勉強ができないことは悪いこと?
おはこんばちは。
学習コンサルタントのもふもこです。
たまには挨拶から始めてみようと思います 笑
家庭教師事業をしていて、よくお母さん方から、
「うちの子はやる気がないんです…」と相談を受けいることがあります。
これについてのぼくの考えを今回は投稿します。
何か気がついた点や感じたことなどありましたら、気軽にコメントなどして頂けたら幸いです。
勉強会とSWOT自己分析
家庭教師事業で担当している生徒さんを集めて、定期的に勉強会を企画しています。
この勉強会のねらいは、家庭教師の弱点である「ライバルがいない環境」への対応です。
家庭教師の個別授業では、生徒さんの理解度やペースに合わせて授業内容も決めることができます。
その反面、生徒さんとぼくだけの世界になってしまいがちです。
周りに比べる相手がおらず、
周りの人はどのくらい頑張っているか、
この問題はどの程度の人ができる問題なのか、
自分は今どのくらいの順位にいるのか、
などが分かりにくく、モチベーションを保ちにくいです。
結果的に、家庭教師の先生に依存してしまいがちです。
その対策として、駅近くの貸し会議室を借りて、そこにぼくが担当している生徒さんを集めて、
「同じ家庭教師の先生か教わっている他の学校の同い年」のいる環境を提供して、
生徒さんの勉強へのきっかけ作りやモチベーション、切磋琢磨できる相手探しを行なっています。
その勉強会の企画として、「SWOT自己分析」を行なってみたことがありました。
SWOT分析は、経営学を勉強されている方は聞いたことがあるかもしれませんが、
主に会社の企画や計画を立てる際に、外部と内部の要因の両方を正しく分析するために用いられる方法です。
SはStrengthで「強み」、WはWeaknessで「弱み」、OはOpportunityで「機会」、TはThreatで「脅威」を意味しますが、
これを自己分析に応用したものです。
このSWOT自己分析を2名の中学生に実施したところ、
2名とも「弱み」に「勉強ができないこと」と書いていました。
そして、「強み」に関しては、書くことができない生徒さんもいました。
この結果をみたときに、すごく悲しい気持ちになりました。
「勉強ができない」というたったそれだけのことが、こんなにも生徒さんたちを苦しめているのだと痛感させられました。
この分析を通じて、生徒さんたちが勉強に立ち向かえない、周りから見るとやる気がないように見えてしまう原因はここにあるのだと気が付きました。
この勉強会をきっかけに、ぼくは家庭教師の授業の方針を変えることができました。
始めるきっかけを作る
そもそも「やる気」などというものは初めからあるものではありません。
やっているうちに出てくるものなんです。
引用元:池谷裕二(2005年) 『海馬』(新潮文庫)
「子供さんのやる気のないことを注意する」という行為こそナンセンスだということがお分かりいただけると思います。
周りの大人たちは、勉強やその他のことでも、それを始めるきっかけを作ることに重点をおくべきであり、
表現を変えると、きっかけ作りしかできないのです。
普段から「勉強しなさい」と言われ続けている子供は、勉強が人の価値の全てだと刷り込まれ、勉強ができないから自分は何にもできない人間だ…と思い込んでしまいます。
勉強ができないことは、悪いことではありません。
頭を使うのが得意な人もいれば、体を動かすことが得意な人もいます。
絵を描くのが得意な人もいれば、ゲームが得意な人もいます。
人とコミュニケーションを取るのが得意な人もいれば、自分の好きなことに没頭できる人もいます。
勉強が全てだという考え方の強要は、子供たちの未来を縛り付けて、様々な可能性を減らしてしまう行為だと言わざるをえません。
お子さんの勉強に対するやる気がないように見えても、
高いところから命令するように言ってはダメなんです。
強い口調を使ったり、プレッシャーを与えることは逆効果です。
本当に子供さんに勉強を頑張って欲しいと思うのであれば、
子供さんたちと一緒に勉強に立ち向かえる環境を整えて、すんなりと勉強に立ち向かえるきっかけを提供していくことが最も重要である、とぼくは考えています。
3つの1/100で1/1000000の人材に
これは有名な話で、知っている方もいらっしゃるかもしれません。
ぼくはこの考え方は非常にしっくりきています。
これまでは、ひとつの会社に一生勤め上げる「終身雇用」というシステムが当たり前でした。
すぐに転職したり長続きしないことは悪いことだ、という認識が一般的でした。
でもこれからは違います。
そもそも、環境が目まぐるしく変化するこれからの時代で、ひとつのことだけでお金を稼ぎ続けることは非常に厳しいと思います。
おそらくイチロークラスの人たちだけだと思います。
プロ野球選手でさえ、引退後は飲食店などを経営している人も多いです。
100万人に1人の人材になることを目標としたとき、
ひとつのことで100万分の1人になるのではなく、
100人に1人くらいの実力でいいから、それを3つ作り、掛け合わせることで自分だけのサービスを開発して、100万人に1人の人材を目指す、
という考え方に切り替えた方が、これからは適応できるのではないかと感じています。
実際にぼくも、家庭教師サービス、村開発、合宿などのイベント企画、家電の接客、PCインストラクター、ポケモンカードプレイヤーなどいくつもの100分の1を目指してきました。
そして、現在はマネジメント事業とドローン操縦の練習なんかもしてたりしますwww
勉強が全てではありません。
もちろん勉強もできた方がいいですが、勉強ができないからといってすべて否定される訳ではありません。
このことを伝えることが、勉強に立ち向かうきっかけを作ることの導入だと感じています。
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