私は孤独なのか
私は1人じゃない。私には他人がいる。他人はそこかしらにいる。彼ら彼女らは私に何もしてくれないが、そこいるのは間違いないし、時にそれがありがたいこともある人たちだ。私は他人がほんの少しだけ好きだ。
ではそこから他人を除いてみよう。
私は1人じゃない。私には知り合いがいる。知り合いは私の職場や学生時代にいる。彼ら彼女らは私にたまにいい影響をもたらしてくれるが、それはきまぐれだし、それが邪魔になることもある人たちだ。私は知り合いが少しだけ好きだ。
ではそこから知り合いを除いてみよう。
私は1人じゃない。私には友人がいる。友人は私の比較的そばに多くはないがそれなりにいる。彼ら彼女らはたまに喧嘩をしちゃうこともあるけど、基本的には仲がいいし、一緒にいることが楽しい人たちだ。私は友人が好きだ。
ではそこから友人を除いてみよう。
私は1人じゃない。私には親友がいる。親友はなかなかできないし、生涯に1人か2人くらいできればいい方だ。彼ら彼女らは私を理解しようとしてくれて、私も理解したくなり、お互いに絆でつながった人たちだ。私は親友が大好きだ。
ではそこから親友を除いてみよう。
私は1人じゃない。私には家族がいる。家族は生まれた時からいて、死ぬまで繋がっている人たちだ。彼ら彼女らは切っても切れない関係にあって、理性ではないものを感じて、煩わしくも良い人たちだ。私は家族も大好きだ。
ではそこから家族を除いてみよう。
私は1人だ。そうか、これで私は1人なのか。私は孤独だ、私には今私しかないのだ。私とは生まれた瞬間から出会って、今も共にいて、そして一緒に死んでいく。私は私のことが好きなのだろうか?
たくさんの人を除いて、好きな人たちを除いて私は1人になった。これからも絶対的に一緒にいるのは自分自身だけなのだろう。私は私のことを迷いなく好きだと言いたい。
そうすれば、すべてを失っても1人じゃない気がするから。