ラーサとヤーサのお話シリーズ絵本「ミロとシャスヤーと雨の国」その29
シャスヤーはだまってミロを抱くと歩き始めました。
シャスヤーの足の水ぶくれは破れ、
唇は乾いて切れていましたが、
水の国へ一刻も早く、
それしかもう、考えられませんでした。
雲の生まれる方向には、
また雲があって、
その雲の先にはまた同じような雲が生まれてきて…。
いつまでたっても乾い土に青い空、
同じ雲が続くばかりでした。
続く
戸張碧月
シャスヤーはだまってミロを抱くと歩き始めました。
シャスヤーの足の水ぶくれは破れ、
唇は乾いて切れていましたが、
水の国へ一刻も早く、
それしかもう、考えられませんでした。
雲の生まれる方向には、
また雲があって、
その雲の先にはまた同じような雲が生まれてきて…。
いつまでたっても乾い土に青い空、
同じ雲が続くばかりでした。
続く
戸張碧月