アコギにディストーション。
82年ごろだったと思いますが、アルフィーがメリアンでブレイクするちょっと前の話。
当時音楽雑誌gutsっていうのがあって、GB(ギターブック)としのぎを削っていました。世の中にエレアコ的なものが流行り始めていたころで、アコギにエフェクターを、というのが特集されていた。
難しいのは、当時はまだパッシブの貼り付けピエゾが主流で、アマチュアが音色のコントロールするのは難しかった時代でした。まあコーラスかディレイをかけるっていうくらいだった気がします。ディレイなんて本当に高くて高校生には到底手が出ない的な印象でした。
まあそんな時代に、友だちがバンドでロックな音楽をやればエフェクターの知識は増えていく。やれディストーション、やれフランジャー…そのエフェクターをアコギに使ってるというので「アルフィーの高見沢クン(そういう表記だった気がする)はエフェクターをどっさり使ってエレキギターのような音を出している」的な記事を読んだんですね。使っていたエフェクトのリストもありました。今わりかし、誰かと同じのに喜びを覚えますけど(笑)、その頃はこれでひととひと味違う感じになると思ったのか?なんか妙にアコギにディストーションというのに惹かれたんです。
実際にそういうことをしている時期もありましたけど、アコギのプリアンプが向上していくにつれ、やりにくくなりました。当たり前ですよね。音質を上げるということは、歪まないようにするということだから、明らかに歪ませようとする方が間違っている(笑)。
でもスガシカオのひとりシュガーツアーを見た時、彼が歪ませているのを聞いて、「ここにもいた!」って勇気が(笑)。彼はメタルゾーンかなんかを使っていたと思います。BOSSね。やっぱりそういうモードの人がいる^^
まあエレキ使えばはやいんですけどね。それで何の問題もない。ただ、刷り込まれちゃってるんですよね。たかみーが「あのアコギの見た目からギンギンのディストーションサウンドが出てきたらみんな驚くだろうな」って言ってたのが^^もう完全に飛び道具を目指している(爆笑)。
ところが。ここにきてそれを実現できるものに出会いました。
きっかけは数日前の杉山さんのインスタ。興味ある方はチェックしてみてください。あら?見たことないエフェクターがつながれている。杉山さんはたいがいチューナーとインテリジェントピッチシフター(ハーモニーシンガー)だけだったのに、そのうしろにもう一台。よく見るとオーバードライブと書いてある。なに~??
それがフェンダーのSmolder Acoustic Overdrive。
杉山さんの最近のアコギライヴ見られた方、いらっしゃいましたらこれが使われていたかぜひ教えてください^^
さっそくゲット。なんてったって夢の一品ですよ(笑)。あーこれはすごい。世の中には同じようなこと考える人がいるんだなというか、問題はクリアされています。アコギを歪ませると当然ハウるんですよ。それを抑えるつまみがある。そしてアコギらしさを失いたくない人(まあそういうひとはそもそもつながないと思いますけどね:爆)のために「ブレンド」つまり生音と歪みの割合をいじれるようにしてある。実に痒い所に手が届く。まあ飛び道具には違いないのでダメもとで練習で使ってみたら、思ったよりもメンバーの印象が悪くなく。本日のライヴで使うことが決定しました!
本当にアコギでディストーションの音が出るのか?実態はいかに?本日19時開始のOAR,お時間許せばぜひぜひお越しください!!皆様のお越しをお待ちしております!!