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【RX 高岡】 2023.06.03 Garmin Unbound Gravel 200miles

2023の目標

2022年に次いで2度めの参加。昨年は11時間35分くらい。
40−44歳カテゴリーでそんな上位じゃないけど、45−49カテゴリーでは5位相当のタイムだったので、今年更に改善すればカテゴリー3位も狙えるんじゃないか?
というのと日本からElite(プロ)カテゴリーで参加する小森選手と競ってみたいというのを密かに考えていたけど、結果的に惨敗。
昨年よりも2時間10分ほど遅いタイムと、目標とは程遠かった。

コースや天候などが毎年大きく違うのでタイムを比較してもあまり意味ないかもしれないけど、全体見ると昨年対比+30分くらいが妥当な感じっぽいので、間違いなく不出来だった。


レースレポート

レースは5:50にエリートがスタート。2分後にエリート女子がスタートして、アマチュアはまとめて6時(頃)スタート。
直後の踏切を電車が通る時間により若干調整されて、アクチュアルスタートは6:06AM。

今年は集団前方を固めて速いペースを作るプロが居ないので走りやすい。日本のホビーレースくらいな感じ。
スタート直後に先導車のすぐ後ろまでポジション上げて、良い場所でグラベル路に入る。そこでペースアップする中でも前方をキープ。
昨年は大勢のプロ選手が居たので、大きな塊で右も左もギッシリで路面も見えない集団内で走っていたけど、今年は一列棒状でまだ走りやすい。
6名ほどのスタートアタックが決まるが、集団も緩まない。
DHバーつけた龍太郎も追走したり、自分もローテーションに入る。そんなこんなで大きく差がつく前に吸収。ひとまとまりに。
その後は日本でのロードレースの走りと同じで、先頭付近から大きくポジションを下げないように、必要であれば先頭交代にも入ってポジションキープを優先して走る。

ロードよりも効率的に走れる路面が限られている為、登りで前が詰まった際にラインを変えて抜かす際に無駄が生じる。なので逆に登りは先頭で入って自分のペースで登るというのがロードレースの時よりも有効。
そんな感じで良いポジションを走っていたのも10kmくらいか。比較的きれいな走りやすいグラベルから農道のような横道に入った途端に景色が変わった。

路面がぬかるんでいるので先頭で突っ込んだ選手たちが急に失速して蛇行し始める。
あー、今年も早くもこの惨劇が始まってしまったか。田んぼの中を進むが如く走るが、そのうちに泥がタイヤについて車輪が回らなくなる。泥を手で落としても意味がなく、数m進めばまた同じ状態に戻る。
泥の中を進むのは埒が明かないので両サイドの草むら区間を進む行列ができる。
どうも正解は、ドロ区間を見てすぐにそこを走って進もうとせずに最初から草の区間を選んで走ることだったようだ。
一度泥がついた車輪は草地で草を拾い、粘土とのコラボレーションでより強固な塊を形成してフレームと車輪の間を容赦なく埋める。
ここで会場で調達した木のヘラが役に立つのだが、それとて一時的な解決にしかならず。押しても乗っても泥はまとわりつく。

木のヘラ

泥、と書いているがFBの投稿や記事ではPeanut Butterと書かれていた。まさにそうだ。ピーナツバターの海を自転車で進む。

https://escapecollective.com/it-was-absolute-madness-peanut-butter-mud-hampers-2023-unbound-gravel/

ここらへんを見てくれればどんだけひどかったかおわかりいただけるかと。

それに絶望を感じながらも進むしかない。あとどのくらいだ?195マイルくいらいか。
ピーナツバターは広大な大地のうねりの向こうまで続いている。絶望感しかない。けど自分は昨年も同じことを経験したし、そういう絶望的な区間を経てもなおちゃんと完走出来ている。これが一生続くわけではない。心を無にしていつ終わるとも分からないピーナツバターの海を一歩ずつ進む。

ここで困った点は、チェーンがチェーンリングに乗らなくなってしまったこと。チェーンもチェーンリングも泥に埋もれているので噛み合わない。チェーンを歯に乗せて手で押し込んで泥を押し出す。
たぶんチェーンを新品にして、コンマmmの世界だけど、伸びが少なくなったのも高い歯にかかりにくくしている要因。しばらくチェーンをチェーンリングに乗せる為に格闘する間に数百名に抜かれていく。サードパーティのパーツを選ぶということは、通常使用では問題なくてもあるExtremeな局面で予想もしないトラブルに結びつく。

