Root が運営する店舗〜Fresh Seafood Bistro SARU 代々木上原〜
Bistro SARUの2号店として、2013年10月代々木上原に、Fresh Seafood Bistro SARUを開店しました。
元々、代々木上原界隈の土地勘は無かったのですが、独立前に物件探しをしてる中で訪れた際、この街はうちのお店を快く受け入れてくださる街ではないか??と直感的に感じており、白金開店後もちょいちょい隙間時間を見つけては街を見に来ていました。
その中で寄った不動産屋さんから、「少し小さいけどちょうど一つありますよ!」と教えて頂いたのが現在のお店の物件。
確かに少し小さく幅が狭く、お店作りが難しいかな?と思っていましたが、お店の顔(入り口の雰囲気)が作れそうで、良さそうだな!ということでこちらに決めました。
小さいヨットみたいな、こじんまりとした感じが可愛らしい、魅力的な個店が街を色作る上原らしいお店に仕上がりました。
1号店の白金店開店から生産地各地を巡る中で、漁業関係も色々と見学させていただく中で、1号店は野菜で、「野」猿(やえん)だから次は、「海」猿(うみざる)だなと笑。この発想が次の「山」猿に繋がります。)
また、専門店をやることで、社員がその分野における専門性も身に付く、また代々木上原の街には魚介専門のワイン業態がない。そこもチャンスだと思い、新しいチャレンジですが魚介専門のビストロに踏み込みました。(実は暫くビビってお肉もちょろっとやってました。ですが2年目くらいから完全に魚介一本でやっています)
このお店をやるにあたって、なんと言っても人財ありき。白金店の社員が当初の4名から6名に増え、更にその後の入社希望の方もいた為、増店をすることにしました。
その1年前の独立の際は、なんとか頑張って皆で3年頑張ろう!と話しており、このスピードでの増店は全く考えられなかったことでした。
なんと言ってもこのお店の最初3年の礎を作りあげたのは、前述した村松総料理長に加え、平田明珠さん。
平田さんは大学卒業後、脱サラしイタリアンレストランで修行。退職しイタリアへ留学へ行こうとしていた際、前職の仲間の紹介で出会いました。
お店にお客様で来てくれた際、どこか自身さなげで斜に構えた感じで。言い方悪いけど負のオーラ全開。
ちょっと面倒くさそうな奴だな〜と正直思ったのですが、生産者のこと、お店のこと、話していたら、
「ここでアルバイトさせて頂けますか?」とのこと。
一緒にお仕事し、生産地も行き、2ヶ月後には「社員でやらせて下さい!!」
あの負のオーラ全開はどこに行った笑。彼の意欲に代々木上原店は作られていくことになりました。
魚介専門という新しい挑戦、目指すべき理想を追い求め、喧々諤々。開店から3ヶ月後には平田さんは正式に料理長として、お店の中核を担っていく事となります。
平田さんのパートナーは、白金のオープニングメンバーでありソムリエの加納マサ(通称マサ)。
彼らのコンビを中心に、この10坪の小さな可愛いマリンビストロは成長していきます。
スタッフ皆で淡路島や銚子、能登などにも勉強に行き、様々な出会いがありました。
能登での出会いがその後の平田さんの人生を大きく変えることとなります。
東京生まれ、東京育ちの平田さん。生産者様経由で能登での様々なイベントに参加することで、地方創生に関心を持ち、能登での開業を目指すことになりました。
2016年春に退社をし、能登・七尾市に移住、一軒家のイタリアンレストラン、Villa della Paceをオープン。
能登食材を活かし、様々な料理コンテストでも活躍されるなど、地方を代表するレストランとの評価を受け、
その後地元行政の協力も得て、2020年七尾湾沿いの旧海水上跡地に、宿泊施設も兼ね備えたオーベルジュ・レストランとして移転。
まさに地方を「食」と「ホスピタリティ」で牽引する若手シェフとして注目をされています。宿泊予約は3ヶ月先まで一杯みたいです。
私はコロナもあり、まだ新しいオーベルジュに行けてないので、伺える日を楽しみにしています。
http://villadellapace-nanao.com/
因みに奥様で女将の靖子さんも元SARUのスタッフ。
会社内で出会いがあったのは私にとってもとても嬉しいことであり、人生のパートナーとして二人三脚、お互いを支えながら頑張っています。
Rootは平田さん夫妻の活躍をずっと応援し続けます。
そして、平田さん退社後のFresh Seafood Bistro SARU。
魚介は一匹一匹の個性、種類も多く臨機応変さやクリエイティブな発想、それを形にする技術が特に求められますが、
その後料理長に就任した中野太郎(現白金店店主・総料理長・通称タロウ)が更に進化させ、現在は若手のホープである渡部雄(通称・タケ)が受け継ぎ、若いスタッフが力を合わせ、
代々木上原でも皆様に知らせる存在のお店となり、9年目の今も成長しています。
https://saru-yoyogiuehara.jp/
2022年7月15日 猿田伸幸
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