【RX 高岡】 2024.04.27 JBCF西日本ロードクラシック E1 2位
※写真は三井至様撮影
概要
JBCFの中でも100km超と距離が長いので、狙っていきたい。
コース:播磨中央公園内 112km=7kmx16周 クネクネコーナー多い
気候:晴れ 24℃
結果:2位
レース内容:中盤までコンディション的に厳しくて、前で展開できず。終盤には地力で逃げを吸収してなんとか辻褄を合わせられた。
自己評価:★★★★☆(4/5) 2位という結果は悪くないが、基本的にかなり脚は重く動けてなかった。
前半部分(コース図左側)がクネクネ区間。
レース
コースは前半部分が細くてコーナーが非常に多くて抜きどころや踏みどころが少ない。後半は道幅は広くなりアップダウンがあり、最後は大きく下ってから500mくらい登る。
この登りが8%程度で1分以上はあって、勢いだけでは乗り切れない感じ。
前半がかなりテクニカルなので後ろからスタートすると危ないですよ、なんだけどいつもどおり後ろからのスタートになった。
ただ半周の間に最前列まで上がれた。
最初の登りで、いつもどおりミネルバアサヒがペースを作る。
川勝氏(たぶん)の登りペースが速くて、2番手で千切れる。
あ、、今日は調子が悪い。
先週の群馬ではあれだけ登りでも調子良く脚回ったのに。それから1週間、練習はあまりせずにコンディション調整に専念していたのに、先週よりも調子良くなっていないから難しい。
序盤は前で走るも登りがキツイ。シッティングで登れずに、ダンシングでごまかして走る。
コース前半のくねくね区間ではだんだん走り方・ラインが分かってきた。
コーナーが速くない人の後ろだとインターバルがかかって脚をムダに使うし、後ろの方にいると前方の動きが見えなかったり、最悪中切れされて取り残されるとかあるので、極力前方で走る。
Lapclipによる周回通過順位。基本的に前で走った。
9〜12周回は10名の逃げができた為に順位を下げている。
先週の東日本で強い選手はだいたい分かっている。
色々な選手が動いていて印象に残っているけど、脚があって注意しないと思っていたのは、ナカツさん(Kermis Cross、先週6位)や安富さん(名岐ベンド、先週4位)とか。
たしか後半に入って(おそらく9周目)10人の逃げが決まった。
まぁまぁ強い選手たちが入っていて(後半に逃げが決まるというのは脚が残っていないと入れないので当然だけど)、劣勢に。
Balbaの寺崎武郎(タケロウ)はあまり動いていないけど、確実に力があるので、その動きには常に注意していた。
序盤はほとんど前の方で走っていなかったけど、後半になって出てきた印象。
25秒くらいの差がすぐにつく。
前の人数多いので、広がるとやっかいなのでそのくらいの差を保ちたい。引き続き前の方で集団が緩まないようにまわす。
いつもどおり前の逃げに入っているチームのチームメートが突如集団の前方に出てローテの邪魔をしだす。そういうところだけのプロチームごっこか。
アシストとして、とかチームの為に、というなら例えば序盤に逃げに乗って勝負どころまでエースを前待ちするとか、逃げが決まったら次の展開に必ず乗って逃げが捕まった後に次の攻撃をするとか、そういう積極的なチームプレーを目指さないか。
集団についていくだけの脚と技量しかないのに、チーム員が前に行くと”チームプレー”という名の下に集団の前で”蓋をする”やつらほんと目障りで仕方ない。そういうのは例外なく、終盤にはいなくなって勝負に絡まない。
本当の問題は、追走すべき人たちが他人任せで前に出たがらないから、そういう先頭牽く意志のない人が集団前方に入ってペースが乱れるという点なんだけど。
で、その根源にあるのは、できるだけ力を使わずにけど集団の速度を落とさないようにローテーションを回すという技術の欠如。
5人とか8人でうまく一定で回せるなら、10番手以降について集団の伸び縮みによるインターバルをするのと消耗は変わらない。であれば前のローテーションに入って集団の速度を落とさない方が得策なのに。
まぁそれもこれも、逃げに乗れなかったのがいけないんだが。いつもどおり逃げを見送った集団のそういったフラストレーションを感じながら、少しずつタイム差は広がっていく。
1分近くまで差が広がったように思う。
いつしか前3人となる。安富・ナカツ・能登滉太(京都大学)。ノト君もかなりの強豪でいくつものレースで上位になっているのを見て知っていた。
本当に強い3人が残った。
たぶん11周目くらいに、逃げ集団からこぼれた7名(6名か?)はほどなく失速して吸収。3名逃げを追う展開に。50秒差くらい。
このコースは力がある3名で走るのは集団よりもはるかに効率的だ。
追走したい人が何人かいるが、脚が揃わず追う意思もしくは脚力がない選手がたくさんいる集団はストレスフルだしペースも上がらない。
こんな中で走るよりも逃げる方がよっぽど良い。と分かっていても逃げに乗れなかったのは力がないから。
こんな追走で労力使うなら一瞬頑張って逃げに乗ればいいのに。って思うけどどの逃げが決まるかなんて事後的にしか分からないから、そういう中で逃げに確実に乗るのは、よっぽど脚がないとできない。
終盤になってタケロウが登りでペースアップして抜け出して、それを追走して抜け出すということがあった。
しかし登りで少し抜け出した後も、後ろの集団は長く伸びて追いついて、また一つになる。そういう過程を経て人数は減っていく。
13周目でかなりペースが上がり、一気に前とのタイム差が縮まる。
13周目完了前の登りでタケロウがアタック・ちょっと遅れて反応。2人で抜け出して、前3人と19秒差で14周目に入る。
