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陰謀論を指摘してみる-マイクロチップ編

最近、流行ってるのでシリーズで記事にしてみる話。

さて、皆さんは陰謀論を信じてますか? まあこの記事の題名で読みに来る陰謀論者はいないと思うので、そのテンションで書いていきたいと思います。
私は結構陰謀論が好きですね。正しくは、かなり都市伝説よりな陰謀論が好きです。区別はどこにあるんだ! っていう話なんですが、個人的にはエンタメ性があるもの、あくまでこういう噂があるよ! という感覚で楽しめるのが都市伝説だと思いますので、そういうのが好きと言うことです。厳密に言えば陰謀論は好きじゃないですね笑

では、あくまで個人的にではありますが、陰謀論の中でも好きになれないモノを語る記事(全3シリーズ)にしたいと思います。今回はハイテクな陰謀論でありがちなマイクロチップの話をしようと思います。

最近では、マイクロチップ系陰謀論はめっちゃ多いですよね。マイクロチップを埋め込まれて、監視されているとか情報を抜き取られているとか。
実はそんなにない話じゃないと思うんですよ、途中までは。実際に北欧のスウェーデンではICチップを腕に埋め込んで、電車の運賃を支払うみたいなこと(実験)もしているようですし、ICチップくらいの大きさのものを埋めることで生身で可能なことが増える。
ICチップを埋めれると考えると、スイカとかクレジットカードにできることが出来るようになるはずなので、個人情報や金銭をICチップに保存することは可能でしょうね。

ただ最近のトレンドは注射で入れるパターンですね。そんな細かいチップは可能なのでしょうか……? 少なくとも現在ではそんな技術があるとは思えない。
またICチップを知らない間に埋め込まれているとして、その中の情報を抜き取る技術もかなり厳しいものがあると思います。そもそもスイカなどは金銭の情報だけだったり、一部の個人情報だけだったりが入っているだけですし、高度な情報を小さなICチップにどこまで書き込めるかを考えると、かなり少ないと思います。情報量が増やせるとしても、情報量が増えただけに解析してコピーを取ったり奪ったりはかなり難しくなる(正しくは時間がかかる)。ICチップについて言えば、磁場に弱いはずなので、そういう意味では破壊自体簡単かもしれないが、複製や盗難はかなり難しい。

また記憶を抜き出される系もありますが、これはICチップに記憶を電子情報に変換して保存するという方法が必要となりますので、情報量の問題だけじゃなくてその変換機構(記憶を電気信号に変える技術)も体内に埋め込むこと必要があります。もっと言えば、その変換機構の微小化にも成功したとして、その変換機構の電力供給はどうするのか?
記憶を電気信号に出力するのもオーバーテクノロジーですし、その小型化もオーバーテクノロジー、その電力供給もオーバーテクノロジーに抵触する可能性がある。

ここまで総合すると、私の中で現実的な部分は、「体内にマイクロチップを埋められている」という部分と「マイクロチップに個人情報が保存されている」という部分はオーバーテクノロジーではなく、可能性があってもいいかなと思います。

でもこの2つの実現可能性のある項目を考えると、ある矛盾が出てきます。両方とも単体ではおかしくないんです。じゃあ、両立させるとどうでしょうか?

「体内にマイクロチップを埋められている」はその通りに気付いたら埋められているだけです。まあ寝ている間にでもいいですし、なんでもいいので埋め込めれば可能。
「マイクロチップに個人情報が保存されている」は将来的にはそういう未来があってもいいかもしれない。マイナンバーカードや運転免許証、パスポートなどが体内のマイクロチップに保存されていて、なくすことがないし、埋まっているので顔と身分証明書の写真の確認もしなくていい。メリットのある話ですね。

では同時にとなると、その埋め込む人間が予めその人間の個人情報を収集してマイクロチップに入れてから、マイクロチップを対象に埋め込まないと成立しない。

個人情報を得ているのになんで? なぜわざわざマイクロチップをうえた?

つまり、マイクロチップ系の陰謀論において必要な大前提として、マイクロチップが保存媒体以外の役割を持っていなくてはいけない。先述の例だと、記憶を電気信号に変える機構や電力を作る機構などですし、素っ頓狂なものになると人を操れる機能とかになるのでしょうか?
保存媒体以外の機能まで考えると、やっぱり現時点の科学では無理な気がします。

そもそも論、ICチップを含めて多くの身体においての異物を体内に入れると、免疫反応が起こり体内の物質に攻撃されます。また異物は感染の温床になる可能性もあるので、気付かれるリスクが高い。また小型にしないと本人気付かれる可能性もある。
うーん、現実的に難しい。

ただまあ難しい、オーバーテクノロジーすぎるとかだと話が一方向でつまらないので、現時点の技術ならここまで可能であろう技術悪用を考えたいと思います。

1つ目として、未来ならこの陰謀論悪くないかな、という話。ドンドン技術革新が進んだ結果、国民の全員がICチップで管理されるようになって、パスポート・運転免許証・マイナンバーとかを保存するようになれば、情報を抜き捉える、個人情報を奪われるなどはそこまでずれてないのかもしれない。同時に人間の免疫をすり抜ける物質の開発や感染リスクの低下の医学的な技術も必要となりますし、人間の技術への意識改革も必要となるので、この考えが陰謀論として現実味を持つのは私が生きている間には無理そう笑

2つ目として、運び屋に使われる可能性。現代技術ならば、保存媒体としては十分な性能をもつICチップですから、誰かがどこかに機密情報を運ぼうとしたときに、体内にその情報が保存されているICチップを保持することはなくはないかもしれませんね。よくあるバイオテロ映画で、体内に病原体を感染させて運搬するのチップバージョンです。そういう意味で、疑われない第三者に埋め込んで、情報を運搬させるのはリスクが低いですし、現時点でも実現可能かなと思います。

マイクロチップのような技術革新が進んでいる分野において、それらの技術発展がどこまで進んでいるかがわからないことを利用して、陰謀論を擁立する人は度々いますが、正直信じてもらうにはお粗末な理論が多く、かなり厳しいんじゃないかなと思います。

例えばですが、先述出てきた記憶を電気信号に変える技術があったら、人間の記憶をそのまま機械に移植が出来るわけですから、多分AI技術の発展もっと目覚ましいでしょうね。
また人間に埋まっているだけで、電力を生産できる(それも他のマイクロチップの電気量を賄えるほど)マイクロチップがあったとしたら、多分世の中のエネルギー問題が解決します。別に人間じゃなくても、大型の草食動物とかに埋め込んで電気生産をしてもらう方法とかがあってもおかしくない。

マイクロチップを始めとした技術系の陰謀論には、法則に従っていてもテクノロジーに一致しないモノが多い気がします。これが私がマイクロチップ系の陰謀論を信じない理由ですかね。

はい、今日の希哲学者でした。また不定期になんか意味の分からんことを書きます。

写真:隠れた観覧車

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