文章が、私を自由にしてくれていた。小2からの原体験
週末にワタシがみつけたムフフ本。
松浦 弥太郎著
『エッセイストのように生きる』
「秘密の告白」の原体験
この本の前半で「エッセイとは「秘密の告白」と書かれている。それを読んでそういえば・・・と思い出した「秘密の告白」の原体験があった。
小学2年生の「秘密の告白」
私は国語が大嫌いだったので、長いこと自分は「文章を書くのは苦手だ」と思っていた。けれどもよーく思い返してみると、はじめての交換日記デビューは、なんと小学2年生だったのだ。
美人の転入生の女の子に誘われ、おそらく嫌だとは言えなかったのだろう。それにしても、私には今現在、小学2年生の娘がいるのだが、彼女が交換日記をするとは到底思えない。
そう考えると、ずいぶんとオマセな転入生がいたものである。一体私は何を書いていたのだろうか。その日記帳は当然、私の手元にはないので、知る由もないのだが、当時はやっていた香り付きの可愛いポケットティッシュとも無縁な女子。箱ティッシュのちり紙を畳んでポケットに雑に突っ込み、しょっちゅう他の洗濯物を真っ白にして母親に激怒されていた。そんな女子が、可愛らしい日記帳を数人でシェアして密談に花を咲かせる場に参加していたというのは、今思えばちょっと驚きである。それでも、ここだけの「秘密」を交換する仲間に入れてもらえたのが嬉しかったのをうっすら覚えている。
なぜ、彼女は野生児のような私を誘ったのだろう?それはわからない。小2の時点では、とっても女子っぽいやりとりに混ぜてもらうことに、そこまで苦手意識を持っていなかったのかもしれない。だが、この交換日記の記憶を除いて、私の小学生時代の記憶の9割は、男子の記憶なのである。
文通デビューは小6。海外とのやりとりもこの頃から
その後、小4、6年生と、私自身が転校を繰り返すことになった。すでに高学年に移行しており、田舎の小学校で、ほぼ出来上がっている女子グループに溶け込むなんて、到底不可能に思えた。というより、馴染むことにエネルギーを費やすのがしんどかった。メインストリームにいる華やかなグループの面々から声をかけられることを今ひとつ喜べない私がいた。目立たないようにしていたいのに、無駄に体育や音楽が得意で、何かと目立ってしまいがちな自分の仕様を無駄に持て余している、そんな暗黒期だった。
そんな私がなぜか小6で転校するというときに、ほとんど会話もしたことがなかった女の子に声をかけられた。そしてその後、大学2年生くらいまで文通をしていた。
今の旦那以外は筆まめな男と付き合っていた
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