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Char Stratocaster Burgundy Released!

Introduction

12月4日。Charさんの最新シグニチャーモデルChar Stratocaster® Burgundy「2機種」が発売になりました。

LimitedとRegular、Limitedはすでにソールドアウト、Regularがナウオンセールだそうです。現在進行中の最新ツアーではCharさんもRegularを使用中とのこと。Charさんご自身のコメントも公開されております。

今回、当研究室ではLimitedモデルの検証を…買っただけですけどね(笑)。いえ、理由はあるんですよ。理由というより能書きかな^^。以下、素人目から見る最新モデルの感想文です。

私的バーガンディ小史。

83~4年からバーガンディを使っているCharさんですが、雑誌でも写真はあるけどこの時期スペックに言及しているのは見たことない。映像も全国ネットのはあったのかなあ。みなとみらいのやつが見れるのは幸せですね。

僕が初めて認識したのは89年とか90年くらいのギターマガジンかヤングギターのどちらかの記事が最初。完全なる後追いです。メリークリスマスショーはリアルタイムで見てるんですけど、当時は「うお!Charだ!」と思っただけで、ギターの印象がほぼない。健全(笑)。この時点はとても綺麗ですね。

スペックが雑誌で紹介されたのはINDEXのあたりだったと思うけど、ギターマガジンの記事では「サーモンピンクのストラトキャスター」と書かれていました。ヤングギターの方には「バーガンディミストフィニッシュ」と書かれていて、「リフィニッシュの可能性」「ゴールドパーツ」というコメントがあったと記憶しています。

実際に生でバーガンディストラトを見たのは福岡市民会館のINDEXお披露目ツアー。アンコールだったと思うけどHEAD SONGの時の音が得も言われぬいい音で。この音にとろけた。その後はサイケデリックス、江戸屋ロックフェス、94年の武道館で見て…この日は歴代最高に好きないい音だった。翌日のフリースピリットで見て…第1部おしまい。

以降Charさんは「ものすごく高いギターだと聞いてから怖くて使えなくなっちゃった」とコメントして、メイン機の座をGRUやCSマスターグレード“ダフネブルー”に譲って、10年ちょっとの間、バーガンディを離れてしまいます。久しぶりに使うのを見たのは2008年?ジムコウプリーのSlap my handのころ。その際のコメント。しばらく使っていなかった理由は「フローティングにしていなかったから」でした^^。

その後は現在に至るまでバーガンディメインですよね。カスタムショップから出たCharizmaや1959バーガンディもありましたが、ずっとメインストラトの座を守り続けています。今回Charさんはアナウンスして新しいモデルを使っているけど、Charizmaよりも使われる頻度は上がるでしょうか?1959バーガンディのときは使っていたかもしれないけど見分けがつきませんでした(笑)。

バーガンディ探しの旅。

90年代初頭、探し始めたときはお店になかったんです。市販モデルってなかった。お店注文のスポット生産みたいな噂聞いては楽器屋巡りまくって…初めて見つけた個体はバーガンディミストだけどメイプルネックでした。あきらかに違う。ふつう買いませんよね。でも我慢できず(笑)購入。半年くらいそのままで使っていたかな。その後、某工房でオーダーでネックを作ってもらってヘッドもマッチング塗装して使っていました。ちょっと変な色気が出て22フレットにしちゃった。当時フルオーダーでドンズバ作っていれば今頃いい感じになってたのになあなんて気もしますが…あのころは、ギター一本にいくらお金をかけるのかという問いに対する答えは普通の人と同じだったから(笑)。

行き過ぎの自覚が出てきたのは、INDEXツアーのパンフレットで、アームの角度が大きいのに気づいて、お茶の水のイシバシで似た角度のを一本ずつ確認している自分に気づいた時。ただ、狙っていたのは見た目というよりはたぶん同じ感じでアームを使いたい、という理由だったと思います(笑)。