まだまだ経験不足だった。どのくらいピーナツバターと格闘したか分からないが、やはり未来永劫200マイル続くわけではなかった。
乗車できるようになってからはチェーンとチェーンリングの泥が完全に落ちるまでチェーンがクロスになるトップ側とロー側にはできるだけ入れないように気をつけて走る。

木曜に試走したタワークライムで時計見たら2’20くらいだった。メーターはオートストップにしているので、止まって泥を落としたりチェーンと格闘した時間も含めたら優に試走時の2倍くらいの時間をかけたことになる。
悪条件によって大きくスローダウンしたというのは当然全参加者に共通する事なんだけど、自分が周りの選手よりもそれに手こずり相対的にタイムを大きく落としている。
たぶん、それに対する諦めと戦意喪失の度合いの差だと思う。
同行したCXerの友達は泥を攻略するのを楽しんでいたような雰囲気すら感じた。私は「こんなの俺がやりたいことじゃねぇよー」と思いながら走っていた。そこの差だろう。最初の計測ポイントまでのタイムロスは絶望的に大きい。

高岡

どのくらい絶望的に遅かったかと言うと、以下同行者や友達たちの同区間の記録。

アメリカ在住の龍太郎。速っ!!!
およそ高岡が自転車競技であればどの側面でも負けるとは思えなかったけど
ヤギ、意外と速い
CXの経験値が活きた? maiha(&ナカソ)
3月に初グラベルバイクを納車したManaさん
Masa Fukuda
せ、先生、、、
かなりてこずった湯尻先生

この区間なにをやっていたんだろう?というくらい私がいかに遅いかがおわかり頂けるかと。

シクロクロスでもそうだけど、自転車乗るのは好きだけど、自転車降りて速く走るとか階段登るとか障害物超えるとか、そういうのを克服しようという気概が欠如しているのだと思う。早く自転車に乗って速く走りたいと思いながら、ゆっくりと押して進んでいた。担いで走ったほうが速いと知っていてもそういうのやりたくないんで。

どう計算しても昨年と同じくらいのタイムまで挽回することはムリだ。と分かってはいながらも、あとの乗車区間ではいつも通りベストを尽くすのみ。脚力対比でものすごく順位を下げているので、乗車できるようになってからはひたすら選手を抜くのみ。基本的に抜かれることはない。
そんな中でかなりのハイペースの4−5人のトレインが抜いていったのでそこについて走る。かなり速いけどその部分ではじゅうぶん対応できてしっかりとついていける。
しばしハイペースでどんどん抜いていく。しかしこのペースで200マイルも続かないだろ?というハイペース。
最初の給水ポイントもパスして進む。まだ背中のハイドレーションは残っていてボトル2本も満水なので自分も止まらずにパスしたら、直後の分岐でトレインは100マイルのコースへ。

自分は右の200マイルのコース。ああそういうことだったのか。それにしても2.5時間くらいしか走っていないのに、1時間後にスタートした100マイルの選手に抜かれるとは。

今回はサポートなしで全部の食料を持って走っている。序盤からコンスタントに補給を続けてハンガーノックにならないように注意する。
ジェル、エナジーバー、エネモチ、クッキーなどを用意して順番に飽きないように食べ続ける。
グラベル走行自体は極めて快適で調子は良い。
機材面でもバッチリで登りも下りも平坦も調子良く進む。
ただ昨年との大きな違いとしてDHバーの未装着があるので、平坦&下りでの速度の乗りは確実に少ない。集団に追いついては抜き去り、次の集団を目標に追いかけて、とハイペースを繰り返しているとかなり腰にきた。
練習でもグラベルで踏み続けると腰にくるのと同じ。ダンシングを入れたりポジションをちょっと変えてみたりして、より負担を分散させながら走る。

