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一生聴いていたい2022年の女性アイドル・声優ソング10選


今年の女性アイドルソングを振り返る、アイドル楽曲大賞の季節がやってきましたね。

昨今ではアイドル楽曲大賞のノミネート対象となっているようなアイドルだけでなく、アイドル系のアニメやゲームから派生した声優さんのユニットや、Vtuberによるアイドル的ユニットも数々登場しています。
好みに合った曲を手軽に探して楽しめる世の中になったからこそ、日々幅を広げているアイドルソングという括りの中で曲を探しても、いろいろなジャンルの音楽に出会えるのが楽しいですよね。

前置きはここまでにして、今回は今年リリースされた私の好きなアイドルや声優さんなどの楽曲の中で、本当に好きな曲を30曲選びました。

その中からさらに厳選した10曲について、好きなポイントをここに書き留めておきたいと思います!よかったらお付き合いください。


TUNED!/さよならステイチューン

イントロがもう大好き。全てのプレイリストの一曲目をこの曲にしたいくらい好きです。

ラジオのワンシーンのようなメンバーの談笑から勢いよく移るイントロにテンションを無理やりぶち上げられて、久しぶりに脳汁が出る感覚を味わいました。

作編曲は、生まれてきてくれてありがとうって伝えたいくらい大好きな宮野弦士さん。宮野さんらしいおしゃれで懐かしさのあるダンスチューンとメンバーのキュートな歌声が、踊らざるを得ない気持ちにさせてくれます。宮野さんのさよステ提供曲だと「旬をススメ」も最高ですよね〜!

サビの詞とメロディがとっても噛み合っていて、思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディってこういうことなんだなって納得させられます。「一生助手席ジャックしたい」ってフレーズも、恋する人の着飾らない本音って感じで大好き。


Viva la 恋心/東京女子流

12年前にデビューして、松井寛さんによる夜の香り漂うディスコミュージックを歌いこなしてきた東京女子流が、大人になったいま「ノクターナル(夜に咲く)」ってタイトルのアルバムを出すの、良すぎませんか……?

アルバムのリード曲となる「Viva la 恋心」では、東京のどこか物悲しい夜に想いを馳せながら、恋することのよろこびが歌われています。
少女の頃から東京でアイドルとして過ごしてきたからこそ説得力をもつ歌詞のひとつひとつが本当に美しい。寂しい夜があるからこそ感じられる、人と過ごす時間のあたたかさを教えてくれます。

上品で熱情のこもったイントロも大好きです。
シティポップが再流行するよりはるかに前から大人っぽくてグルーヴ感のある音楽を届けてきた、女子流の揺るぎなさを感じます。本当に素敵なユニットですよね……


ノクチルカ/Juice=Juice

初期の東京女子流の音楽プロデューサーをされていた作曲家の松井寛さんとJuice=Juiceのタッグ、間違いない。落ちサビの段原瑠々ちゃんと井上玲音ちゃんの強い歌声、最高〜……

Juiceのメンバーの余裕を感じる佇まいと洗練された大人な楽曲が合わさったときの、誰も太刀打ちできないオーラに強く惹かれます。
2ndアルバムに収録されている「TOKYOグライダー」も松井寛さんらしい都会的なサウンドにJuiceのメンバーの艶やかな歌声が重ねられていて大好きです。


Give me some more…/アルストロメリア

アルストロメリアはポップなサウンドに哲学の要素を取り入れたラブソングを歌うことが多いのですが、この曲はダンサブルなエレクトロスウィングに扇情的なフレーズがのせられていてとっても新鮮でした。
平静を装ってレビューしていますが、初めて聴いた時はイントロから「そういう路線!?」って衝撃を受けて、大声で叫びながら踊り狂っていました。今もそうです。

2番サビ終わりのパンチのある音で構成されたドロップと、メロディアスなピアノによるCメロの緩急がたまらなく好きです。ドロップのダンスパートの振付がとっても気になりますね。

先述の女子流の曲もそうなのですが、経験を重ねた人が大人っぽい曲を歌うことで生まれる説得力や色気って魅力的だなあと思います。
プロデューサーにも、5周年を迎えたアルストロメリアだからこそ見せられるような一面を引き出したいという考えがあったのかもしれないですね。


Miss you/花澤香菜

今年の3月にリリースされた「blossom」というアルバム、本当に全曲良すぎて毎日のように聴いています。
この曲は、元Cymbalsで今はTWEEDEESとして活動されている沖井礼二さん作編曲です、と説明しなくてもわかるほど沖井節全開のイントロが大好きです。
ストリングスの旋律の美しさと、サビにかけて緩やかに盛り上がっていく品のある構成が花澤さんの清涼感のある歌声にぴったり合っていてずっと聴いていたくなります。

今回のアルバムは沖井さんの他にも、長らく花澤さんの音楽をプロデュースされていた北川勝利さんや元Cymbalsの矢野博康さん、ポルカドットスティングレイなども楽曲提供されているのでめちゃくちゃおすすめです!


