建造物の基本も判らぬ原電

 昨日の朝日新聞が報じた記事に愕然とした。

 写真を見て、ある程度、建造物の知識あれば判るが、上から鉄筋剥き出しでコンクリートの被りなければ建造物として役に立たないという事だ。
 つまり、防潮堤の土圧がかかる基礎部分だが、上から鉄筋が丸見えという事は、土留め工事(支保)もトンデモ工事だったという事だろう。しかも、この朝日新聞の記事には「原電の坂佐井豊・東海事業本部長は安全対策工事の工期について「今年9月を目標にしているが(達成は)非常に厳しい」と述べた。今後は補修方法を確定させてから、その先を考えていきたいとした。」と事業本部長が述べているが、建造物の基本も理解していない、まるで八百長である。いわゆる補修で済む問題ではない!
 まず、この防潮堤の最も重要な基礎工事だが、支保工事もおそらく、基本もなっていないと考えられる。いわゆる、土圧も無視しているのである。
 次の日経の記事でさえ、マンガを載せてかいている。


 上のマンガ図を見てもわかるが、土圧を防ぐのが、支保工事である。いわゆる、土留め工事とか、山留工事とも云われる、最初の基本的で重要な工事であるが、おそらく手抜き工事とも十分に考えられる。また、このような手抜き工事は危険でもある。
 


 土留め工事には基本的に上の施工が要求されるが、これすら満たしていないと考えられる。原電の東海第二の場合は地中連続壁の土留めが、まともに施工されていなかったか、であろうが、最初に行う試掘(試験掘り)も、まともに行っていなかったとも考えられる。あるいは支保工事で切梁や火打ちの鉄骨施工の手も抜いた可能性も指摘できる。また、非常に危険な工事でもあるという事だ!
 意味がわからぬ方はコメントをどうぞ。

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