125km地点くらいのCP1で最初の休憩。トイレに行き補給食をキャメルバックから走りながら取り出せるトップチューブバッグと背中のポケットに移す。
などしていたらCP1で様々な選手に対してサービスしているおじちゃんがやってきて何が欲しい?とサポートを申し出てくれた。
補給食のゴミを渡して、キャメルバックに水を満たしてもらって、バナナと冷たいスイカを頂いて大変助かった。
気温は30℃を超えるくらいに熱くなっていたので、CP1を出る最後の方のテントで水を配っているブースがあったので冷たい水を1本もらう。
500mlのペットボトルの冷たい水を一気に飲み干した。自分でも驚いたが、暑い中の激走でかなりの発汗量であったことは間違いない。
CP1の先はだだっ広くどこまでも直線で続くゆるいアップダウン。
前の方の米粒ほどの先行選手を目標にして、追い抜いては次の目標に向かって走る。ひたすらそれを繰り返す。
この区間は特に致命的な問題はなく、腰の痛みもあまり感じなくなって快調に走れていたが、気温がものすごく高くなっていた。道端の木陰に入って休んでいる選手もけっこう見た。
遮るものが何もない中で直射日光が容赦なく降り注ぐ。暑さにはかなり強いと自認している自分ですら熱中症になりそうなほどの過酷さだった。
実際200マイルを走ったミカミさんは熱中症でダウンしてリタイヤされていた。熱中症の危険を感じ始めた矢先に第2給水ポイントが現れて助かった。

第2給水所にて芝生に座り込む

ここでも冷たい水を大量に一気飲み。身体にすぐに吸収されていくのがわかる。
走りながら計算していて、ネット走行時間で12.5時間くらい、グロスタイムで13.5時間は超えるくらいかなと。昨年よりも2時間もタイムを落としている。もうこうなってはタイムはさておき安全に完走するのが今日の目標だろ。目標を下方修正して弱気になる。ここではヘルメットも脱いで水を浴びて、芝生に座り込んで大休止。
休んでいるうちに雨が降ってきた。路面も気候も目まぐるしく変わる。
雨が降ってきて暑さは完全に忘れたので(ダメージは残っているが)、再出発。
やっぱり雨の中よりも暑い中走る方が楽しいよななんて思いながら走る。
雨脚は強まって、遮るものがない高地(標高450mほど)で強風が吹き付けて遠くでは雷も見える。
熱中症の危険を感じながら走っていたのがついさっきのことだが、一転して寒さとの戦いになる。
土砂降りで強風が吹き付けて、気温は20℃を大きく下回る。これはかなり危険な状態。
下総や群馬や広島や木祖村などで、過去に何度もレース中に低体温になり死にそうになったことはあったが、いずれも周回コースだから友人のサポートもあるしいざとなれば救護室もあり救急車も呼べる。
他方ここはアメリカのど田舎での自己責任で帰ってこいというグラベルアドベンチャーレース。
ここでの低体温のリスクは今まで経験したそれよりも遥かに大きい。低体温症になってしまったら本当に命がヤバいんじゃないかという恐怖に怯える。

過酷過ぎる気温の変化。1時間で40℃→16℃へ

いつも通り、とにかく運動強度が下がらないように下り坂を特に意識してプッシュし続ける。さらに悪いことに、体温が下がり始めると一定の運動を続ける以外の動作ができなくなる。寒さで震える中で補給食は食べられない。もし空腹を感じて運動強度が落ち始めたらもう悪循環でゲームオーバーになるのは確実。
前半から積極的に補給をしておいて良かった。
なんとか気温が戻るまでもってくれと祈りながら極限状態での走り。
雨は降り続くが強風が吹き荒れる区間を抜けたら身体の震えは止まった。なんとか生きながらえたと思った。
風が吹かなければ低体温になるほどの気温ではない。身体が動くようになってから再び補給食を食べて残りの距離に備える。

CP2は250km地点くらいなので、残り距離は80kmほど。
寒さもおさまり食べ物は十分にあるし気温が下がって水も足りているので止まらなくてもいけるなと思い、CP2は素通りでフィニッシュへ急ぐ。
昨年もそうだったが終盤の区間はペースダウンすることも身体に不具合が出ることもなく、快調に進む。
地図で見ると下り基調のアップダウンではあるんだけど、グラベルの場合下りも踏み続けるし登り返しで勢いもすぐに消えるので、下っている気がしない。
最終盤は3人のパックになった。
平地が速い(登りが遅い)おっさんと背の高い若者と。
おっさんの平地牽引力の恩恵を受けつつ、登りで千切らないように少し配慮しながら走るが、少し長い登りでやはり遅れていった。
285km地点くらい、登りを終えて右折する角の家のファミリーが沿道で応援している。大きなクーラーボックスの横に子供がおり、CokeとDr. Pepperを持って選手に提供している。
通過しかけたがこれは最後のブーストに最高じゃんと思い、すぐに止まってCokeを頂きに戻る。
その場で350ml缶の半分くらいを飲む。今日のレース中で一番美味しいと感じたし、最後のブースト効果もあったと思う。

