見出し画像

新テニミュの変わらないものと新しさについて

先日、ミュージカル「新テニスの王子様」Second Stageの千秋楽公演が無事に幕を閉じました。
いつ中止になってもおかしくない状況下で1公演も欠けることなく走り抜けたことへの感動と、スタッフやキャストのみなさんへの感謝の気持ちが収まらないまま過去公演の円盤を繰り返し鑑賞する日々を送っています。ロスがやばすぎる。

私は3rdシーズンのチムライ氷帝からテニミュに沼落ちしたのですが、3rdのオタクだった私があの頃と同じような熱量で新テニミュを楽しめています。

新テニスの王子様の舞台化作品なこともあり、「テニミュは好きだけど新テニは読んでないからなあ~」というフォロワーの方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。私も新テニミュを観るまでそうでした。
ただ、これまでのテニミュが好きな人にこそ新テニミュをおすすめしたい!と思い、この記事を書くに至りました。3rdまでのテニミュの良いところを引き継ぎつつ新鮮さも感じられるところが魅力だと思っているので、私が思う3rdまでのテニミュから変わらない魅力新テニミュならではの新しい魅力的なポイントを挙げていきたいと思います!


三ツ矢先生の歌詞のパワー

すまんごめんソーリー」などの面白フレーズから「生きてく途中でコートで会おう」などの心をつかんで離さないフレーズまで、三ツ矢先生の歌詞はテニミュを彩る大きな要素の一つだと思います。新テニミュでも三ツ矢先生の独特な感性が遺憾なく発揮されています。

昨年冬に行われた新テニミュFirst Stageでは、入江奏多率いる高校生軍団の3番コートvs鬼十次郎率いる中学生軍団の5番コートによる入れ替え戦が行われるのですが、手塚vs大和部長(青学の元部長)の試合で披露された手塚ソロ「俺の天衣無縫」の歌詞があまりにも良いのでぜひ聴いてみていただきたいです。
天衣無縫にたどり着いた手塚の心境やテニスに対しての想いが、手塚の素直な言葉で表現されています。手塚役の山田くんの優しくて芯のある歌声も相まって、手塚のことがより好きになりました。

エネルギッシュな曲の数々

私はテニミュの曲の中でも特に校歌が好きで、試合に勝ちあがっていくにつれてプレッシャーや勝利への想いが強まっていく青学校歌も、ライバル校それぞれのイメージが落とし込まれた個性あふれる校歌も大好きです。
新テニミュには学校ごとのつながりやグループ分けが無い代わりに、高校生と中学生それぞれのナンバーが校歌的な役割を持っているのかなと思います。

中学生ナンバーは全国大会で戦ったライバル同士が仲間として群舞する姿がまぶしくて大好きです。「俺たちライバル そしてきっと仲間なんだな」と歌う中学生たちが、あの頃とは違う目標をもってテニスをする姿は”キラキラ”という言葉がよく似合います。高校生ナンバーよりも前向きでフレッシュな楽曲が多いです。

対して高校生ナンバーは、酸いも甘いも経験した強者たちが気迫とオーラで中学生たちを圧倒するような曲になっています。
強者感あふれる校歌といえば立海の校歌を連想する方もいらっしゃると思いますが、立海校歌の厳格で重々しい雰囲気とはまた違った強さがあるなと個人的には感じました。高校生ナンバーのイントロのギターを聴いていただけるとなんとなく方向性が分かるような気がします。とにかく超かっこいい!

「敬う態度見せてみろ」など結構生意気なフレーズもあって、等身大の高校生っぽさを感じられるところも魅力だな~と思います。

未来への希望しかないアンコール曲

テニミュといえばあまりの多幸感で前後の記憶を吹き飛ばしてしまうアンコールナンバーも魅力のひとつだと思いますが、新テニミュにもアンコ曲があります!
このご時世なので客降りはできないものの、”離れていても心はつながってるよ”と歌ってくれる最高最高最高ソングです。この世の音楽の中で一番好きです。とにかくやばいので聴いてほしいです。


______________________


ここからは、私が思う新テニミュならではの魅力を語っていきます!


