新会社設立のお知らせ②
会社のロゴは、FRECKLE donutsと同じく、terminal.Incさんに作成していただきました。
私たちの想いや希望を丁寧に汲んで下さり、且つ松本の歴史、特にお城ついて熱心に掘り下げていただき素晴らしいロゴができました。
ロゴデザインのコンセプトは、
『五層六階は外観は五階建に見えるものの、実際には六階建という日本最古の天守を持つ国宝松本城の隠された特徴である。
五層六階の松本城の特徴を表現する為、5本と6本の線を使いロゴマークを構成。
その中でも3階部分の「武者隠し」を踏襲し一本だけ細い線としている。
その構造は表面に見える以上に奥深い文化と伝統を守り続ける松本の人々の姿勢を象徴しており、松本の歴史と共に生き続ける「松本魂」を表現し地域の誇りを感じさせ、直線でデザインに反映した。また、筆跡のニュアンスを加えることで、松本の人々が古くから大切にしてきた伝統と手作業の美しさを表現し、過去現在、そして未来を繋ぐ象徴とした。
線と間の比率は1:1.618の黄金比としており感覚的に最も美しいと感じる設計となっている。』
まさに私たちが目指すことを表現していただいたと思っています。
また会社名であるRYOZO VISION
この名前は、元長野県会議員で自由民権運動の啓蒙家であり、明治維新の際、松本城を取り壊しから守った地元の偉人として知られる市川量造氏からいただきました。
恥ずかしながら、地元出身であるにも関わらず最近まで市川量造氏について知りませんでした。
昨年、松本市立博物館に寄った際、万博特集展が開催されていて、そこで初めて知り、この様な先見性と行動力を持ち合わせた方がいたのかと、すっかりファンになってしまいました。
戦国時代は戦から身を守る為、そして江戸時代は地域政治の中心地として存在した松本城。
明治維新で取り壊される予定であったお城を、万博というエンターテイメントを通して利用し、その売上金でお城を買い戻し地域に残したそのVISION。
その恩恵にどれだけ後の時代の人たちが預かったか。今もまさにそうです。
それ以外にも、自由民権運動を啓蒙するため新聞社を興されたり、医療の発展にも尽くされ、電鉄伸長にも私財を投げ打ち取り組まれたり。
未来を見据え地域の発展に尽くされた市川氏。
私たちが目指す、
(歴史、自然、伝統、文化)×(エンターテイメント)
というビジョンはまさに150年前に市川量造氏がみたビジョンから着想を得ており、今の時代に市川氏が生きていたらどんなビジョンを描くのだろうか・・・
そんな想像の元、法人名をRYOZO VISION株式会社と名付けました。
当初は私たちが経験して来た飲食が中心となりますが、様々なエンターテイメントを生み出して行きたいと思っています。
法人設立に向けて一気に動き始めたのは、夏。
一軒の物件との出会いから始まります。
その物件は、中町でも女鳥羽川沿の通りに面した、手前が築60年、奥に蔵が着いた物件。
嘗て昭和の時代は、ご夫婦がお店を切り盛りされ、手前の建物で結婚式がなされたり、奥の蔵の建物はスナックとして利用されていたと聞きました。
奥様の趣味で、松本の魅力の一つである民藝家具が大事に残され、店内にセンスの良い家具や食器が残されていました。
その大事にされていたものをしっかりと守り活かしたい。
間借りしていた農人-note-を移転し、こちらで朝食だけでなく、昼食も楽しんでいただけるお店として、いよいよ法人設立して再出発しよう。
そう決心をしました。
建物に関しては、今急ピッチで工事が始まっています。
手前の建物を改装し、農人-note-をオープンします。
奥の蔵に関しては、いつか何かを。
朝、昼のお店で、明るく食事していただきたくて、また開放的な空間にしたくて、二階の床を抜いて吹き抜けにしています。
家具は民藝家具を活かし、カッコいいカウンターができる予定です。
そのカウンターを作る大工として、私の弟の浩が手掛けてくれます。
彼は宮大工の修行を経て地元工務店でお世話になり、現在独立した職人です。
一緒に仕事ができ、嬉しく思っています。
農人-note-が移転をし、メニュー内容もどのようにグレードアップするのか、それはまた改めてお知らせしたいと思っています。
また、別件で、こちらも農人-note-にチャレンジしたから舞い込んだお話。
中町で新築の蔵を作る計画があり、そちらの中の飲食店を弊社でやらせていただくことになり、計画が進んでいます。
そちらは、二階建ての構成。
一階はわいわいと地元の方も観光の方も垣根なく盛り上がって楽しんで頂けるお店。
二階は松本の歴史、伝統、文化、そして生産者の方が大切し育てた食材や自然由来の食材を、コースを通して楽しんでいただくレストランにする予定です。
少し先になりますが、また改めてお知らせできたらと思います。
RYOZO VISIONの活動を通し、松本の魅力を、さざざまなスキルやパッションを持った方達と掘り下げ、訪れた方に楽しんで頂ける会社にしたい。
一度田舎を出た若者が戻ってきたり、またこの場所に魅力を感じて移ってこられた方が自身を活かせるような場所。
そこを目指したいと思っています。
世界中の方々が魅力を感じ訪れる松本は、決してただの一地方都市ではなく、「世界の松本」なんです。
決してつまらない場所だと見放したり東京の模倣をする必要はありません。
先人が残してくださったものは、この場所にしかないオリジナルなのですから。
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