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ラーサとヤーサのお話シリーズ絵本「ミロとシャスヤーと雨の国」その35

次の日、まぶしい太陽の光で目が覚めたシャスヤーは、また、歩き始めました。


水でぬらした布でくるんだミロを抱いてシャスヤーは、

雲の生まれてくる方向を注意深くながめて進みました。

ミロはもうぐったりとして、口がきけません。


でも、夕べ思い切り泣いたシャスヤーは、

生まれ変わったように、

強い意志で雨の国を探すのでした。


続く 


戸張碧月

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