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役割。

If the entire world was one big machine, I couldn't be an extra part.
I had to be here for some reason.
Hugo

ご存知ですか?ヒューゴの不思議な発明。10年くらい前の映画です。前も書いたことあるかな。「世界が巨大な機械なら、無駄なパーツなんてあるわけがない(僕は無駄なパーツであるはずがない)。僕はなんか理由があってここにいなきゃいけない。」このセリフが大好きなんです。この予告編にも少しでてきます。

僕自身はほんと頭悪いというか力がなかったので、ヒューゴの年どころかずいぶん後までこういう考えにはなかなか至らなかったですね。年下感というか、年長者についていく、なんなら同級生の中でもついていくというかあんまり自己主張しない。そのことに違和感どころか心地よさを感じていたかもしれない。はっきり言えば、そこにいる理由、あるいは役割みたいなものをなんも考えていなかったというかそんなものがあるとか思いつきもしなかった。もう徹底してその他大勢。

仕事を始めて、30歳になるかならない頃に入ったチームが強力で、いまだもってそこにいられた自分の運というかそのチームに入れてもらえたことに感謝という感じですけど、今の自分の考え方のスタート地点になったところがあります。そこにいた当時はまだ何もわかっていなかった。そこを離れてしばらくして、あれ?なんであの時やってたみたいにできないのかなと思うことが増えてやっと気づいたんですね。

強いチームになるのは偶然ではできない。フォワードがいて、ミッドフィールダーがいて、バックスがいて、キーパーがいて、ディレクターがいて、それぞれが動き方をわかっていて、攻め方をわかっていて、何点取らないといけないかわかっている。そもそも勝ちに行くのか負けなければいいと思うのか、そこでも全く違う。それを日常でわかっていないとチーム戦ができない。いつまでもどこまでも器の小さい内輪もめになる。「自分は悪くない」シリーズですね。

自分が幸運だったと気づいたのはずいぶんあとになってからでした。まさに大切なものは失って初めて気づく。

Charさんの「いまが楽しくないなら楽しいと思えるように変えればいいじゃん」がなければどうなってたか。この言葉に本当に救われた。チームは偶然できるのではない。チーム作りをしないと。

自分の適性もわかる。リーダーになるか、サイドマンになるかでもスタンスは変わる。サイドマンになるなら、必要なのはだれがセンターにいても対応できる圧倒的な実力ですよね。言ってみればスタジオミュージシャン。その場でその空気をつかみ、要求通りかそれ以上の結果を出す。リーダーなら、どこへ行きたいか、どう見せたいかをわかっているだけではなくて、メンバーに周知しないといけない。弱いメンバーやビギナーがいたら?もっと強いチームと対戦できるチームにしたいなら?メンバー全員がそう思うためには?

あなたのいる意味。これって意外に伝わらない。自分のことでいっぱいいっぱい。それだとホームラン打つしか勝つ手がない。サッカーならボール取られちゃう。どうやってメンバーに共有するか。チームって難しいなあ。だからやりがいあるんだけど。

昨日の大谷翔平くんの記者会見からの今日の高校サッカー準決勝を見ていてしみじみ思ったことでした。なんか焦っているのか?(苦笑)。

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