リズミカルなラリービートと歌とのつながり

打球音とラリービートが噛み合って音ゲーのように耳で楽しめるところはテニミュの魅力のひとつだと思います。
3rdまでは佐橋さんや坂部さんなどお馴染みのクリエイターの皆さんが音楽を担当されていましたが、新テニミュでは兼松衆さんという方がラリービートを含む全楽曲を作曲されています。クリエイターの方が一新してもテニミュらしいサウンドが受け継がれてるの、マジですごすぎるんですよね。

特に、ラリービートから歌唱曲へのつながりがあまりにもかっこいいんです。
新テニミュFirst Stageでは、リョーマvs徳川戦のラリービートが徐々に盛り上がり、2人のナンバーである「俺たちのメイク・ア・ゲーム」("テ↑"でおなじみ)に入る流れがとっても印象的でした。3rdまでのリョーマソロのようなクールでスマートな雰囲気と三ツ矢先生のキャッチーな歌詞が最高。

新テニミュSecond Stageでは海外帰りの1軍と中学生率いる2軍コートの入れ替え戦が行われるのですが、跡部・仁王ペアvs越知・毛利ペア戦にて、サーブがネットに当たった流れで高校生の曲が始まるシーンがかっこよすぎて胸が熱くなりました。ラリービートに過去の試合を連想させるメロディを入れている箇所もあって、とにかく細部までのこだわりがすごいんです。
兼松さんに感謝。兼松さんコメンタリー版のセカステ配信売ってほしいです。

シンプルに歌が上手い

3rdまでにも歌うまキャストは大勢いらっしゃったと思いますが、新テニミュは高校生やコーチ陣に中堅からベテランの俳優さんがキャスティングされていることもあって歌のレベルが高いな~と思います。
特にFirst Stageの三船コーチ役の岸祐二さんの歌唱力は本当にすばらしくて度肝を抜かれました。鬼十次郎役の岡本悠紀さん、帰ってきた入江奏多役の相葉裕樹さんもめちゃくちゃに上手いし、高校生ナンバーのユニゾンの声の厚みに驚かされます。中学生キャストも先輩方の姿を見て成長しているのが感じられます。

キャストの進化

3rdまでのテニミュは同世代のキャストたちで構成されたカンパニーのなかで切磋琢磨する様子や、ゆるやかな成長を長期的なスパンで追っていくおもしろさがあると思います。
新テニミュは経験値も世代も異なるいろいろなキャリアを持ったキャストの皆さんが稽古期間を含む3.4か月の時間をともにすることで、若手キャスト(特に中学生キャスト)の成長スピードがかなり速いのが特徴だなと思います。

特に跡部役高橋怜也くんのFirst Stage初演から大千秋楽までの進化は目を見張るものがあります。入江役Wキャストの泰江和明さんと相葉裕樹さんによるタイプの違う2人の入江と渡り合った経験が、あの泥臭くてかっこいい跡部様を形作っていると思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。

また、試合中の感情の高ぶりがアドリブとしてセリフになって出てくる瞬間があるのも新テニミュならではの魅力だと思います。
特に、鬼先輩vs金ちゃんの試合はFirst, Secondともに感情が露わになっていてとっても熱いです。きっと岡本さんのお芝居に平松來馬くんが影響されてあのようなかたちになっているのかなあと勝手に思っています。その時々に感じたリアルな感情を受け取れる演劇ならではの魅力がよく伝わります。

Second Stageだと、佐々木崇さん演じる高1の平等院vs鬼先輩の試合の感情とパワーのぶつかりあいがとにかく凄まじかったです。
公演数を増すごとに演者の熱が上がっていくというのは3rdまでのテニミュを見ていても感じましたが、この2人の試合はもう他の誰も手出しはできないと思わせられるような気迫に満ちていて圧巻でした。ベテランのキャストさんが本気でテニミュと向き合ってくださることほどうれしいことはないです。

最後に/新テニミュを観るには

ここまで長々と語っていきましたが、最後に新テニミュを観る方法を以下に記載しますので、お好きなコンテンツでご覧いただけると嬉しいです!

〇 新テニミュFirst Stage
① DVD・Blu-ray


② VR舞台(30日間レンタル)

〇 新テニミュSecond Stage
① アーカイブ配信各種(3/16まで購入可能)
おすすめは大千秋楽配信です。カメラワークが良いので◎

② DVD・Blu-ray
輝馬さん「(購入することで)テニミュの進む道が大きく広がる」


ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!
レボリューションライブ2022、楽しみだな~~~!!!🎶🎾

いいなと思ったら応援しよう!