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【RX高岡】 2023.05.20-21 2days race in 木祖村2023

いつもと少し違う木祖村2days

何回目の出場か忘れたけど、けっこうな回数出ていて、過去には総合優勝1回、総合2位が2回あったような。ステージ優勝もあった。
丸二日間で、8.5kmのTT走って、午後に80kmほどのロードレース走って、翌日に122kmのロードレース走って、総合の順位を決めるという面白いし良い練習にもなるので積極的に参加している。
あとチームで選手5名+サポートスタッフで、チーム一丸となって参加しているという連帯感も楽しくて、とても好き。

今回ちょっといつもと違うのは、チームRoppongi Expressとして5名選手が揃わなかったので札幌じてんしゃ本舗さんから平口選手を1名レンタルした事。
本望ではないけど、RXの選手で札幌在住の木村くんと非常に近い練習仲間で日頃色々世話をしているみたいで、昨年のニセコクラシックでは木村・高岡・平口という3人で途中逃げを試みたという経緯もあり、チームとは縁がある選手なので、今回は5人目の選手として参加してもらった。
結果的に、平口はチーム一の力があって今回のレースでチームの中心として走った。

初日のTTおよびロードレースの結果を見てわかったことは、今回は若手選手が非常に多くて力を入れて参戦していきていて、40代になっても頑張っているホビーレーサーのおっさんとは別の、日本トップを目指す選手たち(現日本チャンピオンもいたし)が競うレースとなった。TOJ(Tour of Japan)の裏レースという本来の役目通りのレースとなっていた。
つまり我々ホビーのおじさんたちには非常にキツイレースとなった。

Roppongi Expressメンバー

まこっち、郷間、木村、高岡、平口(札幌じてんしゃ本舗よりレンタル)
この5名でチームを組んだ。

事前予想としては、TTバイク持ち込んでいる私がTTで上位に入る可能性があり、そこで総合成績が狙えそうであれば狙いたい。
ノーマルバイクの木村・平口はTTで数十秒失うことを考えると、そこまでTTには力入れずにステージを狙って走って欲しい。
まこっち、郷間は完走目指して頑張って欲しい。
という感じ。

ステージ1a(個人TT)

コースのダム湖の下り部分を抜いた約8kmで争われる個人TT。
たぶん過去に11分切った人はいないと思う。ポール(イナーメ)の11分11秒が過去ベストかな?
コンディションによるけど、遅い年は11分後半でも上位ライン。11分30秒前後だと優勝争いかなと思っていた。けど実際はだいぶ違った。

TT用ヘルメットを忘れたのでマサルに借りた。

作戦も何もなく、11.5分くらいベストを尽くすのみ。コースプロフィールとしては、最後の500mだけキツイ登りなので、そこに向けて徐々に上げていき最後は出し切るという作戦。序盤から突っ込んでベストタイムを狙うような攻めた走りはしない。それでタイムを狙えるようなコンディションではない。

結果的に、ウォーミングアップで調子がかなり悪いのを感じていた通り、いまいちな走りだった。いつもベンチマークにしている最大心拍数がどこまで上がるかという指標で見ると、161bpmまで。12分ほどの全力走でそこまでしか上がっていないのは完全な失敗だ。

今年は最終出走の全日本TTチャンピオンの金子宗平選手が10分47秒という圧倒的なタイムで優勝。

11分30秒切りが3名、11分台は20名と、圧倒的な過去最速のレースだった。
リザルト見て分かる通り、U-23勢が多く、若い世代によりレースのレベルが上がったという健全な長れ。

1枚目にオーバー40の選手が1人しかいないというのは珍しい、というか正常になったのか

特筆すべきは平口がロードバイクで走って8位に入っている事。これは正直ポジティブサプライズ。ほぼ保護者の木村君から平口が走れているとは聞いていたが、想像以上に強い。

自分は2011年にステージ優勝していて、その時は11分45秒だった。
気象条件も最高に良くて機材も格段に進化しているのに過去の自分を上回れないのはもどかしいが、今回は10分ほどのTT走に対する準備は全く出来ていないし、体調も良くなかったので仕方ない。

15時スタートの1bレースに備える。

スタージ1b(ロードレース:9kmx9周)

ピンク色のO-40のリーダージャージを着て走る。
TTのタイム差を踏まえると、自分が勝負できる日ではないと思う。なんとか最後まで残ることを考える。そして自分よりパンチとスピードのありそうな木村・平口のどちらかが最後の勝負に絡んでくれればと。

1週目は2/3がニュートラル区間で、6kmほど走ってからリアルスタート。いつも通りニュートラルでは前の方を走るけど、リアルスタート直後の一気のペースアップには乗らずに安全に順位を落として適当なところに収まる。
TTで圧勝した金子選手もかなり後ろの方を走っていたので安心した。

