河野純喜さんの俳句を見てから、JO1のことばかり考えている
人やものを好きになって深くはまっていくことを「沼に落ちる」と最初に表現した人はすごいと思う。私がJO1の味わい深さに気付いた瞬間も、まさに沼地に足を取られて滑り落ちてしまったような感覚だった。
これまで男性アイドルに深くハマった経験は無かったが、今では睡眠時間を削ってJO1 HOUSEやHi!JO1を観漁ったり、プラメに登録して河野純喜くんからのメールを心待ちにしたりしている。ファンクラブに入会するのも時間の問題だろう。
JO1への思いが滾っているうちに、沼にハマるまでの経緯や興味を持ったきっかけなどを書き留めておきたくなった。気持ち悪い妄想などが挟まることもあるかもしれないので、それでもいいという方は読んでいただけると嬉しいです。
「Freedom」のコンセプトが刺さった
本格的にハマったのはつい最近のことだけど、JO1の曲は2年ほど前から好きでよく聴いていた。女性アイドルの曲をディグるのが好きで、特に大人っぽくて上品なアイドルに強く惹かれる。男性のアイドルにもこういうコンセプトのユニットっていないのかな〜と探していた時に見つけたのが、イヴサンローランのリブレのPR映像だった。
黒を基調とした衣装に控えめなゴールドの差し色が華やかで、ユニットの雰囲気によく合っている。ダンスも声色も歌いこなしも色っぽいけれどいやらしさはなく、色気と気高さの絶妙なバランスに感動した。
「Design」や「Safety Zone」などのおしゃれでスマートな楽曲も好んで聴くようになった。かわいい系でもオラオラ系でもなく、夜を思わせる落ち着いていてスタイリッシュな印象を受けた。
河野純喜くんの俳句の才能に嫉妬した
曲は聴いていたもののメンバーの名前や顔を覚えることもなく2年が過ぎた今年の3月頃、毎週楽しみに観ている「プレバト!」にJO1が出演していた。
番組では、メンバーの河野純喜くんが俳句のコーナーで才能アリ一位を獲得していた。私もプレバトをきっかけに俳句を始めたものの納得のいく作品ができた試しがないので、初出演時から2回連続で才能アリを獲得している彼の才能に少し嫉妬した。
初心者とは思えない着眼点と程よい情報量、共感を生むシチュエーション選びもすばらしい。夏井先生の添削後の句も好きだけど、添削前のやや淡白な韻律もすごく好きだ。
情景をこんなに素直に詠むことができる彼はきっとまっすぐな人なのだろう。一人暮らしを経験した人であれば誰もが共感できるようなシーンを描写するところに親近感もあって、アイドルでありながら一般人に近い感覚をもった人だなあと思った。
なにより、何も置いていないレンジ置き場に詩情を見い出す人であることにすごくときめいた。ぼんやりしていたら忘れてしまいそうなくらい小さくてありふれた日常の風景に目を向けることができるだけでなく、その風景に心情を重ねて描写できる感性が本当に羨ましい。
純喜くんは同志社卒だけど、俳句のセンスがあることと賢いことにあまり関係はないと個人的には思っている。それ以上に、日常生活の些細な場面を面白がれる人や、美しい景色をその時の心情とセットで覚えていられるような人に才能があるのだと思う。その眼差しに憧れるし、もっと彼のことが知りたくなった。
それに、推しの作った俳句が読める純喜くんのファンが羨ましくてならなかった。
私はアイドルマスターのキャラクターを推しているけれど、彼女の俳句や短歌を読んだことはない。彼女がプレバトに出る妄想だって何度もしているし、彼女がどんな景色を見てどういう風に心が動くのか知りたくてたまらない。
詩歌を通して推しのことを知ることができるって、なんて素敵な体験なんだろうと思った。
THE FIRST TAKEを観て実力に打ちのめされた
「純喜くんの俳句めっちゃ良かったし久しぶりにJO1のMVでも観るか〜」と思い立ってYouTubeで検索をかけると「Move The Soul」のFIRST TAKEの動画が引っかかった。これが本当に衝撃的だった。