SOS/Midnight Grand Orchestra

Midnight Grand Orchestraはアイマスなどにも楽曲提供しているコンポーザーのTAKU INOUEさんと、Vtuberの星街すいせいさんによる音楽ユニットです。

薄明くらいの時間帯が似合うような切なさを内包したイノタクのEDMサウンドと、星街さんのエネルギーに満ちた声と繊細な歌いまわしの相性、良すぎるんですよね……
サイバーな雰囲気のEDMサウンドにオーケストラの要素が加わったサウンドで、クラシカルな雰囲気になるかと思いきや走りたくなるような疾走感を強く感じるような曲になっていて、とても衝撃を受けました。

イノタクと星街さん共作の詞も大好きです。
自分でも制御しきれないほどの勢いを持った感情に、急き立てられるように言葉の数々が飛び込んできて、私も走りたい!どこかに行きたい!って気持ちになります。


Agility/CIRGO GRINCO

今年デビューした3人組女性グループなのですが、もうとにかく曲がかっこよすぎるんです。やばい。

フィロソフィーのダンスのプロデューサーとしても知られる加茂啓太郎さんのプロデュースするユニットというだけあって、垢抜けていて都会的な印象を受ける楽曲ばかりです。
今回選んだこの曲もグルーヴ感がすごくて……。グルーヴって何?って感じではあるのですが、グルーヴってこういうノリだよなと思わされるほど自然に身体が揺れるサウンドが心地よくって大好きです。なんとなくJUJUの楽曲に近いものを感じました。

Bメロの前半は音程の振り幅が小さくなだらかなメロディラインになっていて、落ち着きの中にほんの少し妖艶さを覗かせるような効果をもたらしている気がします。
このBメロによって、高低差の大きいサビのメロディの盛り上がりが際立ってよりダイナミックに感じられるのかなあと思います。

ステップを踏むようなおしゃれな歌いこなしも素晴らしく、早く生でこの子たちのパフォーマンスを見なくては……という気持ちにさせられています。絶対来年ライブ行く。


ARTIFICIAL GIRL/AMEFURASSHI

このグループも曲がかっこよすぎる。TBSラジオのアトロクでこの曲を聴いて衝撃を受けました。

AMEFURASSHIは現代のK-POPを彷彿とさせるEDMサウンドの曲が多いのですが、この曲は現代っぽさの中に懐かしさのあるファンクのノリが含まれていてすごく好きです。個人的にはブルーノ・マーズの「24K Magic」っぽい雰囲気を感じます。
RHYMESTERの宇多丸さんがアトロクで「シックの現代的解釈」という風にお話されていたこともあって、80年代のR&Bやファンクが好きな方には刺さりそうな気がします。

サビの不協和音のような音の歪みもとんでもなくおしゃれで、一気に心を掴まれました。
ラスサビで転調するのですが、アニソンなどでよくみられる劇的な盛り上がりではなく、音の歪みによる不思議な浮遊感をもたらしつつ少しずつ体温が上がっていくような盛り上がり方がとても新鮮で大好きです。


オーロラ/RYUTist

今年のRYUTistの曲が本当にどれも前衛的でかっこよすぎて、日本のアイドルシーンの未来、明るすぎない……?!?!という気持ちでいっぱいになりました。

昨年リリースされた「水硝子」以降、新潟のご当地アイドルならではのあたたかみを彼女たちの澄んだ歌声とともに残しつつ、既存のなにかに括ることのできない新しさを感じるサウンドを切り開いていこうとしている印象を受けます。

先月リリースされたばかりのEP「(エン)」収録曲はどれも素晴らしいのですが、今回選んだ「オーロラ」はRYUTistの持つ伸びやかな歌声のやわらかさが素材そのままに活かされたような曲で大好きです。
特に歌詞が全部良いんですよね……。会話体に近い詞に、自然体の彼女たちを思わせるようなかわいらしさを感じます。

あれがオーロラ
ここまでのことぜんぶぜんぶ忘れちゃったな
ずっと見上げていた
目を合わさないまま囁く
「すごーい……」「さむーい……」

この詞が音にのることでさらに会話のように聴こえるのが心地よくて、私もこういう自然に出たつぶやきみたいな短歌、作りてえな……って気持ちになります。柴田聡子さんすごい。


Spinning World/Perfume

グルーヴ感!!!!!!グルーヴってこれのことですよね!!!!!って身体でわかるくらい揺れしちゃうグルーヴィーなサウンドってこれまでのPerfumeの曲ではあまり無かったので、本当に嬉しかったです。
ここまで読んでくださった方には伝わっているかと思いますが、私はこういうファンクやディスコの要素を含んだダンスミュージックが大好きです。

この曲はサビ→Aメロ→サビ→Aメロ→サビ という超シンプルな構成でありながら、全く飽きないどころかずっと踊り続けてしまうところが魅力だと思います。

大胆な転調もなく、サビ前の「心揺らいで」の部分でメロディは変わらないまま一瞬だけ転調するさり気なさが心地よくて大好きです。BPM110の比較的ゆったりとしたノれるテンポ感に、ヒップホップダンスのような振付がワイルドでめちゃめちゃかっこいい。

一番好きなのはサビ終わりの長いアウトロで、静かに盛り上がっていくサウンドを一気に最高潮まで引き上げるドラムのフィルイン。たった一小節のあいだに血が身体中を駆け巡り、気付いたら頭を振って踊ってしまいます。本当に本当に大好きで何回聴いたかわかりません。


おわりに

飽きるほど聴いていても飽きない曲を10曲選んでみました。
みなさんの好きなアイドルソングも知りたいので、「ぼくのかんがえたさいきょうのアイドルプレイリスト」を作成した際には共有していただけると嬉しいです。
来年もたくさんのかっこよくて最高なアイドルソングと出会える一年になりますように!

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