すぐ後ろからイナーメの大山さんが追走・ジョイン。
前3名・追走3名・集団。という構図の追いかけっこ。
前3人は疲労してきている。タケロウとの追走は心強い。今日の走りを見ていて、確実に一番力があると分かっていた。
14周目の後半部分で先頭に追いついた。後ろから集団が追いついたのと、前3人に追いついたのがほぼ同時で、バックストレートで一塊になった。
あー逃げが決まってしまった、これは追いつかないかも、と絶望になりながらも後半に追いついてまだレースは捨てたもんじゃない!と一気に勝負モードになるいつものパターン。
吸収して19名の先頭になってからは若干ペースが緩んで誰かが仕掛けて、というのが続き安定しない。自分は終盤になり身体が動くようになってきたので、うっかりと逃さないように前で走るようにする。
ラスト2に入る前の登りは下から安富さん先頭。
登り口から先頭でペースを上げていく。強い。
2番手にいながら、ハイペースについていけず、というかマイペースを選択したと言えなくもないが、とにかく間をあけてしまい安富さんの先行を許す。
そのまま単独でハイペースで登る安富さんを追走する人がいない。
ペースダウンした自分と同じく集団も落ち着いてしまい、安富〜7秒で集団という形で15周目(ラスト2周)へ。
単独先行を許した集団はちょっとまったりとして、15周目はペースが落ちた。先頭は良いペースで走り差が広がっていく。
後半に逃げて、最後は3名で逃げていて、捕まってすぐにまた単独でアタックと逃げ続ける安富さん。
最大35秒くらい差が開いてラスト1へ向かう。
ラスト1に向かう登りでいよいよ勝負に出る。前の周の登りでは自分が減速したけど、他の選手もそれを見てアタックして安富さんを追うではなく全体的にペース落としていた。これは皆脚にキテいるんだろう。
前周とは変わって登りでアタックする。30秒ほどの差があったけど、登りではペースが落ちるので前に見えて射程圏内に見える。
キレはないけどじわじわとペース上げて差を少しずつ広げていき、前を追う。
今まではタケロウのアタックに少し間を開けて追走していたけど、今回初めて自分が前で仕掛けた。
頂上過ぎてタケロウも追いついて来て、2人で先頭を追う。
23秒差でラスト周回へ。
数秒差で2名〜2名、と続くけど、後ろを待って大人数で追うとかはこの段になっては考えない。2人で全開で前を追うだけ。
先頭との差は少しずつしか縮まらない。意外と縮まらないが、少しずつは確実に詰まっているので、必ず最後までには追いつくと思っていた。
大きなコーナーで後ろとの差を確認すると、思ったより開いていないけど、こちらも少しずつ開いている。
こういうケースでは迷いなく力を出した方が勝つ。
タケロウとの追走は非常に走りやすかった。牽制はゼロでお互いに力を出してとりあえず前に追いつくという共通目的の為に協力する。
コース前半部分の最後のテクニカルなコーナーで一気に詰まったように思う。
バックストレートに入って視界におさめてから吸収するまでは案外速かった。テクニカル区間の前では数秒で後ろが見えたけど、吸収する頃には後ろは見えず、完全に2人の勝負となった(さすがにここまで逃げていた安富さんには勝てると)。
スプリントでは絶対に勝てないくらいの大きな差があるので、3人になってからもペース落とさず、あわよくば登り返しなどで仕掛けて抜け出せないかと画策するが、抜け出すには至らず。
安富さんは少し遅れ気味だけど最後の下りで一緒になって3人でラスト1kmからの登りへ。
登りに入り3番手から安富さんがペースアップ。最後出せる力を全て振り絞る感じでアタックするが、そこはしっかりと着いていく。
アタックの勢いがなくなったところで一度右から仕掛けようとしたが、残り距離と自分の体力残量を考えるとまだ少し早かったので様子を見る。
一呼吸置いてタケロウが仕掛けた。こういう最後の登り勝負で、先に仕掛けられなかったら負けだ。お互いに勝ち方と自分の行ける距離感は分かっているので、自滅するような走りはしない。タケロウが先に仕掛けたというのは、そこからいける力があったから。逆に自分がその前に仕掛けられなかったのは、自分にその距離を踏み切れる力がないと分かっていたから。
諦めずに少しの距離を置いて粘ってみるが、差は少しずつ広がって、頂上ではもう追いつかない差になってしまい勝負は決した。
登り終えてから200mくらい先までうなだれてフィニッシュ。
2位というのは悪くない。序盤の絶望的な脚の感触からしたら良くやったと思う。
けどやっぱりロードレースは優勝することを目指さないといけない。
2位は敗者の中の最善の順位。
リザルト
ともに100km+のロードレースだから、先週の上位陣と被る人が多い。
さすがに最近同世代の人が表彰台にいなくなった。
まだまだ頑張る。
考察
100km超のロードレースで気温も20℃を超えてたので、順当に良いリザルトとなった。
気象条件はコントロールできないけど、暖かいレースだとリザルトが良いのは顕著な傾向だ。
このコース(播磨中央公園)はコーナーが多くそこでの走り方が大きく速度と体力温存に影響する。
このレポートを書くにあたり何度かガチンコサイクルTVのLive動画を見たが、安富さんに自分たちが追いついたのは、テクニカル区間のコーナーワークの差が大きいと感じた。
走力とともに走行技術も磨いていくのが重要。
CORSA PROのグリップはかなり良いと感じた。他のタイヤで同じように曲がれるにしても、なんとなくグリップしてる感というか安心感が強いと思う。
2年連続で2位ときたので、来年また勝ちを狙って走りたい。