若者とのランデブーは続く。安定して二人で走れているので最後まで心地よく行ける。ラスト20kmほどはほぼ平坦。踏切でひっかかる。
数十両が延々と続く貨物列車なので、足止めは数分間。もはや今年のタイムで走っているとその数分などはどうでも良くて、のんびりと通過を待っていた。
それにしてもレース中はスマホを持っているにも関わらず一枚も写真を撮らないという心の余裕の無さ。
その後に平坦速いおじさんが追いついてきた。念の為年齢確認すると44歳ということで自分とはAgeカテゴリーが違うのを確認。
再び3人で走るが、おじさんは前日に私がパンクしたポイントでなぜかチェーン落ちで脱落。
若者と二人でフィニッシュを目指す。
だいぶ前から脚の残り具合的に若者の方がかなり苦しそうなので、自分が75%くらいは牽く。
残り2kmほどにある大学内の登りでは全力アタックして、最後に力を出し切って終えようと決めていた。
それまでのランデブーから当然最後の登りアタックで振り切れると思っていたけど、意外や若者も呼応してくる。並んできたので意地で前に出させずに頂上までもがき倒す。
もがいた先に何もないのだが、この長旅の最後に全力を出し切って終えたいというのはたぶん共通の考えなんだろう。登りスプリントで決着はつかず。その後一旦下ってからの大学構内で若者がカウンターでアタック。
私も遅れずについていく。そこで若者はスローダウンして私に先を譲る。
満足するまで出し切ったようだし、一緒の行程中だいぶ長く牽いていた自分に敬意を払ってフィニッシュは先を譲ってくれた。

©︎snowymountainphotography
後ろはゴールを譲ってくれた若者

そんなわけでスプリントはせずにフィニッシュラインを超える。昨年対比で大きくタイムを落とし、順位的にもタイム的にも満足のいく結果とは言えないが、機材的にノートラブルで事故もなく無事に帰ってこられた事は何よりも嬉しい。
それを持ってUnbound Gravel2023も成功だったと思えるし、わざわざ来て良かったと心底思っている。

私以外は100マイルを走った仲間たち。
皆無事完走という素晴らしい結果

補給など

持参した補給食。これで200マイル12.5時間は余裕で足りた。

反省点は、クッキーは粉々になるからやめたほうが良い。ナッツ類は口休めに最高。1/3は余るけど、5000kcalくらいは持っていったほうが良い。

水はCamelBakに1.5Lを入れて、それを3回飲み干した。あと500mlのペットボトルを2本。計5.5L
そのため自転車につけたボトル2本、1.2kgは最後まで1滴も減らさずに持ち帰った。これは重量的にもかなりの無駄だった。
給水に関してはハイドレーションバッグから吸うのが一番効率的で、小さめのハイドレーションバッグなら走行中にほとんど気にならないので、自転車につけるボトルは1本で良いと思う。

給水ポイント1  パス
CP1  補給・給水
給水ポイント2  給水・休憩
CP2  パス

最初の区間での歩行はあったけど、今回休憩は2回だけだった。昨年はCP1、CP2で止まってたから昨年と同じか。

あと、今年はCrew for Hireを頼まなかったが、これはMUSTだ。来年からは絶対に頼もう。そうすれば不安はなくなるし、携行品もだいぶ軽減されてスピードアップにもつながる。$85(200マイルの場合)は必要なコストだ。


機材・装備

©︎snowymountainphotography

グラベル率が極めて高いアンバウンド用に組み上げたF 20mm/R 30mmのサスペンションが付いたS-WORKS Diverge STR。
トップチューブバッグ外して8.64kgという、前後サス付きの見た目に反してかなり軽量。

ワンタッチで外れるダウンチューブのボトルケージ台座の下に大きな収納。

太いダウンチューブをフルに使って様々な物を収納。

TPUチューブx2、ブチルチューブx1、タイヤレバー
チェーンオイル、ミニポンプ、ニトリルグローブ、スペアリアエンド、タイヤブート

チェーンオイルを持っていくのは必須。雨降らなくても川を渡るセクションがあったりするから。

ORUCASE

今回の超お気に入りはトップチューブバッグ。容量1Lと控えめながら、ジェルx5、エネモチx4をスッキリ収納できた。

ボルトオン+ベルクロで走行中ブレることはない。
このバッグの一番の特徴は、開口部がマグネットの為グラベル走行中でも非常に出し入れが簡単。コレは唯一無二。

そして今までトップチューブバッグを使わなかった一番の理由は、ペダリング時に膝と干渉する為だが、このバッグは大きさが控えめなのでその影響が今までで一番小さく、これなら許容範囲だと思えた。

