会社の担当社員が指示を下していたし、宿舎にも訪れて訓示のような事をしていた事を今でも覚えている。
 もちろん、違法だろうが、いわゆる、めずらしくもないのだ。しかも、私が働いていた派遣労務会社は関東では規模の大きな会社で関東各地に支店営業所を持ち、確か一昨年くらいにk知事に名目としてコロナ基金として100万円単位の寄付などをして、名目を保っているのです。ですから、偽装請負などは、表面上だけの話しで労基署を始め、自治体すら目を瞑っているといっても過言ではないでしょう。
 また、これらの偽装請負に関して経団連の会長は「請負労働者に技術指導できないのが制約になっている」および「偽装請負のおかげで産業の空洞化が抑止できている」などと言っています。ですから、最近、福島第一原発などで、トラブルや事故などが、あいついで起きても、事業者としての東京電力は痛くも痒くもないのです。
 ですから、東電会見などで叫ぼうが、怒鳴ろうが、どこ吹く風なのです。

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