広汎子宮頸部摘出術が受けられる条件
A先生から詳しいお話を伺い
広汎子宮頸部摘出術を受けるためには
厳しい条件があることを知りました。
条件は以下の通りです
☑︎術前診断で1b1期まで
☑︎腫瘍の大きさが2cmまで
☑︎術前検査で他臓器やリンパ節への転移を認めない
☑︎腫瘍が子宮頸部にとどまっている
☑︎将来、妊娠を希望する場合
この条件を1つでも満たさない場合には
広汎子宮頸部摘出術はできなくなり
子宮全摘手術になるとのことでした
また、術前検査を入念に行って
大丈夫だと思って手術を開始しても
実際に開腹してみると
✓他臓器への転移
✓リンパ節への転移
などが見られる場合があり
その際には、手術中に急遽
子宮全摘手術に切り変わるとのことでした
広汎子宮頸部摘出術を望む方のうち
術中に子宮全摘手術に切り変わる方は
1割程度いるとのことでした
そして、うまく腫瘍が取りきれたとしても
子宮体部は、ある程度の大きさが残らないと
妊娠の機能を果たせなくなるようです
なので、切除部位が大きくなってしまい
子宮体部を、ある一定の大きさで
残すことができない場合には
(確か、子宮体部は5.5cmは残したいと
A先生は仰っていたように思います)
癌の再発や転移を予防するために
術中に全摘手術に切り変えるとのことでした
子宮頸癌になった場合、通常は
子宮全摘手術をするものなのですね。
しかし、癌が軽度であって、妊娠を希望する方へ
救済処置として、ある一定の条件を満たした方のみ
広汎子宮頸部摘出術という「標準手術」ではない
「縮小手術」がなされる訳なのですね
厳しい審査が必要なのは、そういうことなのです
本来行われるべき手術は
やはり「子宮全摘手術」であることを
忘れてはいけないのだなと感じました