
【壊れたアドカレ】靴の壊れ方① アドカレ6日目
こんにちは。ルートです。
自己紹介は該当するページや以前の記事を読んでもらえると助かります。サムネイルは自分の写真です。
大学院生をしています。クレジットカードの職業を「無職」から「学生」に変え忘れていたことに最近気づきました。4月から8ヶ月間、もらえたはずの学生ポイントを無駄にしました。無念極まりない。
というか、『学生ポイント』って最高の言葉ですね。将来使える若さが貯まりそう。
このアドベントカレンダー、『るうとの壊れたラジオ』という私がMCを務める伝説のラジオ番組にちなみ、『壊れたもの』というテーマで記事を書いています。
さて、今日のテーマは
靴の壊れ方を知っているだろうか。
布や革で出来ているから、破れるというのが近いが、見た目としては『壊れる』と言いたくなるような最期を迎える靴もある。
私が人生で壊した靴の話をしよう。2足あるが、書いていたら長くなったので今日は1足目の話にしようと思う。
中学1年生の頃譲り受けた、親が昔履いていたスニーカーだ。
私の家は田舎で、市街地から遠く、学生の主な交通手段である自転車も、私は公道で乗ることが得意ではなかった。そのため、高校生になって電車で近くの地方都市へ行くようになるまでは、地元で休日に友人と遊ぶ経験がほとんど無かった。習い事も週5だったしね。
その日は地元の公立中学校の文化祭を訪ねる予定だった。
中学受験をして進学した私にとっては、小学校6年間を共に過ごした友人たちに会えるのが楽しみで、治安が良くないと噂の隣の小学校と合流して変わってしまったあなたを見るのが少し怖い、そんな日だ。
小学校は制服だったし、私のファッショネイブルな私服をアピールする大チャンスだったから、その日のコーディネートには気合いが入った。(中学校の制服を着るという選択肢はない、ダサ過ぎる)
厳選なる審査の結果選ばれたコーディネートは完璧だったように見えた。しかしあと一つどうしても足りない。黒の靴が必要だ。足元を黒で引き締めなければ。手持ちの白のサンダルでは、タイトなミニスカートとのバランスがうまく取れない。
そんなときに現れた†♡きゅーせーしゅさま♡†(←コンカフェで推しがチェキに描いてくれたやつ)が親の昔履いていたスニーカー。ソールまで黒いまさに理想の一品。恐る恐る足を入れる。……ぴったり!
めしあー!ありがとう。これで私も中学デビューできます。
そんなわけで無事スニーカーを手に入れた私は意気揚々と地元の中学校に向かって歩いて行った。
一歩一歩踏みしめるごとに、久々に友人たちに会える嬉しさから足取りが軽くなっていく。
当時は連絡を取る方法もなく、文化祭に行くことは誰にも伝えていなかった。急に遊びに行ったらびっくりされるだろうか。私服可愛過ぎてもてはやされちゃったりして〜照(マジの恥)
家からの坂道を降り、目の前の中学校に足を踏み入れた時、私は軽くなっているのが気持ちだけではないことに気がついた。
靴の質量が確実に減っている。
そして、謎の黒い物体が、私の歩いてきた道を点線のように転がっているのだ。
一瞬にしてただならぬ状況を理解したが、ここまでは『徒歩で来た』し、親に連絡する手段もない。
モタモタしているうちに文化祭のメインステージが始まってしまい、中学校までの長い長い坂道には誰もいない。
とにかく、一旦この坂を登り切るしかない。
一歩一歩踏みしめるごとに靴底が軽くなっていく。ありえない。これまで履いてきたどんな安物の靴よりも地面を感じる。黒い破片がボロボロと溢れていく。靴が軽くなるにつれ私の心もすり減っていく。回収する気力もない。zz市立xx中学校様、本当に申し訳ない。
靴底のない靴のそっくりさんと一緒にようやく坂道を登り切ると、そこには小学校の友達のお母様。○○ちゃん〜!!来てくれたんね!!と駆け寄ってくれたそのお母さんに無言で靴を見せ、親に連絡をとってもらい、無事全く似合わぬ白いサンダルが届いた。初の文化祭参戦は苦い思い出になった。
そして私は数年後、化学という学問の面白さと共に、私にトラウマを植え付けたこの靴の『壊れ』方が加水分解という現象だと知ることになるのだ。
靴底は時間が経つと加水分解して劣化します。
どんなに可愛くても、古い靴は捨てましょう。
大掃除の参考になると嬉しいです。
ではまた!
↓↓昨日までの壊れたアドカレも要チェキ✌️↓↓
ルートでした!
いいなと思ったら応援しよう!
