母校に好かれる人・嫌われる人
最近、暇つぶしで見るYoutubeの動画で、クイズノックさんとはなおでんがんさんというチャンネルがあります。今日はその動画を見ながらふと思ったことを書きたいと思います。
彼らは同じ特徴を持っていて、クイズノックさんは東大のクイズ研究会を発祥にしていて、対してはなおでんがんさんは阪大のヨット部?かなんかを発祥にしているようです(正しくははなおさんがYoutubeを始めて、その仲間に大学のサークル仲間を誘った的な)。
まあ言わば、俗言う高学歴Youtuberってことですね。まあクイズノックに関しては、会社っていう感じなので、1事業としてYoutube展開しているという感じですかね。はなおでんがんさんも専属の人(いわゆるYoutuber)もいますが、スタッフは積分サークルという名前の阪大の後輩がやってくれていることもあって、半分はサークル(趣味)という意味合いもありそうです。
さて、そんな動画投稿主である彼らですがふと思ったことがありました。なんか母校からの愛され方がどうやら違いそうだぞ。ということです。賛否両論はあるでしょうし、そもそも企画毎に評判も違うでしょうから厳密には言えませんが、どうやら在学生・卒業生からの人気自体に差があるような気がします。今回はそこを掘り下げていきたいと思います。
えーっと、この2組を考えるだけだと分かりにくいので、今回は比較対象として、河野玄斗さんも引き合いに出していきましょう。先に言っておくと、アンチまでとは行きませんが私は河野さんが苦手です。
私の考えの結論から言ってしまうと、はなおでんがんさんは在校生・卒業生人気がありそう。クイズノック(もとい、代表の伊沢さん)は在校生・卒業生からの賛否が半半くらいじゃないかな? 河野さんは在校生・卒業生から良く思われてなさそう。
今回はゆるーい記事なので上のことが前提として考えていきます。あんまり共感できない方もいるかもしれないですが、そこはご愛敬と言うことで話を進めます。
さてさて、この差はなんなのでしょうか? 正しくは私がこう思った理由を考えていきたいと思います。その思考の上でのプロセスとして、自分がもしも阪大生だったら東大生だったら、彼らを誇れるかどうかを考えました。そして、そこに本質があるような気がしました。
あくまで在校生・卒業生対象ですが、「大学名を動画や自分の出汁に使っている人」は嫌われて、「大学のイメージアップに貢献している人」は好かれる。
上の事ってすごく当たり前なんですが、忘れがちなことだと思うんです。借りは返さないと嫌われるんです。
もっと具体的に簡単に言いましょう。
はなおでんがんさんの動画を見て、阪大生もすごいんだなってなるかもしれませんが、河野さんの動画を見ても別に東大生が凄いとはならなくて河野さんが凄いんだなっていう結論になる。
阪大とは旧帝大であり名門でありながらも、どうしても東大と京大に隠れがちな名門校だというのが世間の認識だと思います。特に京大との立地の関係上、関西圏ではどうしてもNo.2になってしまいます。
そんな状況下でYoutubeという目の触れる人が多い場で、知的なアピールに成功しているのは在校生や卒業生から良く思われやすい気がします。またはなおでんがんさんの動画の作り方についてまで言えば、知的なネタの動画では初めから知的な動画であることを明示してから最終的に名に恥じない結果を出す。またおふざけ企画の際には初めにそれを明示したうえでふざける。つまりはこの動画は阪大生・阪大卒業生として作った動画とYoutuberとして作った動画に上手いこと、動画冒頭で分岐するように作られている。よって、ふざけても阪大のイメージダウンにつながりにくい。
対して東大は世間一般的にすでに賢いという認識がついており、常にトップクラスであることを求められます。またそもそもの世間的に認識が高い所にあるために、これ以上学力的なイメージアップ・プロパガンダをしにくい立場にあるのでしょう。
そんな状況下でYoutubeという目の触れる人が多い場で、東大を一つのステータスとして自分の名前を売るために使うだけで使っている人は在校生や卒業生から疎まれやすいと思います。また河野さんに関して言えば、受験勉強について特化しているセリフにおいて、東大の意向に恐らく沿っていない発言が多い。具体的には「誰でも受かる方法」「捨ててもいい教科」などの発言ですかね。実際にはそういう単純な話じゃないんでしょうが、動画の見出しがこれらの見出しだと、「東大って誰でも受けれるんだ」「東大って○○が苦手でも入れる大学なんだ」っていう認識を生みかねないです。そうなれば、努力していろいろ出来るようになった東大生からは嫌われそうです。またもっと言えば、東大の医学部を卒業し司法試験まで受かっているのに社会に医師として弁護士としても還元していないのも東大からすればあまりよく思われないのかもしれないです。
ここで面白いのがクイズノックへの考察です。現在のクイズノックはもはや東大を売りにしていないような気がしますが、広告塔であり責任者の伊沢卓志さんが「東大王」と呼ばれるがゆえに東大の話をしましょう。
クイズノックの活動は初めは特にですが、その「東大王」を利用した再生数稼ぎが多かったですし、それで人気になった経緯があると思います。そのため、「東大の名前を利用しているだけ」の状況でした。しかし、クイズが出来たりパズルを解いたりという、東大のただ勉強が出来るという括りを壊し始めたことで、「東大生ってただ勉強できるだけじゃないんだ」「やっぱり頭がいいんだな!」って思わされる展開になっていました。
また最近では本人たちが東大出身であることは揺るぎませんが、動画タイトルに「東大王が○○」ではなく、「クイズ王が○○」になることを増やして、東大生がクイズ・パズルにチャレンジするという構図ではなく、クイズ・パズルが出来る人が実は東大生とかだったという構図にしている気がします。
そうすることで、東大のイメージアップに貢献している。
そこでさっきの結論に戻ります
私の結論は、はなおでんがんさんは在校生・卒業生人気がありそう。クイズノック(もとい、代表の伊沢さん)は在校生・卒業生からの賛否が半半くらいじゃないかな? 河野さんは在校生・卒業生から良く思われてなさそう。
となります。
別にこれって、学歴に限ったことじゃなくて、自分の肩書を利用するだけでなく、自分の肩書を高めていくのも大事なことだと思うんです。そうすることで、その肩書自体の向上が巡り巡って自分の価値を高めるという還元をしてくれる。またその還元は自分だけじゃなくて、自分と同じ肩書を持つ人間を支え、そして自分と同じ肩書の人からの支持を集める。
すごい肩書を集めることもいいですが、自分が今持っている肩書を強めることも大事なじゃないかなって思った今日この頃の私のYoutubeライフです笑
写真:チンパン
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