独裁政権には民主主義が勝つ...。
韓国の尹錫悦大統領が内乱罪の首謀者として韓国では憲政史上において初めて「拘束起訴」された。これは1月26日に検察、全国高・地検長会議の結果で決められた。いわゆる、韓国の民主主義の一部の勝利の結果と言えるだろう。
それに先立ち韓国の『共に民主党』代表のイ・ジェミョン氏はYotubeにおいて「現職大統領拘束起訴目前…」と述べていた。当然とも言える。
そして、庶民に寄り添った、ここでも彼の人気ぶりも伺える。韓国では1月25日から正月休みとなり、ソウルなどからは24日の夕方から市民が地方へ帰省するのを各政党の国会議員が主要駅やバスターミナルから新年の挨拶を兼ねて政党アピールを行うが、その一方で尹錫悦大統領の政党でもある『国民の力』の市民への挨拶やアピールには批判のヤジや怒声が飛んだ。
そして、尹の起訴から6か月間拘置所で拘禁されたまま内乱罪の裁判を受けることになるが、尹側は拘束令状の延長が不可になったから直ちに釈放しろと主張しているが、釈放される可能性は現在の韓国の政治情勢からみて限りなくゼロに近い。内乱罪の刑罰は「死刑」か「無期懲役」のみだろう。
さて、正月連休に国民に送った民主党からの映像メッセージもある。
https://x.com/i/status/1883026891982221636
12·3内乱当時、国会封鎖を突破して塀を越えて本会議場に入った国会議員たち、そして戒厳軍を命がけで阻止した市民たち、酷寒と大雪にもあきらめずに官邸前デモに参加した人々、尹錫悦の弾劾まで映像で盛り込まれている。
これらの官邸前デモなどは歴史的経験を通じて、韓国人は誰よりも良く理解し、普段はどんなに苦痛や不満があっても、じっと、それに耐えるが、決定的瞬間には、ためらう事なく抵抗的な行動に打ってでるのが、韓国近代の民衆運動史の大きな特徴とも言えるだろう。そうしなければ、支配勢力は少しも譲歩しないし、奴隷的な生活を強要される状況は変わらない事を韓国の人々は、長年の王朝時代、日本による植民地時代、そして、独裁政権時代を通じて痛感してきたからだ。これらがロウソク革命に繋がり現在に至ると言える。
そして、韓国では大統領選も近くなるだろう。これにはつねに民衆に寄り添う大統領でなければならないと思う。また、そうであれば、野党からの大統領が求められるのではないだろうか。
そして韓国と日本の問題も大きい事は確かである。歴史問題だけでも多用にあるのが実情だろう。慰安婦問題、徴用工問題、強制連行、強制労働、関東大震災後の虐殺問題、直近では長生炭鉱での遺骨発掘問題もあり、これは市民による募金で進められ、日本政府は後ろ向きである。今後において、韓国政府からも日本に要請していただき、日本政府から資金を出すべきであろう。
尚、追加で最近、日本のメディアで岡山での強制連行、労働の話題もとりあげられていた。つまり、何一つ解決していないと言っても過言では無いかも知れない。
この項の最後に3枚の画像をあげるが、何を意味しているか、読者の皆さまでお考え下さい。
上【1945年4月に中国の「慰安所」で米海兵隊が発見した朝鮮人の女性たち】
上【金田君子さんが描いた慰安所の図】
下【ソウルにある拳を握りしめ何か訴える少女像】