フリーランスの生き残り戦略とは? 目の前の仕事に没頭するのがよき
僕はフリーランスのライターになって、もうすぐ10年目に突入します。
今までは「どのような分野を攻めるか?」「自分の強みを何に置くか?」など、自分なりに戦略を練って、キャリアを切り開くことが大事だと思っていました。
なぜなら僕自身、戦略を練ることによって、過酷なフリーランス生活を生き延びてきたから……と思っていたのですが、よくよく考えてみると、これはちょっと違うかもと思いました。
というのも、これまでのフリーランス人生を振り返ってみると、
①目の前の仕事に没頭した
②何やら勝ち筋が見えてきた
③そこから戦略を練った
④自然とキャリアがひらけた
という流れだったからです。
つまり最初から戦略を練ったわけではなく、目の前の仕事に没頭したら、勝手にキャリアがひらけたということ。
Kindle編集者もただ依頼されただけだった
たとえば僕は、数年前にインフルエンサーや経営者のKindleを、ひたすら制作していた時期がありました。
ものすごく狭い界隈だけの話ですが「インフルエンサーの電子書籍を作っている人」的なポジションを取れたと思います。
そのことについて、僕は今まで「戦略的にポジションを取った」と思っていたのですが、よく考えたら違いました。
たしかに仕事を受注した後は、「Kindle編集者」と肩書をつけたり、Kindleに関するノウハウを呟いたりと、ポジションを取るために戦略を練りました。
が、そもそもこの仕事は某インフルエンサーから「Kindleをつくりませんか?」と言われたからやっただけであって、最初からその道に突き進もうと思っていたわけではありません。
その依頼を一生懸命こなしたら、別のインフルエンサーから「自分の書籍も作ってくれませんか?」と依頼をいただき、そこから数珠繋ぎに仕事が増えていきました。
結果、1年間で合計30冊以上のKindle制作に関わらせてもらいました(ありがたし!)。
こんなふうに、ただただ目の前の仕事に没頭していたら、いつ間にかポジションを取れてキャリアがひらけたのです。
Webライターラボも偶然の産物だった
そう考えると、僕が現在運営しているオンラインコミュニティ「Webライターラボ」も同じなんですよね。
最初から戦略的に考えていたわけではなく、目の前のことを一生懸命やっていたら自然とラボが誕生したという流れ。
実は、Webライターラボはもともと「中村編集サロン」というクソダサい名前のサロンだったんですよ。
これをつくった目的は、僕が作った「クライアントのKindle」を売ること。Kindle制作の裏話やノウハウを語ることによって、興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思ったんです。
でも、何回か講義をしたらネタが尽きました(笑)。制作秘話とかそんなに語ることがなかったんですよね……。
「やばい! 話すテーマがない。どうしようかな……」と考えた末に、苦肉の策でWebライティングに関する講義をしたんですよ。そしたら、ありがたくもそれが好評だったんです。
そこで「Kindleじゃなくて『Webライター向け』のコミュニティにした方がいいかも?」と思って作り替えました。
こんなふうに、Webライターラボも最初から戦略を練って突き進んだわけではなく、目の前のことに全力を注いでいたら自然と道が開けました。
目の前のことに打ち込んでいればチャンスはやってくる
もちろん、「特化ライターになる」「ディレクターになる」「インタビューにチャレンジしてみる」「メルマガやLPも提案してみる」など、戦略を練ってもいいと思います。
しかし、いまいち先のビジョンが思い浮かばないなら、目の前にある仕事に没頭するのもありかなと思います! そうすると道は開ける(こともある)はず。少なくともマイナスはありません。
ただただ邪念を捨て、目の前の仕事に打ち込むべし!
ともに頑張りましょう。
ではまた明日。
P.S.
ありがたくもKADOKAWAさんから新著を出版することになりました!
『書いていきていきたい』という本です。イベントなどを開催する予定なので、ぜひ公式LINEに登録しておいてくださいませm(__)m