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【RX 高岡】 2023.04.15 JBCF西日本クラシック E1 2位

(写真はすべて三井至様ご提供)

JBCF掛川・袋井の落車から3週間。
兎にも角にも、安全に走って無事にゴールして帰る、ということだけを言い聞かせて臨んだレース。


最後尾からスタート。無理して上がらず最後尾で致命的な中切れに注意しつつ様子見て走ってみる。“後方”と言うより”最後尾”の方が走りやすくて安全。ラスト1kmからの登りはそんなにペース落ちないけどそこで踏めばかなり前に出られるのが分かった。
そんなこんなで序盤の数周を終えて集団の前に出てみる。
10番手くらいに出ると安定して走りやすい。
その辺をキープして走る。

コーナーでは少し車間を開けて走る。走行ラインで詰められる箇所が分かったので怖いなと思うコーナーは無理せず慎重に走る。
逃げてしまった方が安全で走りやすいんだけど、集団に対してある程度のタイム差を稼ぐまでは(コーナーも)ハイペースで走る事になり、それがしたくなかったので逃げは全部見逃す。今日はそういう走りをする日と決めたので、それで逃げ切られても後悔はしない。

途中レバンテ富士の選手が単独逃げ。クネクネしたコースで見えないくらいの差がつく。
それで少し活性化したので、ペースアップにはついて行く。ただアタックしたり無理にコーナーを攻めたりはしない。
後半になって南さんが登りで抜け出す。何度も抜け出しを図ってその度に集団の人数が減っていたと思う。リーダージャージを着て集団から抜け出すという、完璧な走り。アタックは見ていたが追うという選択はせず。
その後集団はようやく落ち着いてまったりとなった。ココが本日の居場所だ。人数は13人とかになっていたのでそんなにストレスはない。

そのうち沿道から前は逃げ1人と聞く。あれ?レバンテは?と思ったがとうやら単独先頭で逃げていて落車したらしい。言わんこっちゃ。
集団に対してアドバンテージを築く為に少しコーナーを攻め過ぎたのだろう。そんなこんなで南さん独走で1分以上の差。強い。

後は10人ちょいいても後方待機をキメている人もいるのでそんなに綺麗に回るわけでもないけど走りにくい感じでもない。
登り系の選手が登りでペース上げても割と対応できるし、最後一発の勝負ならたぶん勝てると思う。謎の自信。
ただバルバの寺崎さんには勝てない気がする。

ラスト2でペース上がる。寺崎さんもここに来て上げていく。やはり強い。最後に脚を残していそう。
ハイペースで前半のクネクネ区間を進む中自分はマイペースでポジションを下げて走っていたら、前で3人ほどが落車。言わんこっちゃ。
少し車間開けていたから巻き込まれずに冷静に回避。
その前後で1人抜け出して単独追走。すぐに20秒ほどの差が付く。
ラスト1周では先頭と50秒台、追走2番手と20秒台くらいの差。
3位争いの集団か。悪くない。寺崎さんが落車で消えたので、表彰台の可能性はある。
コーナーで攻め過ぎず、遅れないようにこなして残り半周でも差は20秒台。少し牽制が入ったので、前に追いつくのは厳しいかなぁと思う。
ここらへんで、最後の10人弱にチーム員が残って連携できていれば違ったリザルトになった可能性もある。
しかしまだRXではここに残る選手は居ない(実際はいるけど北海道なので参加できない)。

最後の下りに先頭で入ったら交代されない。
そして1人アタックしたのでそれにはうまく反応して追いつけた。ラスト1kmから500mくらいの登りがあり、そこでヨーイドンになるのは明白なので、アタックの選手も踏みやめる。そこで流れを止めたくなかったので、自分のペースで前に出て残り1kmからの最後の登りへ。

たぶん瞬発力では大きく劣っているが、登りを長くもがく力では勝てる気がする。そして長ければ長いほど比較優位になると自分の脚力を分析しているので、登り口からペース上げる。
ここに来てもまだ審判バイクは前との差を教えてくれる。近いぞ、というサインか。
それも含めてロードレース、と思っているが、審判バイクがいるという事は風除けにできる。それを利用して最後の登りでロングスパート。
下ハン持ってもがいたけど、その勢いのまま続かなかったので、途中でブラケットに持ち替える。意外なことに、すぐ目の前に2番手で逃げていた選手が見えた。目標ができて俄然勇気が出る。頂上で捉えられた。

登り終えてから400mほどか。ゆるく下ってから少し登り返しながらのフィニッシュなので、後ろが来てないのを確認して緩い下り区間では前に出ずに、最後下りの勢いを利用してスプリントで競り勝って2位。

(写真:三井至さん)

逃げた選手が勝つのは仕方ない。自分は集団に残って安全運転をすると決めていたので、それを実行できて、その限りにおいて考え得る最高の結果が出せたと思って満足。

The best of losers

準優勝という言葉は使わない。優勝か、それ以外か。その差は大きい
敗者の中の最上位。

優勝は第1戦の鹿児島に続いて南選手が単独逃げ切り。強いなぁ。まだ19歳の大学生。
6位も京大生。5位のラバネロの子も20歳前後か。あと二人も27歳とか30歳とか。
最近ホビーレーサーの世代交代が進んでいるのを実感。いつまで抗えるのかな。



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