話を戻すと、市場では、90年代の半ばだったかな、神田商会さんがレギュラーモデルとしてバーガンディのマッチングヘッドモデルをリリースされて。ついに市販モデルが登場します。うらやましかったですね。悔しくて手を出しませんでした(笑)。その後マスターグレードのバーガンディミストを一時使っていたんですが、バーガンディなのにパンダの音がするのにどうも違和感(このへんがおかしい)があったのと、ボリュームの感じが繊細で、うまく使いこなせなかったので結局手放してしまい。現在は、あるCharフリークの方が個人的に塗っていたJV Squireを譲ってもらってこの10年くらい使っています。これはこれで演奏性も音も評判いいんですけどね。80年代の国産で割と多いというか、僕らがそれを求めていたから(そういう人多かったと思う)だけど、超スリムネックなんです。贅沢な悩みと言えるくらいのところで引っかかっている。

コピーモデルに関しては、ほとんどの人が色合いについてこだわっていると思われるのですが、僕はもう色合いについてはどっかの時点の色と思われればそれでいいかな、という感じです。だから今回新色的な感じでのリリースだったので逆にいいかなと。それよりも何よりもボディのエッジの感じが同じに見えてほしいんですけどね。歴代のコピーモデルに手を出さなかった原因ひとつめはここでした。今回のやつはなんとなく同じと思い込もうとしている自分がいます(爆笑)。

ふたつめは、仕上げ。前回の1959バーガンディはポールウォーラーがネックをプロファイルしたって聞いて興味あったんだけど、ボディの塗装がレリック仕様だったので手を出さなかった。このへんは好みの領域なんだけど、どうしても傷は自分でつけたいタイプで^^。今回のリリースを聞いた時にラッカー仕上げかウレタンかはどっちでもよかったんだけど、とにもかくにもレリックじゃないところが決め手でした。結局「あのときドンズバだったら」を引きずっているのかもしれません。およそ30年越しくらいでドンズバラッカー仕上げのLimitedを選択。旅は終わるのか?

New feature and my impression。

今回いくつかの特徴がアナウンスされています。ケースを開けたらちゃんとチューニングが合っていた^ ^。届いた直後は気づかなかったけど、さすが?のラッカーフィニッシュ。ちゃんとあの香りがします^ ^。早速軽く音出してみながらチェック。

1. ネック形状。オリジナルバーガンディのネックをプロファイリングし形状を再現とのこと。スペック上は「Cシェイプ」ということですが、やっぱりこのシリーズならではの「Cシェイプ」なのかな。資料のとおり、ローは細く…と言っても決して細すぎず、ハイに行くにつれてやや太くなる感じ。うちの61もそんな感じなので違和感なし。指板の感じも良いです。

2. ネックポケットの調整。現時点のバーガンディに合わせて弦高やテンションが同じになるよう深めにセットとのこと。テンションはたしかに柔らかいです。ストラトでクロスロードやる時は後半のソロで上の方行った時大変だけど、これは楽。まあでももう少し調整してからかな、いろいろ言えるのは。チョーキングビブラートの力のかけ具合とか真似したくなりますね^ ^

3. 新開発ピックアップ。Char Original Single Coil Stratocasterを3基搭載。野音の時にapple juiceで使われたと聞いてイコールパワーのあるピックアップなのかなと思っていました。そこはそれほど思わなかったけど、弾いていてあれ?と思ったのはノイズが小さい。中開けてみないとわからないですけど、これはちょっとびっくり。前のCharムスタングの時は驚くほどだったので内装全取っ替えしましたけど今回はしなくて良さそう^ ^

その他、今回マニアじゃない人にも嬉しいポイントはアームキャビティがいわゆるカリズマ掘りになっていること。最初から広げてくれています。アームアップするためにはこの「掘り」が必要なんですよね。アームアップしない人にはどうでもいいんですけど。

ハードウェア周りはスムーズで昔のジャパフェンよりも高級感あります。サドルとかはインチかミリかよりも隙間があるかないかくらいかな。コントロールスイッチは5点式です。こちらも高級感あり。オリジナルバーガンディは3点だったはずだけど、ここは現代仕様なんですね。

ボディは個体差あるんだろうなと思うけど、軽くてよく振動します。ラッキー。個人の感想ですが金額の分はじゅうぶん以上に感じられる出来だと思います。いつも手放しで礼賛してるように思われているかもしれないですけど僕は合格^ ^。たまたま今日増崎孝司さんがこのストラトをほめていらっしゃるツイートを見ました。僕だけではないことがわかってひと安心^ ^。

Charさんのインタビューも続々と出ているようですがそれはまた次回に。

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