たかが音楽。
プロの人ではたくさんいるけど、アマチュアの人で、長いMCやる人あんまりいないですよね。まあ、理由もなくダラダラ下手くそなしゃべりを垂れ流す(自分のことです)よりも、さっさと曲をやればいいのかもしれません。が。もう様式美というかね、それもセットでワンステージと思ってるところあります。そういう意味で僕はMCうまい人にずっと憧れてきたし、うまい人が好きです。結果的に自分も上手くなりたい。で喋っちゃう^ ^
プロの人でMCがうまいといえば僕の世代だと…まあ諸説あるでしょうが、僕は谷村新司な感じに憧れましたが、さだまさしだろとか松山千春だろとかもちろん全部受け入れます。「~選手」っていう甲斐よしひろな感じとか口をあんまり開けずに「~ですけれども」ってしゃべる佐野元春な感じとか…あの頃みんなラジオやってましたからね。個性的で世界があって。そういうのを聴いて育ったので…いい時代だったなあ(遠い目)。
今日はさだまさしの話。彼の番組はセイヤングだから大分では聴けなかったんですよね。僕がラジオ聴いてる頃は。だからというわけでもないけど、エッセイというか本の方が好きだったんです。当時の音楽雑誌は時代を反映して「誌上コンサート」といって、要するにライヴ音源をテープ起こししてMCを載せる。これを繰り返し読むと覚えちゃうんですよ(笑)。で、それがエッセイやらになると、あ、これMCでしゃべってたやつだ、みたいな。コアなファンじゃないからどっちが先なのか知らないですけど、まあそういうことがあって、彼のMCというかネタには活字で触れていたことの方が多い。耳ではわからないけどやたら難しい漢字使うとことかね^ ^知りました。
そのエッセイの中で、彼が自分のギターについて書いているところがあって。ガロのマークさんからD-45を買った話とかね。そういやマークさんに聞いたことありますね「譲ったんですか?」「そう。当時2本持ってたんだよね。」なんて^^マーティンというブランドを知ったのもさだまさしの本からでした。
ギターをようやくすこーし弾けるようになったあたりで大変お世話になっていたのがCBSソニー出版のギターブック。のちのGBですね。これにさだまさしのインタビューが載っていてギタリストの谷康一氏とのやりとりで「ポールサイモンに会ったんだって?」というくだりがあって。当時の僕はサイモンとガーファンクルさえ知りません。だれだろう?くらいな感じで読んでいましたが、その数年後再結成の勢いでかなりな人生を影響されることになります。話を戻すと「時の流れに」をアルバム3枚擦り切れるほど聞くくらい好きなポールサイモンがインタビューで「たかが音楽、いつでもやめられる」って言ってるのにショックを受けて真相を確かめに行った」って、もう全然何言ってるのかわからない(笑:当時の知識ですから)んだけど、まあ有名な人に会ったんだなあと。そのインタビューでは「会ったこと」だけがフィーチャーされて、その言葉の話はたぶんなかったと(うろ覚え)思うんだけど、今回たまたま本屋で見つけたさだまさしの本で発見。イントロ終わり(長)。
上のインタビューでも、この本の中でも語られているけど、さだまさしがギターにサインしてもらったって話があって。指板をスキャロップ加工されたギターで、ポールが「シェルカットっていうんだよ」って教えてくれたっていうのはすごい覚えていたんですけど、本題。
「たかが音楽、いつでもやめられる」ということばで最初に思ったのは、いったいどんな英語だったんだろうという疑問(笑)。職業病ですね^^;インターネット集合知の利点を駆使して検索してみたんだけど、PLAYBOY誌のインタビューというヒントだけで探しても出てきません。ネット上でポールサイモンの当時のインタビューは84年頃のは出てくるんですけどね。そのインタビューも面白いですよ。僕は80年代の終わりごろポールの伝記読んでこんな性格歪んだ人なんだってショック受けて(笑)以来、ポールの皮肉な感じにあまり驚きませんけど、このインタビューでもけっこうやってます(笑)よく言うなあ。当時の松山千春でも数十段柔らかく感じるぞ(爆笑)。ポールサイモンは、歌詞もそうだけど、言葉遣いがインテリ感漂うんですよね^^。必然的に読み応えあります。さだまさしが会ったのが79年とかなら、時代的にはグラミーとった以降で映画やってるころの時期でしょうからインタビュー記事はありそうですけどね。もしご存知の方いらっしゃいましたら原文でも翻訳版でもどっちでもいいので教えてください。読んでみたいです。
うまくなりたいなと思っているばかりで、自分がうまいとか一回も思ったことがないので、つまりはもうやりつくしたとかプロになるとかなれなかったとかも思ったこともありません。だから、このたかが音楽いつでもやめられるというのもそのこと自体を考えたことがない。唯一、就職してしばらくしたころだったと思うけど、「ああ、音楽をやめる勇気がなかったなあ」と思ったことがある。何のタイミングでそう思ったかは全く覚えてないけど、そのことだけはなんか強烈に覚えていますね。うちのバンマスとかは本当に潔い感じでスパッとやめたり一気にうわーっとなったりの見た目とは違う激情型音楽人生なので、だらだらやってきた僕とはお互いに分かり合えないのかもしれません。まあやめる勇気もなくだらだらやってきたおかげでいろんな人やチャンスにめぐり合わせてもらって、結果オーライなんですけど^^そんな感じでみなさん今後ともよろしくお願いします^^
あ、上の本はコロナ禍以降のさだまさしの活動をメインのコンテンツとした活動記です。最近マーティンを多用しているさだ氏、来週は大分にやってきますね^^