2周めは普通のペースで走る。金子選手が徐々に番手を上げてきたので、同調して自分も前の方に位置取る。木村・平口が居たので、金子選手から目を離すなとアドバイス。
2周めの最後の登りでさっそくペースアップ。いきなりこれはキツイなと思いながらも圧倒的な力を持つ金子選手のペースアップをみすみす見逃すわけにはいかない。
ちょうど平口が2番手についていたのでその後ろでついていく。頂上を3番手で通過。金子選手がそのまま下りも踏んで速度に乗せていくのでこの列車から遅れないように必死でついていく。
この激烈なペースアップはキツイなぁ。後ろについてこれているのは少ないだろうなと感じつつも後ろを確認する余裕もなく(ムチ打ちで後ろ向けない)ただついていくだけ。下り切って橋を渡ってからの少しのアップダウンで先頭交代が始まる。既に先頭グループは8名ほど。

3周目・4周目が一番キツくて千切れそうに感じることもあったけど、逃げが出来て一定の差を作って落ち着くまでが一番キツイことはじゅうぶん分かっている。この時間帯さえ我慢すれば大丈夫。と言い聞かせてとにかく集中して走る。

8名の逃げ集団は金子・弱ペ2名・RX2名・マサル(昨年総合3位)・神村(昨年総合優勝)・鎌田(世田谷日大)。
序盤の2周目から出来た逃げでこんなに良いメンバーで決まるなんて珍しい。これはたぶん最後まで行くと思う。序盤の動きにはいつも加わらない(加われない)スロースターターの私がこの逃げに乗れたのは我ながら良い嗅覚だったと思う。そして平口も一緒に乗れたのもRXのとして誇らしい。
しかしながら、8名の中で2名居ながらレースをコントロールするとかいうレベルではなく、なんとなくこの中の勝負がかかったところで遅れる予感はあしていた。平口は分からないが、少なくとも自分は登りでペースアップがあったら確実にいつでもドロップするほど余裕がない状態で走っていると認識していた。

幸いラップタイムは12’10→12’42→12’48→12’56→12’59と落ちていき、その間に多少回復させる事が出来て、思ったよりも終盤まで粘れた。
集団とのタイム差は2分弱だったので、このまま逃げ切れそうだなと思う反面、徐々にペースが落ちてくる中で、ステージ優勝を巡って勝負がかかり始めるのも時間の問題で、その時にどのくらい粘れるかが自分の成績にとっては重要。

(たしか)7周目の最後の登りでアタックがかかったと思う。
鎌田選手のアタックによりペースアップ。私がまっ先に遅れる。そしてやはり平口も遅れてしまう。その少し前に神村選手も遅れてる。
ここで前5名+千切れ3名に別れる。
すぐ前に平口がいるので追いかけて対岸区間で合流。神村選手も見えているので捕まえて3名で走る。もう前に追いつくことはないだろう。ただ3名であれば後続集団からは逃げ切れるはずだ。
特に3名のうちRXのは2名で、TTで一桁順位につけている平口がいるので、出し惜しみせずに走る。

サポートの福田さんからの情報で、TTで神村選手と平口が3秒差と聞く。最後に3秒以上の差をつければ神村選手との順位が逆転するので、チームとしてはそれ狙いに目標を定める。
そうすると平口には脚を休ませて欲しいので、自分がメインで集団を牽く。
これは神村選手も脚を溜めることになるけど、3人で牽制して後ろの集団に吸収されるよりも自分が牽き続けて平口が上位でフィニッシュ出来る方が良いだろうと。

対岸区間で一度平口がアタック。神村選手もピッタリと付いていき不発。神村選手は前に出ないので2人で牽制しながらペースダウンしてるから再度そこに合流して先頭牽く。
ダムを横切るところで再び平口がアタック。あまり神村選手のコーナーさばきが上手くないのを見て、コーナー前でアタックしてコーナー抜けるまでに少し差をつけてそのまま広げていった。そのアタックの仕方にセンスを感じる。

しかし3秒差であれば、脚の差があれば確実に最後の500mの登りで差をつけられるのに、ものすごくキツい勝負を選んだなぁと前の2人を見ながら思う。
食らいつく神村選手も4〜5秒の差を保ったまま諦めない。
2人の最後の力を振り絞る追いかけっこを10秒くらい離れて見ながら自分もゴールを目指す。

その時に審判カーが自分を追い抜いた。そのまま前の2人も追い抜く。この微妙な差で勝負している2人を車が抜くということは、先に抜かれた神村選手が車のスリップストリームを使えるので有利になる。こんな勝負の場面で抜くなよ、と思ったのは私の思慮不足。
平口逃げ切れ〜と念じながら最後の坂を流しながら登っていたら、なんか沿道の声援が急に盛り上がり始めた。「えっ、ウソ?!」と思ったらすぐ後ろにゴールスプリントをする集団が来ていた。
ラスト1周で1.5分くらいの差があったやに思うので、追いつかれることはまったく頭になかったので意表をつかれた。後で考えたら、後ろから集団が迫っていたから審判車が抜いていったのか。

ラスト200mくらいで集団に飲まれて、そのまま皆に抜かれながらゴール。なんとか集団についていけばタイム差を失わずに済んだけど、もはや総合順位は全く頭になかったので、惰性でゴールを目指すのみ。

