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ベテルビエフvsビボルの再戦は盛り上がってるの?

昨年6月の第一戦から約8か月ぶりとなるダイレクトリターンマッチ。

初戦は、常に前に出て手数で上回ったベテルビエフと、それをサークリングでかわしカウンター、特に右クロスを狙い続けたビボルというのが大まかな流れ。

スタッツを見返すと、ジャブをわずかに多く当てたビボルと、パワーパンチをわずかに多く当てたベテルビエフの構図。そしてヒット率ではビボルが大きく上回ったという試合は、9R終了時点でジャッジは2-1でビボルを支持。

しかしながら10R以降、疲れが見え始めたビボルに対し、手数を出し続けたベテルビエフに、ジャッジ全員が10/11/12Rのポイントを与えた逆転劇でベテルビエフが接戦をものにした。

アルツール・ベテルビエフ

再戦条項はなかったとされるこの試合。長年熱望されてきた統一戦を制したベテルビエフが「UNDISPUTED」の王者となってハッピーエンドで終わるところだけど、簡単にそうはならないのがビッグマッチ。

かなりの接戦だっただけに、試合後は「ビボル勝利」を推す声も多く噴出。個人的にも最終ラウンドは試合を観た印象でもスタッツでもビボルに軍配があってもおかしくないと思ったし、そうなると1-1のスプリットドローになる可能性もあったんだよな...。

とはいえ、こんな議論をいくらしたところで判定が覆るわけではないので不毛。ならばダイレクトリマッチで白黒はっきりさせようというのが、今回の再戦の大義名分といったところか。

ディミトリー・ビボル

個人的には前回以上のポイント差でベテルビエフがビボルを返り討ちにすると予想。

初戦は両者のディフェンス技術が高すぎるが故クリーンヒットが少なく、見応えのある試合ではあったけど、正直すぐに再戦が見たくなるほど「盛り上がった」とは言えない。

さらに両者の年齢やキャリアを考えると、多少の戦術の変化はあれど、大幅な上積みは期待できず、初戦と大きく試合内容が変わることも想像しづらい。

そんな見立てがファンの間で主流になっているのか、今回の再戦に対してあまり熱が感じられないのは自分だけではないと思う。

しかし、そこは千両役者のベテルビエフとビボル。どちらかのパワーパンチがヒットして今回はダウンシーンが生まれるのではないかという期待は捨てきれない。

要は、なんだかんだで楽しみにしてるんだよな笑

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