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「誰に知られることもなく、ただ何でもない日々の生活を大切に生きている、そういう者が1番かけがえのないもので、そういうものこそが世界を救うのだ」
こんな感じのセリフが出てきて、こういう存在が世界を救っていく物語がある。
「ホビット」と「ロード・オブ・ザ・リング」。
トールキンのファンタジー小説「ホビットの冒険」「指輪物語」が映画化されたものだ。
(しかしこれは、ファンタジーなんて一言でくくれる代物ではなく、世界の理を描いた一大叙事詩!)
神話をモチーフにしたこの物語は、歴史上、英国での人気のみならず、世界のベストセラー10に入るほどの読み物だ。
1937年から書かれた物語は、映像にすることは不可能だといわれたファンタジーでもあったけど、
この現代のコンピューターグラフィックという技術が確立してから、奇跡のような映像美と表現によって映画化された。
これが「ホビット」と、「ロード・オブ・ザ・リング」なんだけど、
何回観ても面白いので、20年経っても、まだ繰り返し観てしまう(^◇^;)
ロードオブザリングは、20年前に、ホビットは9年前に作られた映画)
あと、物語の中に出てくる魔法使いガンダルフのセリフ
「情けじゃ」
が真理を突いている。
情けが必要で、
悪だから、悪を切り捨てて良いわけではなく、そこに情けの心を持つことがおまえを助けることにもなる
と、魔法使いが、話すくだりが出てくる。
(ロードオブザリングの方で^ ^)
結局この二つのことが、世界が今や終わらんと見えた時に、世界を救う鍵となるわけだけど、
いやー、ほんとに面白い^ ^
そして、見るたび、歳を重ねるごとにこれは、ほんとに世の理の一つだわー、
と、しみじみ思う。
大きなことが成せたらカッコいいかもしれないけど、
最後にその大きな山をも動かすことができるのは、
毎日の目の前のことを、ただ大切に、丁寧に、生きている人が支えているんだな、と思う。
例えば、真に世を支えているのは、
愛を持って子どもを育てている家庭の人たちであり、
日々の大半の時間に愛と優しさで触れる人たちであり、
食べ物や生活基盤を安心なものになるように支え、労働をする人だ。
それも、それを丁寧に行えて、何気ないものに微笑みかけられて、生活の周りをささやかに飾って楽しめる人。
豊かさの本質そのもので、人をいじめたり、
持っているものをひけらかしたり、いばったりしない人。
この大切さと、偉大さを、語っているのが、この二つの物語。
一見、壮大な善と悪の戦いがメインなんだけど、その下に脈々と流れるものは、ここに集約されている。
今、世間ではいろんな事が起こっているけど、
この日々の日常の幸せを楽しみ、慈しんで、表には出ない、そんな層の人たちが、
もう、ダメだ、嫌だ、と動いたら世界はコロッと変わるんじゃないかなと思った^ ^
表には出ない、偉大な人たち。
人に知られることもなく、世の中の良きものを支え、育てる人たち。
欲に惑わされないホビット(種族の呼び名)の物語が、英雄と等しく、
いやそれ以上にフィーチャリングされているこの物語は、時代が変わっても愛されているけど、
今もまた、大きな生きるヒントがあるような気がする。
さて、何回目だろう。
毎日、時間が取れるところで、この映画を、また観直している^ ^
ちなみに、原作の本は、アラン・リーの挿絵がほんとに素晴らしい(ToT)!!!
そんなこんなで、
今一度、私たちの中にある、かけがえのないものを見直していきたいものですね^ ^
(とか言いながら、でも、やっぱりエルフの女王役がいい!
いや、ドワーフの王の役がいい!
いや、エルフの弓使いがいい!
いや、中つ国の王がいい!
なんて、煩悩にまみれながら、地味な愛すべき日常を冒険したいと思います(^◇^;))
ありがとうございます。
今日も、健やかで楽しい一日でありますように。
戸張碧月
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