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つかいわけ。

この年末年始はひさしぶりにたくさん録画した(できた…いつも番組表見るのすら忘れてる)映画や音楽番組をまとめて見ています。実際に足を運んで生で見れればそれに越したことはないんですけどね。僕が見たい(聴きたい)人はなかなか近くに来てくれない…作品然り。ジミーペイジ…じゃない、ジミー桜井さんの映画が2月に大分でやってくれると知って超喜んでます。シネマ5(大分の映画館です)ばんざい!^^

はやくも2か月くらい過ぎようとしていますが、昨年11月に杉山さん見て、トライセラ見て。福岡では杉山さん、いつものアコギに加えてボブマーリータイプのレスポールモデルを使っていました。その後はストラトに替えたっぽかったですけどね。翌週見たトライセラでは、当日のレポートでも書きましたけど、これでもかというくらいの曲に合わせたヴィンテージの音色の違いを堪能しました。ストラト、SG、ゴールドトップ、335、テレキャスター…本当にいい音でした。

一方で、年末に見たCharさんはドライバーの違いこそあれ、使い分けられたムスタングと新旧バーガンディストラト、そしてゴールドトップ。Charさんの面白いところは音色は変わらずパワー感が変わるところ。もちろん厳密には違いますけど、基本そういうイメージになる。そしてきっとそういう風に弾いている。

この年末に録画したのは斉藤和義と奥田民生のライヴでした。斉藤和義はトリオでポンだったかな、奥田民生はMTR&Yというライヴ。ちょっと前のですよね、たぶん。それさえ知らない(汗)。ギブソン派のふたりですけど、まあギターチェンジが多い^^。ふたりともシグニチャー出してるからそれもあるんでしょうけどね。まあプロモーションしなくても即売れなんじゃないかと思いますけど(笑)、まあせっかく買ったのに本人が使わないみたいなことだとまずい(どっかの人には「ままある」こととささやかれていますけどね…苦笑)ということなのかもしれません。

聴いていて思うのはきっとレコーディングでこのギター使ったんだろうなあということです。「レコードと同じ音がする」というのは、少なくとも僕にとっては、とても大きな意味を持っています。エフェクトもアナログデジタルバリエーションたっぷりシミュレート打ち込みサンプリングエディット楽勝の音が当たり前の現代において、それがどこまで意味があるのかはわかりませんけど、ご本人が録音するときに、どういう意図でギターを持ち換え、使い分けているのか、その曲調は、とかそういうのって大きい。こういう人たちの演奏を聴いていて思うのは、その持ち替えにちゃんと意味があるということですね。おんなじようにリフ刻むのでもP-90とハムバッカーでは音色が違う。カッティングでもテレキャスとP-90では聞こえ方が違う。それをちゃんと違うように聞かせる。この人たちのすごいのはそのギターの音色をちゃんと活かして演奏しているところですね。見ていて「なるほど~」って思わずうなる場面が多々ある。この年でうなるのもどうか、ってとこかもしれんけど仕方ない。いい音聴けばうなるんですよ^^。どれ弾いても同じ音なら一本のほうが楽だしね。

わたくし、坂崎幸之助フリークでもありますが、レコードで聞こえてくるたかみーとのマーティンの音色の違いを再現しようと思えばD-18とD-45の音色の違いにハマってしまう。面白いのはご本人がそれほど頓着なかったところですね。ずっとご自分のギター(61年のD-18)で出そうとしても出なかったCSNの音が68年の45使った瞬間出たっていうインタビュー読んで、マジかーって。このインタビュー、21世紀になってからでしたからね。いつの間にかマニアの方が本人よりもスペックにこだわっている衝撃(苦笑)。自分の指でいろんな音を紡ぎ出せる人はそこまでこだわらないのかもしれない。以来たかみーは自分の45ではなく「あの45で弾いて」と指定してくる、と。「45であればなんでもいい」ではない。マーティン沼^ ^。

つくりの違い、音の違い、それをどうやって自分の音に反映させるか。よく買いますね、っていまだに言われます。こう見えて手を出さないギター、あるんですよ。バースイヤーのD-28はいい音だったけど残念ながら僕のイメージする音ではなかった。そりゃくれるならもらいますけどね(笑)。自分たちの曲に反映するんです。アマチュアのオリジナルなんてはっきり言えば自己満足以外のなにものでもない。注文やニーズに応えているわけじゃないですからね。自分の作品は基本自己満足ですよね。ならばせめて自分は好きでいたい。なかなか満足ってそうならないですけどね。それでもそれなりに試行錯誤して、いい曲だね、いい音だったねって言われればいちばん嬉しい^ ^。「全部同じ曲に聞こえる」って言われないためにも、アマチュアながらに企業努力はあるんです(笑)。まあこういったところで、ギター欲しいだけでしょって言われたら否定はしませんけど^ ^。

今回、このライブ番組見ていていちばんいい音だなーと思ったのはトップに貼った奥田民生のビグスビーつきES-330でした。シグニチャーも出してるんですよね。白いやつ。僕は赤い方がいい音だなーと思いました。ちょっと出会ってしまったかもしれないと思うくらい衝撃の音色だった。まだまだ聞いたことないいい音がたくさんあります…巷ではギター断捨離期が始まっているのではないかと思われる市場の様子が窺えますけど、僕はまだ首まで泥まみれ、という感じです^ ^。

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