17秒を失い2枚めw。
まぁ総合順位は捨てていたのであまり気にしない。しかしO-40の雑賀さんに17秒差を詰められてしまったのはもったいないな、と。実は井上カズオも雑賀さんと同じタイムでO-40で3位だったんだけど、2位までしか見てなかった。
それとて知っていたらどうというのもないんだから、どうでも良いんだけど。

翌日に続く

ステージ2(9kmx14周)

2日目。初日完走出来なかった選手による残念レースが朝にあって、RXからは郷間さんがそっちを走り、無念のDNF。

ステージ2は4人で走る。木村・平口でステージ優勝を、、、と願うが、初日の走りから冷静に考えて、実力差があるのでかなり厳しい。けど今後の為もあるし、ベストを尽くすのみ。
自分は、O-40のトップだから、それが守れれば最終的に表彰されるけど、それよりもスプリント賞の方が全選手対象なので格は上。そっちを狙いたいけど、スプリント賞は3−7周目までの平坦にあるスプリントポイントでの順位で決まる。初日はたまたま序盤の逃げに乗れたけど、2日目も同じ事するのは厳しい。逃げが決まらず集団で通過となれば、おそらく総合優勝に一番近い金子選手がスプリント賞でもトップで、きっと貪欲に取れるものは全て狙ってきそうだから、厳しいかも。
いずれにせよ厳しいだろうなと思いつつも、そういう展開も頭に入れて走る。

12時頃にスタート。序盤からキツイ。昨日よりもキツイ。
昨日があまりにも登れな過ぎて、ダンシングで無理やり走っていたので、今日は再度基本に立ち返り、軽めのギアでシッティングで走ることにした。昨日は一度もインナーを使わなかったが、今日は登り口で必ずインナーに落としてシッティングで登る。

やはり序盤から逃げを狙う動きが。昨日はたまたま一発で決まって、その後ろですぐに反応できたけど、今日はもう反応する元気はなし。

8名くらいの逃げが出来て、後ろの集団にとどまって、若干ペースは落ち着く。総合トップの金子選手が集団にとどまっている。前の逃げ集団には弱虫ペダルチームが2名入って、後ろの集団にもしっかりと2名が良い位置につけている。
タイム差は2分くらいまで広がりバーチャルリーダーは逃げ集団の選手に移る。
金子選手にとってこの残り距離とタイム差は許容範囲なのかヤバいと思っているのか、分からないが、やはり広がりすぎないようにかなりの時間先頭でペースを上げて牽引していた。
他の選手とは馬力と体力が桁外れなので、タイム差コントロールは金子選手に任せる感じ。
終盤になりいよいよタイム差を詰めてペースアップしたところで、私は集団から遅れる。
すぐ前に居る同じく遅れた選手に合体しつつ小集団を形成して完走を目指す。
O-40で2位につけている雑賀さんが自分より前にいた。自分は更にその後ろの集団だったが登りで少し詰めて下りで飛ばして前に追いついた。これで雑賀さんと一緒にゴールまで行けばO-40で逆転されない。
なんだけど、逃げ集団にバルバの井上カズオ選手が入っているのが誤算だった。序盤からの逃げだからそのうち落ちてくるだろうと思っていたけど、最後4人になっても残っており、自分はそれを追いかける集団から千切れたわけだから、カズオ選手に追いつくことはない。大して興味なかったO-40ジャージも失うことになった。

カズオ選手が見えていないので逆転されたのは明白だけど、一応O-40で競っている雑賀さんとはゴール勝負しておいた。雑賀さんの方が順位は後ろなので私にタイム差をつけないといけないから登りの下の方から早駆けする。けど落ち着いてついていけた。スプリントに入るも全く脚が残っていなかったようなのでラスト200切ってからスプリントして振り切ってゴール。

翌日になっても最終リザルト出ていないけど、自分はどうでも良いタイムと順位で完走したのみ。スプリント賞は3位で、O-40は2位という結果。

スプリント賞3位

総括

大学生の選手やその他でも若い選手が強かった。
自分と近い年齢のおじさん選手たち(森本さんや松木さんや井上さんなど)は最近色々な事情で一線から遠ざかりつつある。良いことかは分からないが、同じ事を続けるのって難しい。

金子選手はさすがの全日本チャンピオンの走り。
弱虫ペダルチームも非常に積極的な走りで、JPTで勝負していくという立場・意識の違いを見せつけてくれた。

個人的にはこのレースで楽しむにはもう一段階走力を上げないとダメだと感じた。もっとこのレースにフォーカスして、10分ほどの全力走と90秒ほどの登りインターバルをこなしてレースに向けて準備しないと勝負できない。
それらをしていないのだから、当然の結果。

木村・平口という若い選手の可能性が見えたレースでもあるので、今後は自分ではなくてチームの別の選手の活躍を楽しむような事ができれば、それも新しい楽しみだと思う。

ここではレースレポートとしてレースの中身についてしか書かないが、遠征通してサポートスタッフ含めてチーム全員でのとても楽しいイベントだった。
そういう楽しみもある木祖村2daysはまた次回も参加したいと思う。


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