前から聴く音。
大学入学共通テスト2日目の朝。今年はいろんなことが起こりすぎで受験生にも会場関係者の方々にも同情します。たいへんですけど自己ベスト出せるように健闘を祈ります。
受験とも関係しますけど、本番で実力を発揮できるか、というポイントについての話です。
僕ら毎週練習をしているんですが、今年になって思うところがあり、動画を撮ることにしました。
ライブを頻繁にやっている時にはまあまあ定期的に人前に出るので、それほどひどくはないんですが、もう2年もやっていないと、勘が鈍ってきます。
スタジオで練習することが目的になっている。つまり部活でいうと試合に勝つことじゃなくて練習に出るのが目的になってる。もちろんメンバー誰一人としてそんなこと思ってるつもりはないんです。だけど。これは動画を撮ってみるとはっきりとわかる。
お客さんが目の前にいれば「とちっちゃいけない」って思いますよね^ ^ミストーンも味とかライブならではなんて言えるのは上手い人の話で、下手くそにとっては単なる練習不足。発表会がイベントととして存在できるのは、いかにコンサートがハードル高いかを証明してると思います。
やってみてわかるのは、無意識なんだけど、けっこうなマルチタスクで演奏をしてるということ。テンポ、ボリューム、ダイナミクス、バッキング、ソロ、ピッチ、アーティキュレーション…その上で「言いたいことを伝える」といういちばん大事な部分を載せる。歌を歌うのはホントにたいへん。やってる時には「伝えよう」と思ってやってるはずが、だんだん「上手くやろう」、「失敗しないようにしよう」、「自分だけは」…ってなっちゃう。チームで試合に勝つのはほんとうに難しい。
バンドマンあるあるかどうかはわかりませんが、いくつかのバンドの人と話してて練習の時にはピリつくという話を聞いたことがあります^ ^みなさんどうですか?やっぱね、常に一緒にいて、ああしたいこうしたいってやってる時はそんなことないけど、たぶんオヤジバンドあるあるなんですよね。目の前にライブとかないと、何目指すの的になりやすいからかなあとか思う。エクスキューズはそこら中に転がってますからね。僕らはそういう意味では聞いてくれる人たちに応援してもらってずっとモチベーションを維持してこれていると思ってます。ありがたい。だから見失ってるなと思った時にはお客さんに見てもらうのがいちばん。それが動画を撮ろうと思った理由です。
もうね、聞いてくれる人が一人でもいると演奏はガラッと変わります^ ^。そして。もっともわかるのは体力の低下です(泣笑)。今週撮ったものはしゃべりは回しっぱなしのワンテイクですけど、演奏は6テイクやってる。もっとバランスがいいテイクがあるんだけど、歌を優先して。
自分たちも、改めて自分の音を正面から聞いて、あるいは自分たちの姿形を正面から見て、おーと思ったり、頭抱えたり。アコギはわざとマイクなしでやってるんです。西さんがリードのボリュームを前提にバッキングのボリュームを設定していて、あれができるようになりたい。もうね、面白いくらい余裕がなくなると力が入るんです。編集するために全部のテイクを聴くと改めて思います。同時に、マーティンは力を抜いて弾いた時にいちばんいい音がするように出来てるんだなと実感します。そして。前から聴く方がいい音する^ ^
今は試験的なこともあり、FacebookのYa⭐︎Chariページのみで公開しています。観れる方、よかったらご覧ください。まだまだ余裕がないのに観てくれもないんですけど(汗)