ただ歌が上手いだけでなく各々の声色の個性が立っていて、表現の引き出しも幅広い。パワフルでパンチのある歌声を聴かせたかと思いきや裏声に切り替えてしっとりと歌い上げたり、サラッとオクターブ上のハモリを入れたりと聴きどころしかない。
5人それぞれがフルパワーで歌声をぶつけるのではなく、曲の盛り上がりや特に聴かせたいポイントを押さえながらそれ以外の部分をやや抑えるなどして緩急を作っていることにも驚いた。
私はJO1特有の抜け感がすごく好きだ。
程よい脱力感があるからこそ大人っぽい楽曲やクールでスタイリッシュな佇まいが似合うのだろう。FIRST TAKEを観て、彼らが力を抜いて歌うことができるのは、力まずとも力強く歌うことができる実力があるからだと実感した。
RING³で等身大の姿を垣間見た
FIRST TAKEをきっかけに、JO1がこれまでにリリースした曲を全部聴いた。MVも何本か観てなんとなく全員の顔と名前を覚えたので、そろそろ"推し"といえるようなメンバーを見つけたいと思っていたところで巡り会ったのがこの動画だった。
パワフルボイスで完璧なパフォーマンスをする純喜くんの姿しか知らなかったので、幼なじみと話す時の柔らかな笑顔にかなり驚いた。学生時代の思い出をいじられて笑い合うたいちゃんと純喜くんは、昼休みに教室の窓際の席で談笑する男子高校生のようだった。
やばいな、と思った。いい意味でどこにでもいそうな普通の青年としての一面と、アイドルとしての華やかな姿を持ち合わせている。素敵な俳句を詠むことができるまっすぐな目線と優れた感性だってある。そんなの好きにならないはずがない。沼の淵につま先で立っていて、そよ風が吹くだけで転げ落ちてしまいそうな気分だった。
こんなに素敵な人が身近にいるわけがないのに、学生の頃の記憶を辿れば同じクラスにいたような気さえしてくる。パーカーにスウェット姿で郊外の国道沿いのマックにいそうだし、体育終わりの教室で「あちぃ〜」とか言って制服のシャツのボタンを一つ開けて先生に叱られてそう。
もし文武両道でイケメンでモテまくっていたとしたら(本当はそうなのかもしれないけど)二次元のキャラクターのようにどこまでも現実味のない存在のように見えていたと思う。それはそれで素敵だと思うけれど、幼なじみに向けた自然な振る舞いが私にはとても魅力的に見えた。
人柄を踏まえたうえで改めて曲を聴いたらやばかった
RING³を観た後にもう一度「Freedom」のパフォーマンスビデオを観た。何度も見ていたはずの純喜くんがまるで別人のように映ってみえる。
え、つい2.3年前までバイトしながら大学通ってた人がこんなにセクシーな声色で「もう抑えられない」って歌ってるの冷静に考えてやばくない………????
てかジャケットの下にノースリーブ着てるの何???サッカーの全国大会に出てた人が数年後こんな大人っぽい衣装着て踊ってるのマジで?????しなやかさとたくましさが混在した振り付け良すぎやろ……てかダンス未経験だった人がこんなに踊れるようになるとか一体どんだけ練習したんだよ………ウワーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!
沼だった。
プデュから応援しているファンは素人時代を知っているからこそ、成長した今の彼らの姿に胸を打たれるのだろう。私は今のJO1を知った後にプデュを観たので、昔のあどけない姿とのギャップがたまらなくてさらに好きになった。
今回は河野純喜くんのことを中心に書いたけれど、知れば知るほど他のメンバーも魅力的でキャラが立っていることがわかった。普段ラップを担当しているメンバーが歌うとめちゃくちゃ嬉しいし、クールなメンバーがゲラだったりややポンコツだったりすると大喜びしてしまう。
曲もかなり良い。どの曲の中にも上品さがひとさじ加えられていて、それがJO1らしさになっているように思う。例えば新曲の「Trigger」は、激しくてエネルギッシュなラップパートから厳かで風格のあるボーカルパートに切り替わるところがとてもかっこいい。
彼らのことを好きになったばかりなので、これから新しい一面を知っていくのが楽しみで仕方ない。とりあえずFC入って交換日記読みます。