見出し画像

ルールを破る子ども達 ピアノ編 毎日応援 16

今の子ども達はすごい。
すごいことをしているつもりも何にもなくて、自然に大人の観念を超えて、やりたいことをクリアしていく。

わたしは、一応音楽大学なるものを卒業したけれど、実はパンクやレゲエ、映画音楽などのワールドミュージックの世界的な音楽の勉強ができると思って音楽大学に入った。
なので、後は想像にお任せするとして、まあ、
優秀からは程遠い人間だった。

そして、だからこそ、できないからこそ、見える世界もあった。

できる人の素晴らしさ、

そして、もっと衝撃だったのが、
できる人たちの全ての常識を飛び越えて
やり方も飛び越えて、やりこなしてしまう人たちが生まれてきたこと。

ある知り合いの高校生くらいの年齢の子どもさんが、ならったことないのでピアノを弾けるようになりたいと言うので、
教えてあげるよ、と、基礎的な楽譜を持って、
キーボードも用意して行くと、
なんと、弾けている。。。!?

え?弾けるじゃん?

すると、いや、習ってないし、楽譜読めないんですよね、って言う。

いや、すごく難しいやつ、弾けてるけど、、、。


、、、。


どゆこと?


よくよく聞くと、その子はダンスを覚えるように、携帯で流れて光る楽譜を見て、覚えてひいているんだそう。。。

((((;゚Д゚)))))))

なんと!!


確かに、光る鍵盤を小さな子どもが目で追いかけて、スラスラ弾けるというのはあった。
小さい頃、簡単な曲なら。

そして、また、楽譜は読めないけど、ショパンでも何でも弾ける子どもも見てきた。
でも、その子は「天才」カテゴリーの子だった。

また、楽譜は読めないけど、思った音が弾けて、CDを出して、音楽活動をしている友人も居るので、読めなくて弾けるのも、わかる。
でも、わたしのなかでは「天才カテゴリー」。

また、ジャズの人たちも、楽譜を読まない人が多いので、これも感性の「才能カテゴリー」と思っていた。


でも。

この子どもの後、思い出した。

「坂道のアポロン」という、漫画が実写化されたものを子どもがDVDを借りてきて観ていたのを、横からなんとなく観ていたら面白くて、観入ってしまったことがあった。

その中で、ジャニーズのアイドルの知念君がピアノを弾いていて、中川大志君のドラムとセッションしたシーンがあった。

あまりに感動したのと、
どう見ても、映る手元は代役ではなくて、本人のもの。

ということは、この長回し、本人?と驚き、ググると、二人とも半年ほどで、全部楽器を覚えて、6分近いセッションも一発撮りだったとか。。。

そして、後から、知ったのが、知念君は楽譜は読めないし、ピアノもやったことが無いので、弾ける人に引いてもらって動画で撮って、
休憩の度にそれを見て、目で覚えたんだそう(°_°)

先ほどの子どもさんと一緒。


わたしが音大の話を出したのはここ。

音大に行く人は、一応、わたしみたいに声楽科専攻の人間でもピアノは必須科目で、

ピアノをやる人は、当時はバイエルなどの基礎教本から、指番号、指、手の形、打鍵の基本、、、
そんなところから、ハノンなどの指練習の曲を延々と繰り返して、曲の練習をして、弾けるようになっていく、、、みたいなセオリーがあった。

それを、すっ飛ばして、セッション!

好きな、シャープいっぱいの曲弾けちゃう!

もう、軽やか過ぎて、痛快!
参りましたって感じでした。


そして、最初の高校生くらいの子どもに聞きました。
何で目で見ただけで弾けるの?

そしたら、その子もダンスをやっているので、振りを覚えるように見て覚えるてると思いますって。


そうなのかー、、、。


そして、わたしがまた、好きなところが、
弾きたいから、一人で見て覚えて弾いてる、

そして、それに縛られていない、

というところ。

音大や、音楽をやっている人は、やっぱりいつでも上を目指したり、より良いものを目指すので、どうしても自分にも人にも厳しく、批判の目で、耳で、多分人生の多くを過ごす。

わたしは、もともと畑違いの劣等生だったために、最初からいろんなことができないので、あきらめざるをえなかったこともあったと思うけど、

ある時から、音楽を、演奏会を楽しめなくなったことが嫌で、批判とか、比べることを捨てた。

そんな、ことがあったからか、
とにかく、今の子ども達が痛快だし、
悠々と波を乗りこなして行く子ども達に、とても希望を持たせてもらっている。

もちろん、血へど吐くほど練習した時間があって、やれていたりすると思うけど、
そこに悲壮感がなくて、すごい。

やらされてる感がない。

また、まだ20歳ほどなのに、
数々のピアノコンクールで選ばれてきて、ゴリゴリのクラシックが弾ける人なのに、
音大は出ていないという異色のピアニストがいる。
Jポップスや、映画音楽などと織り交ぜて、即興で何でも音にしてしまう、「Cateen」角野隼人さん。
それは素敵で、いつもYouTubeで聴かせてもらっている^ ^

音大もいい。
でも、これをやらなければ、みたいなものを飛び越えてる若い人たちは、楽しいね^ ^


若い人は、柔らかい発想を持っていて、
自分でも気づいていないかもしれないけど、

楽しくないことはしたくない、

これが、ほんとに
ほんとの才能と力を発動させることを、
私たちに教えてくれる。

そのままでいい!
若者たち!


今日も楽しい軽やかな一日でありますように。


戸張碧月

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?