長さのある木のヘラをここに収納できた。

Garmin Rally XC200

XTRのプラットフォームでありながらパワーメーター内蔵。もちろん両脚計測。これはオフロードの必須アイテム。パワーメーターなしでのレースは考えられない。

digiritチェーンリング

上写真のチェーンリングはダイレクトマウント(DM)でカーボン製の超軽量チェーンリング。ナローワイドでチェーン落ちしにくいんだけど、SRAM純正のX-SYNCギアと比べて違いがある。
一つは歯の高さ。digiritの方が歯が若干高いから歯離れが少し悪そう。そして泥が詰まった時にチェーン落ちしやすい(かかりにくい)。
もう一点、聞いたことはあったが今回実感したのは、ドロ(砂)捌けの悪さ。
このギア板は剛性・強度を出すためにワイドな歯の幅がギア板の幅で、ナロー部分は引っ込んだ形になっている。
他方X-SYNCはナロー歯の厚さがギア板の幅で、ワイドな歯はギアの部分だけ盛り上がっている。こちらの方がドロや砂が付着した時に下に押し出されやすい。
ちょっとした差だけど、今回のような過酷な環境だと、そういう差が影響してくるんだなと実感。

IntermaxさんのHPより
ナロー部分が薄くなっているのではなく、ワイド部分が厚くなっている

ギア比

上に書いたとおり、42Tx10-44Tなので、ローギアは0.95。ここ2年、Unboundのコースだとこれで登れない坂はないので、これくらいが適正だと思う。

ハンドル

写真見ての通り、ロードバイクよりはハンドル高め。そしてTerra ハンドルバーというグラベルバイク用のハンドルは、下ハンが少しフレアしていて下りでの安定性向上。そしてドロップは非常に小さいので、下ハン持っても重心下がり過ぎず、前傾キツくなりすぎず。
エアロ優先のロードバイクとグラベルバイクでは優先すべき事項が違うので、ハンドルの形状なども変わってくる。

このシャローな感じがすごく良い。

ところで今回はDHバーを装着しなかった。プロは禁止されているがアマチュアは使用可能。龍太郎は装着して、私より15分くらい速いタイムでフィニッシュ。
今回走って改めて思ったが、DHバーがある方が絶対に速い。
来年もしタイムを狙って走るなら、ルールで許されるなら、またDHバーを装着して走るだろう。


ウェア

土地柄か季節柄か、ここ2年で2週間ほど滞在した経験から、レース中どこかで雨に降られる可能性が高いと思ったほうが良い。
そして雨と強い風が吹くとかなり寒くなる。
暑くなる予報でも小さくたためる防寒着は用意したほうが良いだろう(今年の反省)。
エマージェンシーシートが一番有効かな。


その他〜Garminトラッキング

今回GarminのLive TrackingをOnにして走ってみた。
GarminデバイスのGPS情報をスマホのGarminCONNECTアプリを介して公開する仕組み。Garminの電池消耗にはそんなに影響しないと思うが、スマホの方の電源を消費すると思う。
朝満充電にしてスタートして、13.5時間のjourneyの後スマホの電池残量は15%とかだったから、トラッキングで消費した分はかなりあると思う。

自分のアクティビティのURLをシェアすると、日本にいる友だちがこのような形で私の軌跡を確認できるらしい。
位置情報のみならずGarminで取得している各種データも見られるのがグーグル位置情報とかとの違い。

これは今後のロングライドとかで使えそう。


データ

Garminさんのパワーメーターでしっかりといつもどおりのデータ記録。

距離   329km
走行時間  12h28m(ネット 26.3km/h)
経過時間  13h46m(グロス 23.9km/h)
高度上昇  2,743m
総消費カロリー 8,500kcal
推定発汗量  9,400ml
平均心拍数  124bpm
最大心拍数  159bpm
平均パワー  172W
NP      202W
TSS      573
左右バランス L 53 : R 47
平均ケイデンス 75rpm
気温   16〜42℃

うむ。こんなもんだろう。


UB 2024 ?

楽しかった。
そして今年の経験を踏まえて、色々準備を考えるのもまた楽しい。
来年もたぶん行くと思う。
さてどの自転車・パーツ・ホイール・タイヤで行こうか?

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